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第23話 同棲初日
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8月29日、昴と瑞希は予てから決めていた物件に入居し同棲を始めることとなった。新しい生活に自然と胸が高鳴る。そして今回2人は、同棲するにあたって財布は共同、門限は12時という2つの大きなルールを決めていた。逆に言うと、必要以上に決めてしまうと窮屈になるため、これ以外は随時調節するということにしていた。
「今日からよろしくね」
「うん、こちらこそ」
それから、荷物を整理しておおよそ決めていた配置に並べて行った。
「この電子レンジ、トースター付いてるんだ!」
「そう、最近のはハイテクなんだよな」
「トースターって昔からあるけど、誰が作ったんだろうね?」
「エジソンだよ。それまで人間は一日二食で生きていってたんだけど、トースターを売るために朝食を食べることを提案し始めたんだって」
「へえ~そうなんだ。よく知ってるね」
「前に読んだ本の中に書いてあったんだ」
「ふ~ん。本を読むといろんな知識が手に入るんだね」
「まあね。大事だよ、教養を身に着けることって」
因みに同棲する際、明確に結婚の意思がある場合には、『同居人』とするのではなく『婚約者』とした方が審査を通過しやかったりもする。片付けが一段落すると、瑞希がパソコンを開いて何かやっているようだ。
「せっかくパソコン買ったんだし、エクセルで家計簿つけて節約しとかないと」
瑞希がそう言ってパソコンの電源を入れ、画面をスクロールしながら電卓を探していると、昴が手を重ねてきてホーム画面でクリックしてしまった。
「あ~もう!!何するの?せっかく探してたのに」
「そんなことやってたら、日が暮れちゃうよ。こういうのはこうするんだよ」
そう言って昴はWindowsボタンとsボタンを同時に押した。
「ウインドーズ、サーチで検索出来て、caって入力したら出て来るんだよ。電卓、カリキュレーターね」
「へえ~。やるじゃん。なんかカッコイイ」
「だろ?俺も偶にはやるんだぜ。他にも、woでワードとかcoでコントロールパネルとか出せるからやってみろよ」
「おお~、凄い!!物知りじゃん」
それから暫く雑談を交わした後、この日は同棲初日ということもあって、夜は盛大に盛り上がった後、就寝することとなった。次の日の朝になり昴が目を覚ますと、瑞希は既に起きており、出勤前に容姿を整えていた。
「そう言えばいつも瑞希ん家に泊まったら、化粧するとこ見ずに帰ってたよね」
「そうだね、玄関まで送ってそれまでって感じだったもんね」
「なんか新鮮だな、どうやるか教えてよ!」
「いいよ!男の子は自分で化粧することなんかないもんね」
そういうと瑞希は手慣れた手つきで化粧品を用意し始めた。
「ステップ1は『スキンケア』ね。化粧水と乳液で肌を整えて荒れないようにするの。この時コットンを使って化粧水を染み込ませて、乳液で潤いにフタをするの」
「そっか、最初にケアから入るのか。いいものを作るには時間が掛かるんだな」
「ステップ2は『ベースメイク』で、先に化粧下地で表面を整えてファンデーションで湿潤とかニキビが気になる春夏にパウダー、乾燥とか肌荒れが気になる秋冬にリキッド、塗りムラが気になったり速く仕上げたい時にクッションを使うの。この時に、スポンジとかパフを使ってやるといいかな。次はフェイスパウダーで、これは、肌全体の印象がふんわりして塗りムラを隠してくれるの。しっかりカバーしたい時は色味のあるもの、自然に仕上げたい時は、粒子の細かいものを使うといいの」
「うんうん、なるほどなるほど」
