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障害編
11話【off duty】神沢 隼人:「嫌いになって別れたわけじゃない」(藍原編)②
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「え……っ」
両手を掴まれて何が何だかわからないうちに、先輩の唇があたしを深く覆った。
「んん……っ!」
柔らかい唇が押しつけられると同時に、先輩の熱を持った舌が入ってきた。いつも穏やかだった先輩の舌が、今は激しくあたしの舌を求めて動き回る。
「んふっ、んっ、う……っ」
遊園地での記憶が蘇る。でも、あのときとは違う。先輩の舌は、あのときより激しく、あたしを追い求める。大人になった先輩の、大人なキスだ――
もう、頭の芯がとろけるように熱くなって、体の力が抜けそうになる。
「香織ちゃん……、君を、抱きたい」
唇をむさぼりながら、先輩が呻いた。いつ誰が入ってくるとも知れない細い路地で、先輩はためらうことなく、あたしのスカートの下に手を入れた。
「あっ、先輩……っ、ダメ……」
スカートの中から追い出そうとするけど、先輩のキスで手足が痺れたようになってしまったあたしでは、先輩を止められない。先輩の熱い手のひらがあたしの内股をするすると這い上がって、下着の中に差し込まれた。
「ひゃ……っ、ダメッ……!」
先輩の指が、あたしの割れ目に触れた。ぬるっとした感触。先輩がフフッと笑った。
「香織ちゃん……キスだけで濡れるなんて、やっぱりいやらしいね……昔のまんまだ」
「あっ、ち、ちが……っ」
半泣きで足をばたつかせるあたしに下半身を押しつけて、先輩が動きを封じる。先輩の腰があたしの両足を割って、あたしの右足は図らずも先輩の太ももに絡みつく体勢になった。それと同時に開いてしまったあたしの秘所に、先輩の中指がぬぷりと侵入する。
「ああ……っ!」
ぶるぶると体が震えた。悲しくなる。こんなときでも、あたしの体は先輩の指を受け入れて悦んでいる。
「はあ……っ、香織ちゃん……っ、ずっと、中に入りたかった……触れたかったんだ、君に……」
耳元で囁く先輩の声は湿り気を帯びて、それだけでもまたあたしの体は震える。先輩の声、先輩の指――あのあと、もうダメになってしまったと確信したあのあとも、あたしは先輩のこの感触を想像しながら、何度も自分を慰めたのだ。
「はあっ、先輩……っ」
立っていられなくて、先輩の肩にすがりつく。
「ああ、香織ちゃん、やっぱり君は最高だよ……」
先輩の指が、もうすっかり濡れているあたしの中をまさぐり始めた。その刺激が強すぎて、背中がのけぞる。
「ああっ! だ、ダメ、先輩、ダメです……っ」
何も考えられない頭の片隅で、また警報が鳴ってる。これはダメだ、絶対ダメ。わかってるのに、腰が勝手に快感を求めて小刻みに揺れる。くちゅくちゅと、先輩の指が入った股間から卑猥な音が漏れ始めた。
「ううっ、ダメッ、ダメ、なんです、先輩っ、や、やめてください……ッ!」
何とか言葉では抵抗するけど、こんなに体を熱くして、腰を揺らしながらじゃ、何の説得力もない。
「でも、香織ちゃん……ダメだけど、イヤでは、ないんでしょ……?」
先輩が意地悪く囁いて、中指を根元まで深く差し込み奥を突き始めた。途端に我慢できない喘ぎ声が勝手に口から漏れる。
「ひゃあっ、ああっ、やっ、ダメっ、あぅ、んうっ、あ、やあ――ッ!」
いきなり激しく奥を突かれて、堪えようもないほどの太い快感が下から沸き上がってくる。もう、すべての余裕がなくなって、あたしは声を堪えるのだけで精いっぱいだった。先輩の肩に顔をうずめて、くぐもった悲鳴をあげる。
「んっ、んんんっ、んん――ッ!!」
ガクガクと腰を痙攣させて、あたしは絶頂に達してしまった。先輩の指で、イってしまったんだ――
自分の体に愕然とする。ずっと鳴り響いていた警報は、もう聞こえない。もう、手遅れかもしれない――
「……っ、あ、はあ……っ」
何とか正気を取り戻そうと息を整えるあたしを見つめながら、先輩がズボンのチャックを下ろした。
「……香織ちゃん。彼氏と別れて、僕と付き合おう?」
その一言が、あたしを現実に引き戻した。
彼氏と別れて。
頭の中にその姿が浮かぶよりも前に、あたしは反射的に先輩を突き飛ばしていた。
「あっ、あたしっ、無理ですッ! こんなこと、しちゃ、ダメなんです!」
自分にいい聞かせるようにして叫んだ。何とか路地から出ようとして足がもつれる。倒れたところにIDカードが落ちていて、必死でそれを掴むと、あたしは立ち上がった。とにかく、逃げなきゃ。これ以上流される前に、この状況から、自分から、逃げなきゃ!
