SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)

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3章

レプリカンスタ

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 キキン首都に近い小山にあるツェーン迷宮。
 出来たのは1000年前とも2000年前とも言われ、推定最下層は約1000層。

 ツェーン1層目で部下に結界辞去作業をさせていたら、7色に輝く体毛に覆われたモンスターが1体湧いた。 
 通常、1層目は『ボーンキラー・ウルフ』『べーゼ・ラミアフィッシュ』『サキュバット』しか棲息せず、湧くのもキラー・ウルフのみのはず。
 瀕死の状態だったと言うから、湧場ポイント異常だろう。
 
 未知のモンスターを、このまま放置するわけにもいかず、部下が剣で首を跳ねて息の根を止めると、7色に輝くアイテムを無数にドロップした。
 持ち帰り、司教に鑑定させたところ、種は『死んだモンスターの魂』レアリティ度は、過去最大の『5』、食べて効果発生の種だった。

 ただし、効果は未知。
 良しに転ずるも悪しに転ずるも有る。

 おもしろいわい。
 おもしろいではないか!

 分からないよう食事に混ぜ、我がギイン家お抱えの兵士10名に食べさせたら、もがき苦しみだし、やがてベリベリと音を立てて身体の骨格が変形して、9名が息絶えおった。
 しかしだ。
 生き残った1名はワシに異常なほど忠実で、戦闘に有利な能力を備えておったわ。
 ワシはレプリカ+モンスター『レプリカンスタ』と名付けた。

 その後、執事、庭師などにも食べさせ実験したが、死なずに寝たきりのままの者も現れた。
 いずれレプリカンスタに変異するかもしれん。
 実験材料として研究室で観察する。

 その娘にも試したところ、見事3姉妹ともレプリカンスタになりおった。
 ただし忠誠度が低く、抵抗する娘もおる。肝心の能力もそこそこ。
 同じレプリカンスタでも、素材によりピンからキリまで、上物と安物があるようじゃわい。

 まあ、3姉妹の良いところと言えば、せいぜい健康体で胸と尻が大きく、美人なところか。
 親の病気を治してやるとエサを巻いたら、長女と次女は喜んで股を開きおったわい。
 3女だけ手こずったが、それはそれでじゅうぶん楽しめた。 
 今や性奴隷専用で楽しんでおる。

『……、……』

『聞こえたかい、カシアシさん? ビンソンの声だって分かるよね?』

 返事はないよ。
 俺に抱きついたままだけど、微かに身体が震えている。
 怒りとか悲しみとかがごっちゃ混ぜになっているんだと思う。
 ショックで言葉が出ないんだと思う。

 カシさんに聞かすべきじゃなかったな。
  
 俺の目的はビンソンがなんでツェーン結界を壊すのか、その理由を知り、止めさせる事なんだから。
 ビンソンの出方によっては、最悪、アイテム収納庫に永遠に入ってもらうわけだし、そうなると、カシさんが知らなくても良かった事になる。
 俺ってホントにバカだよなあ。