「ステップ3は『ポイントメイク』で、アイブロウは眉毛に対して上からコームを当ててハサミでカットして、シェーバーで整えるの。それから、ペンで足りない所に書き加える感じかな。アイラインは、目元の黒目の端から目尻にかけて書いて最後に跳ね上げ部分を作るの。私は違うけど一重の人は目元の端から書き始める方がいいね。アイシャドウは肌が黄色がかったイエローベースの人は茶系のオレンジとベージュ、透明感のある白系のブルーベースの人はの赤系のレッドとピンクが似合うかな」
「おお!いつもの感じになってきたな」
「ステップ4は『トータルフィニッシュ』ね。チークはブラシを使って頬に赤みを持たせるの。可愛くしたいなら頬を中心に円を描くように、大人っぽく見せたいなら斜めに入れるのがポイントかな。リップはブラシを使って、輪郭をハッキリさせると美人顔、内から外にぼかすように入れると優しい顔になるの。ここでリップクリームやワセリンを塗ってから塗らないと、唇が荒れちゃうから注意が必要ね」
「そう言えば瑞希って、全然肌荒れしてないよね」
「そうだね。ビタミンCを取るためにアセロラジュースを飲んで、ピーマンとキウイを食べて、よく運動してよく寝て海に行くときには必ず日焼け止め塗ってるからね」
「女の子はケアが大変なんだよね。俺らは着の身着のまま生きてて気付き難いけど」
「昴くんは奔放だよね。私はシミができて後悔したくないから日傘が手放せないよ」
そんなことを話しているうちに出勤する時間となり、二人は家を出て途中の路地まで一緒に歩いた。そして勤務を終えて帰宅すると瑞希が化粧台の前で座っていた。
「ただいまー」
「お帰りー、今から化粧落とすんだけど見る?」
「そうなんだ。このために待っててくれたの?見たい見たい!」
「いいよ!コットンを使って落とすんだけど、先にポイントメイクを落として、次にベースメイクを落とすの。Tゾーン、頬、目、口の順にやって、30度くらいのぬるま湯でやった方がいいね。旅行とかだと応急的にシートで済ましたりもするけど」
「へ~。苦労するわりに、落とすのは一瞬なんだね」
「そうだね。あと、クレンジング剤はしっかり落とせるオイルとジェル、肌に優しいミルクとクリームとがあって、私は肌を労わりたいからミルクタイプを使ってるの」
「やっぱりここでも、かなり気を遣ってるんだね」
「そうなの。肌の抵抗力が落ちるとアクネ菌っていう菌の所為でニキビができるから。後が残るとやっかいだから、帰ったらまずは『クレンジング』だね」
こんな風に女の子は、いつも男に見えない所で苦労しているものなのである。そんなこんなで同棲を始めてから二週間ほど経ったある休みの日、洗濯物を畳んでいた瑞希が、何か思い立ったようで昴に話し掛けた。
「このパーカーなんかいい匂いがする~」
「ホント!?――いや、別にそんなことなくね?」
「そうなのかな?いい匂いだと思うんだけど」
「洗剤の香りなんじゃね?瑞希は多分この匂いが好きなんだよ」
「う~ん。じゃあ、こっちは?」
「このブラウス?あ、これはいい匂いだな」
「本当に?私はそうでもないんだけどな」
「ははっ。相手のヤツだからじゃね」
「ふふっ。そうかもね」
英国ケンブリッジ大学が行った研究で、男女20人に2週間Tシャツを着たままで過ごしてもらい、異性にそのTシャツの匂いを嗅がせて良い匂いだと感じた者同士でカップルになったところ、その後の交際が驚くほど上手くいったそうだ。文明人と言っても所詮は動物であり、恋愛の成否など案外そんなもんなのである。この話を鑑みたところ、この二人は互いに相性がいいようである。そして、この日は珍しく瑞希が料理の練習をしたいと言い出し、昴も巻き込んでの実践練習をすることになった。
「昴く~ん、コレ!」
「しょうがねえなあ」
瑞希は手にしているジャムの蓋が開かなかったようだ。
「昴く~ん、アレ!」
「しょうがねえなあ」
今度は棚の上にある箱に手が届かなかったようだ。
「昴く~ん。ソレ!」
「ええ、またかよ。しょうがねえなぁ」
とは言ってみたものの、必要とされていると感じて悪い気はしていなかった。瑞希はまだまだ甘えたいようで、何かとい理由を付けては昴に頼ってみるのであった。
この日作った料理は生煮えだったり焦げてしまっていたりと出来栄えがよくはなかったが、昴は瑞希が自分のために料理をしてくれていることが素直に嬉しかった。それからも瑞希は何か目標があったようで、頻繁に料理をしては腕を上げて行き、一晩かけてクッキーを焼いてくれたりもした。
「今日からよろしくね」
「うん、こちらこそ」
それから、荷物を整理しておおよそ決めていた配置に並べて行った。
「この電子レンジ、トースター付いてるんだ!」
「そう、最近のはハイテクなんだよな」
「トースターって昔からあるけど、誰が作ったんだろうね?」
「エジソンだよ。それまで人間は一日二食で生きていってたんだけど、トースターを売るために朝食を食べることを提案し始めたんだって」
「へえ~そうなんだ。よく知ってるね」
「前に読んだ本の中に書いてあったんだ」
「ふ~ん。本を読むといろんな知識が手に入るんだね」
「まあね。大事だよ、教養を身に着けることって」
因みに同棲する際、明確に結婚の意思がある場合には、『同居人』とするのではなく『婚約者』とした方が審査を通過しやかったりもする。片付けが一段落すると、瑞希がパソコンを開いて何かやっているようだ。
「せっかくパソコン買ったんだし、エクセルで家計簿つけて節約しとかないと」
瑞希がそう言ってパソコンの電源を入れ、画面をスクロールしながら電卓を探していると、昴が手を重ねてきてホーム画面でクリックしてしまった。
「あ~もう!!何するの?せっかく探してたのに」
「そんなことやってたら、日が暮れちゃうよ。こういうのはこうするんだよ」
そう言って昴はWindowsボタンとsボタンを同時に押した。
「ウインドーズ、サーチで検索出来て、caって入力したら出て来るんだよ。電卓、カリキュレーターね」
「へえ~。やるじゃん。なんかカッコイイ」
「だろ?俺も偶にはやるんだぜ。他にも、woでワードとかcoでコントロールパネルとか出せるからやってみろよ」
「おお~、凄い!!物知りじゃん」
それから暫く雑談を交わした後、この日は同棲初日ということもあって、夜は盛大に盛り上がった後、就寝することとなった。次の日の朝になり昴が目を覚ますと、瑞希は既に起きており、出勤前に容姿を整えていた。
「そう言えばいつも瑞希ん家に泊まったら、化粧するとこ見ずに帰ってたよね」
「そうだね、玄関まで送ってそれまでって感じだったもんね」
「なんか新鮮だな、どうやるか教えてよ!」
「いいよ!男の子は自分で化粧することなんかないもんね」
そういうと瑞希は手慣れた手つきで化粧品を用意し始めた。
「ステップ1は『スキンケア』ね。化粧水と乳液で肌を整えて荒れないようにするの。この時コットンを使って化粧水を染み込ませて、乳液で潤いにフタをするの」
「そっか、最初にケアから入るのか。いいものを作るには時間が掛かるんだな」
「ステップ2は『ベースメイク』で、先に化粧下地で表面を整えてファンデーションで湿潤とかニキビが気になる春夏にパウダー、乾燥とか肌荒れが気になる秋冬にリキッド、塗りムラが気になったり速く仕上げたい時にクッションを使うの。この時に、スポンジとかパフを使ってやるといいかな。次はフェイスパウダーで、これは、肌全体の印象がふんわりして塗りムラを隠してくれるの。しっかりカバーしたい時は色味のあるもの、自然に仕上げたい時は、粒子の細かいものを使うといいの」
「うんうん、なるほどなるほど」
「ステップ3は『ポイントメイク』で、アイブロウは眉毛に対して上からコームを当ててハサミでカットして、シェーバーで整えるの。それから、ペンで足りない所に書き加える感じかな。アイラインは、目元の黒目の端から目尻にかけて書いて最後に跳ね上げ部分を作るの。私は違うけど一重の人は目元の端から書き始める方がいいね。アイシャドウは肌が黄色がかったイエローベースの人は茶系のオレンジとベージュ、透明感のある白系のブルーベースの人はの赤系のレッドとピンクが似合うかな」
「おお!いつもの感じになってきたな」