 斜め上で浮かぶ人間型ゴーストが、顔を横に降ったよ。
 
「ありがとねビトくん」

 ビトくんは天に召されたんだけど、少ししたら戻ってきた。
 触ることも会話もできないよ。
 ただ無表情で俺の側にいるけど、憑かれちゃったかな。

「まただ。いったい誰と話しをしてンだぁ、このエロカタ!!」

「エ……、エロカタ?」

「キモいんだよおっさん」

 そう言って、カシさんが俺の首を絞めたよ。
 手が首にめり込んで、人間だったら首の骨がポッキリいっているレベル。
 
『どうせ聞こえてんだろ、私の心? ありがとな、聞かせてくれて。
 これで誰が敵なのか、殺さなきゃいけないのは誰なのか、はっきりと分かったよ』

 カシさんの目は赤く潤んでいて、しずくが頬をつたって落ちた。

『殺すって』

『私、マジだから……』

『あのぉ~、首が切れそうなんだけど~』

『いいじゃん。ストレス発散させてよ。どうせ変形自在なんだろ』

『ご名答』

『お願い……お願いよ、エロカタ。私に協力して。私ら姉妹を助けて』

『……、もう、ビンソンから逃げた――』

『違う。逃げるとかじゃないから。
 ビン野郎に私らと同じ思いをさせてやりたいの』

『仕返しか……』

 発想が、あんまり好きじゃないんだよなあ。

『私の胸なら好きにしていいから』

『えっ?
 いや、あのお』

『なに、私の全部が欲しいわけ?』

『いやいやいや、そんな、贅沢は――』

『良いけど』

『OKなんだ!』

『ビン野郎にされるのも、スライムにされるのも似たようなもンだし』

 俺ってひょうたん顔のビンソンと同レベルかよ。

 カシさんがクスッと笑って、俺の首に顔を埋めグリグリしたよ。
 そうか、異種間心話状態だから、俺の心の声もカシさんに筒抜けなんだった。  
 
『バカだよねえ、エロガタは。でも正直もン』

 照れるなあ。
 でもちょっとうれしい。

「良いだろうカシアシよ。そろそろヒジカタを放してやれ。
 お前がハグしたところで拘束はできないわい」

『ビン野郎は、ああ言ってるけど、どうする? 私の胸が気持ち良いんでしょ』

『名残惜しいけど、はい。放してください』

『はーい、エロおじさん』

 三女カシアキさんがピョンと離れ、俺の背後に回ったよ。


「さあ、話しが終わったら帰ってくれないかヒジカタよ。ワシは暇じゃないんでね」

 なんだろう、ビンソンのこの余裕。
 俺の動きを封じれると思ってるんだろうか?

「いや、もう少しだけ、結界除去について教えて欲しくて」

「しつこい男は嫌われるぞ、ヒジカタ」

 ビン野郎が薄ら笑いを浮かべながら、パチンと指を鳴らした。
 すると、ギギギギゴゴゴ、と右側の壁面が釣り上がってゆく。

「ワシの代わりは、彼らでよいかな」

『完璧なレプリカンスタ……だと思う……』 

 カシさんが俺の尻を触りながら心話してきた。

『あれがねえ。ビンソン自慢の兵ってわけか』

 30平方メートルの黒い石床には、小さなフルアーマー兵士5名がいた。
 2名が戦闘用の大斧を、1名がロングソードを、2名がアーチェリーを俺に向けている。

 顔がマスクに覆われ見えないが、5名とも身長100センチメートルくらいなので、子供が遊びで甲冑を着たみたい。
 だけど、

「魔法も使えるんだ。なんか強そう~
 ……ん? また『データーなし』か。レプリカンスタって、人間じゃないんだ」
 
 5名とも肩や頭に、デーモンのしっぽが刺さっていて、
 天井にティラノサウルスに似た巨大デーモンが5体揺れていた。

 ダイナ・ドレアム・デーモン レベル31
 ダイナ・ドレアム・デーモン レベル45
 ダイナ・ドレアム・デーモン レベル30
 ダイナ・ドレアム・デーモン レベル42
 ダイナ・ドレアム・デーモン レベル57

「何を言うヒジカタ。彼らは立派な人間だ。
 私が能力を授けたおかげで、素晴らしい能力を得た進化人間だ。
 彼らには家族があり、彼らを必要とする親が子が女房がちゃんといる。
 それらを分かった上で、正々堂々と戦うのだな。フハハハハハ」

 正々堂々って、そんな事言われたら戦いにくいよ。

『カシさん。俺から離れてね』

『はーい』

 カシアキさんが俺のお尻を抓ってから後ずさりすると、フルアーマーがすり足で接近してきたね。
 ブイーンと空中に青黒い渦が出現し、そこから3姉妹と同じ人間タイプの物質が降下してくる。
 違うのは、赤、青、黄、と言った原色ではなく、メタリックシルバー。
 ゆらゆら揺れる5体と、フルアーマー5体、デーモン5体が俺を囲っているよ。

 ビトくんがふわふわ俺の前に来て、両手を広げ押し戻そうとする。
 戻れって事かな?
 大丈夫だよ、ビトくん。心配しないでも。

「さーて、完璧レプリカンスタの実力を見せてもらおうかな」

「ヒジカタくんほどじゃないよ」

「自信たっぷりだねえ、ビンソンさん」

「ぜひ、楽しんでくれたまえ、ヒジカタくん。――死ぬまでな」

 ガコッッと鈍い音と共に足元の床が下に観音開きした。
 つまり落とし穴ね。
 
「あら――――っ!!?」

 俺は闇色の穴に吸い込まれていったよ。
 穴は丸く、壁は岩を敷き詰めていて、以前は井戸だったのかな。
 落ちる途中、壁に触手を突き刺して、1階に戻っても良かったんだけど、ビンソンの狙い通りに落下してみたね。