「ステップ4は『トータルフィニッシュ』ね。チークはブラシを使って頬に赤みを持たせるの。可愛くしたいなら頬を中心に円を描くように、大人っぽく見せたいなら斜めに入れるのがポイントかな。リップはブラシを使って、輪郭をハッキリさせると美人顔、内から外にぼかすように入れると優しい顔になるの。ここでリップクリームやワセリンを塗ってから塗らないと、唇が荒れちゃうから注意が必要ね」
「そう言えば瑞希って、全然肌荒れしてないよね」
「そうだね。ビタミンCを取るためにアセロラジュースを飲んで、ピーマンとキウイを食べて、よく運動してよく寝て海に行くときには必ず日焼け止め塗ってるからね」
「女の子はケアが大変なんだよね。俺らは着の身着のまま生きてて気付き難いけど」
「昴くんは奔放だよね。私はシミができて後悔したくないから日傘が手放せないよ」
そんなことを話しているうちに出勤する時間となり、二人は家を出て途中の路地まで一緒に歩いた。そして勤務を終えて帰宅すると瑞希が化粧台の前で座っていた。
「ただいまー」
「お帰りー、今から化粧落とすんだけど見る?」
「そうなんだ。このために待っててくれたの?見たい見たい!」
「いいよ!コットンを使って落とすんだけど、先にポイントメイクを落として、次にベースメイクを落とすの。Tゾーン、頬、目、口の順にやって、30度くらいのぬるま湯でやった方がいいね。旅行とかだと応急的にシートで済ましたりもするけど」
「へ~。苦労するわりに、落とすのは一瞬なんだね」
「そうだね。あと、クレンジング剤はしっかり落とせるオイルとジェル、肌に優しいミルクとクリームとがあって、私は肌を労わりたいからミルクタイプを使ってるの」
「やっぱりここでも、かなり気を遣ってるんだね」
「そうなの。肌の抵抗力が落ちるとアクネ菌っていう菌の所為でニキビができるから。後が残るとやっかいだから、帰ったらまずは『クレンジング』だね」
こんな風に女の子は、いつも男に見えない所で苦労しているものなのである。そんなこんなで同棲を始めてから二週間ほど経ったある休みの日、洗濯物を畳んでいた瑞希が、何か思い立ったようで昴に話し掛けた。
「このパーカーなんかいい匂いがする~」
「ホント!?――いや、別にそんなことなくね?」
「そうなのかな?いい匂いだと思うんだけど」
「洗剤の香りなんじゃね?瑞希は多分この匂いが好きなんだよ」
「う~ん。じゃあ、こっちは?」
「このブラウス?あ、これはいい匂いだな」
「本当に?私はそうでもないんだけどな」
「ははっ。相手のヤツだからじゃね」
「ふふっ。そうかもね」
英国ケンブリッジ大学が行った研究で、男女20人に2週間Tシャツを着たままで過ごしてもらい、異性にそのTシャツの匂いを嗅がせて良い匂いだと感じた者同士でカップルになったところ、その後の交際が驚くほど上手くいったそうだ。文明人と言っても所詮は動物であり、恋愛の成否など案外そんなもんなのである。この話を鑑みたところ、この二人は互いに相性がいいようである。そして、この日は珍しく瑞希が料理の練習をしたいと言い出し、昴も巻き込んでの実践練習をすることになった。
「昴く~ん、コレ!」
「しょうがねえなあ」
瑞希は手にしているジャムの蓋が開かなかったようだ。
「昴く~ん、アレ!」
「しょうがねえなあ」
今度は棚の上にある箱に手が届かなかったようだ。
「昴く~ん。ソレ!」
「ええ、またかよ。しょうがねえなぁ」
とは言ってみたものの、必要とされていると感じて悪い気はしていなかった。瑞希はまだまだ甘えたいようで、何かとい理由を付けては昴に頼ってみるのであった。
この日作った料理は生煮えだったり焦げてしまっていたりと出来栄えがよくはなかったが、昴は瑞希が自分のために料理をしてくれていることが素直に嬉しかった。それからも瑞希は何か目標があったようで、頻繁に料理をしては腕を上げて行き、一晩かけてクッキーを焼いてくれたりもした。
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