 200メートルほど下に着地したよ。
 鍾乳洞のようにあちこちに穴があり、空気が冷たく重い。
 見上げると、遠くに光が差し、ビンソンの笑い声が微かに聞こえた。
 
「雉も鳴かずば撃たれまいに。そこは地下牢、通称《地獄部屋》だ。
 落ちたが最後、生きて出た者はいない。お別れだヒジカタ」
  
 地獄部屋ねえ……。

『おのれ……ビン野郎ッ!!』  

 怒り、憎しみ、カシアシさんの心の高ぶりが飛び込んできた。
 3センチの分裂個体をカシさんに付けておいたからね。

『待って、カシさん! 俺は大丈夫だから、落ち着いて! 気持ちを押さえて! 黄ちゃんを出したらカシさんの立場が悪くなる!』

『く……っ! 関係ねえっ!! いま助けてやるッ』

『俺は、本当に大丈夫。戻ろうと思えばいつでも戻れるしね。
 とにかく、君はビンソンに従っているフリをしてて』

 ビンソンにも俺の個体を付けたから、逃げようが隠れようが追跡ができるよ。

 徐々に光が小さくなり、穴は塞がったよ。
 暗黒の闇になったけど、1秒で目が慣れる。

 見渡せば、砕けた骨があちこちにある。
 50年前からここはキキン大使館。キキン大使が邪魔な者をここに落としたことになる。
 殺された者が善で、殺した者が悪とは言い切れないけど。

 両手を合わせ、しばし黙祷していると、
 何故って? はい。
 とっさに 


『その声はエロカタ?! なんでだ。どっから話している?』

『大丈夫、そろそろ上がるからね』

 お~ん、お~ん
 お~ん、お~ん、おお~、おうおう~

 遠く、穴の向こうから獣のような鳴き声がする。
 ヒタヒタと複数の足音が届いた。

 人間だったら19名ってところか。
 
 種(アイテム)を食べてレプリカンスタになるのは10%。
 残りは死ぬか廃人、もしくは――。

 おお~、おうおう~
 おおおおお~

 肥大した身体の表面は溶けていて、脚も腕も丸太のように太い。
 眼球は飛び出し、爪が牙のように伸びている。
 凶暴で知能皆無、ただ食らうだけ、俺を見るなり、全員が突っ込んできたよ。

「……、……さてと、どうすればいいか」

 タックルをスルスルかい潜りながら考える。

 倒すか、それとも相手にせず逃るか、どっちにしても簡単だけど、この人(獣)たち元は人間だよね。
 知らずに種を食わされ、化物になっちゃった気の毒な人だよ。
 食べなきゃ、今も普通にビンソンの部下をやっている人だ。
 3姉妹と同じで、大切な家族だってあるはずだよ。

 ぶっ飛ばしたり、触手で突き刺したり出来ない。
 だからって、このままここに置いておくのも可哀想だし――。

 スッポン、スッポン、スッポンポン!!

 はい。
 アイテム収納庫に入ってもらいました。
 以前、奴隷にかけた呪詛の法術を解いた事があるけど、同じように治せるかも。
 出来なくても、放っとくなんてできないって。
 
「さあて。
 そろそろ上がろうかな。カシさんが心配している……」

 ジャンプしようとしたら、霧のような人間がフワリと降りてきたよ。
 顔はロアロク女子にモテモテだったイケメンだ。
 気に入ったのかな。
 
「やあ、ビトくん」

 返事はないが、困ったような顔で両手を上下させたよ。

「上に戻るなと、言いたいの?」

 うなずくゴースト・ビトくん。

 俺の予想を越えた危険があるのかもしれない。
 以前もそうだったよ。
 自分は無敵だと、SSSエインシェント以外の敵なら注意不要だと楽観していたから――。

「分かった……。分かったよビトくん。
 だけどね、カシさんたちをあのままにはできない。
 慎重に行動するから、じゅうぶん注意するから」

 ビトくんが微笑みながら、徐々に消えてゆく。
 完全に無になるのを待ってから柏手を1つ打ち、ゆっくりと一礼し、膝だけで屈伸したよ。

 ギュ――――ンッッ、と急上昇。
 観音開き床を突き破り、1階天井に当たりそうになって、身体を広げブレーキをかける。
 ふわふわ落下しながら俺は、さっきまでの部屋とはまるっきり違う状況に、少しだけ驚いた。

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