「香織ちゃん、待ってよ……!」
背中から呼び止められるけど、無視して何とか大通りに戻る。そこでまた足がもつれて、倒れそうになったのを、誰かに抱きとめられた。
「あっ、す、すみませ――」
顔を上げて、固まった。
新條くん。
どうして、ここに――
両手を掴まれて何が何だかわからないうちに、先輩の唇があたしを深く覆った。
「んん……っ!」
柔らかい唇が押しつけられると同時に、先輩の熱を持った舌が入ってきた。いつも穏やかだった先輩の舌が、今は激しくあたしの舌を求めて動き回る。
「んふっ、んっ、う……っ」
遊園地での記憶が蘇る。でも、あのときとは違う。先輩の舌は、あのときより激しく、あたしを追い求める。大人になった先輩の、大人なキスだ――
もう、頭の芯がとろけるように熱くなって、体の力が抜けそうになる。
「香織ちゃん……、君を、抱きたい」
唇をむさぼりながら、先輩が呻いた。いつ誰が入ってくるとも知れない細い路地で、先輩はためらうことなく、あたしのスカートの下に手を入れた。
「あっ、先輩……っ、ダメ……」
スカートの中から追い出そうとするけど、先輩のキスで手足が痺れたようになってしまったあたしでは、先輩を止められない。先輩の熱い手のひらがあたしの内股をするすると這い上がって、下着の中に差し込まれた。
「ひゃ……っ、ダメッ……!」
先輩の指が、あたしの割れ目に触れた。ぬるっとした感触。先輩がフフッと笑った。
「香織ちゃん……キスだけで濡れるなんて、やっぱりいやらしいね……昔のまんまだ」
「あっ、ち、ちが……っ」
半泣きで足をばたつかせるあたしに下半身を押しつけて、先輩が動きを封じる。先輩の腰があたしの両足を割って、あたしの右足は図らずも先輩の太ももに絡みつく体勢になった。それと同時に開いてしまったあたしの秘所に、先輩の中指がぬぷりと侵入する。
「ああ……っ!」
ぶるぶると体が震えた。悲しくなる。こんなときでも、あたしの体は先輩の指を受け入れて悦んでいる。
「はあ……っ、香織ちゃん……っ、ずっと、中に入りたかった……触れたかったんだ、君に……」
耳元で囁く先輩の声は湿り気を帯びて、それだけでもまたあたしの体は震える。先輩の声、先輩の指――あのあと、もうダメになってしまったと確信したあのあとも、あたしは先輩のこの感触を想像しながら、何度も自分を慰めたのだ。
「はあっ、先輩……っ」
立っていられなくて、先輩の肩にすがりつく。
「ああ、香織ちゃん、やっぱり君は最高だよ……」
先輩の指が、もうすっかり濡れているあたしの中をまさぐり始めた。その刺激が強すぎて、背中がのけぞる。
「ああっ! だ、ダメ、先輩、ダメです……っ」
何も考えられない頭の片隅で、また警報が鳴ってる。これはダメだ、絶対ダメ。わかってるのに、腰が勝手に快感を求めて小刻みに揺れる。くちゅくちゅと、先輩の指が入った股間から卑猥な音が漏れ始めた。
「ううっ、ダメッ、ダメ、なんです、先輩っ、や、やめてください……ッ!」
何とか言葉では抵抗するけど、こんなに体を熱くして、腰を揺らしながらじゃ、何の説得力もない。
「でも、香織ちゃん……ダメだけど、イヤでは、ないんでしょ……?」
先輩が意地悪く囁いて、中指を根元まで深く差し込み奥を突き始めた。途端に我慢できない喘ぎ声が勝手に口から漏れる。
「ひゃあっ、ああっ、やっ、ダメっ、あぅ、んうっ、あ、やあ――ッ!」
いきなり激しく奥を突かれて、堪えようもないほどの太い快感が下から沸き上がってくる。もう、すべての余裕がなくなって、あたしは声を堪えるのだけで精いっぱいだった。先輩の肩に顔をうずめて、くぐもった悲鳴をあげる。
「んっ、んんんっ、んん――ッ!!」
ガクガクと腰を痙攣させて、あたしは絶頂に達してしまった。先輩の指で、イってしまったんだ――
自分の体に愕然とする。ずっと鳴り響いていた警報は、もう聞こえない。もう、手遅れかもしれない――
「……っ、あ、はあ……っ」
何とか正気を取り戻そうと息を整えるあたしを見つめながら、先輩がズボンのチャックを下ろした。
「……香織ちゃん。彼氏と別れて、僕と付き合おう?」
その一言が、あたしを現実に引き戻した。
彼氏と別れて。
頭の中にその姿が浮かぶよりも前に、あたしは反射的に先輩を突き飛ばしていた。
「あっ、あたしっ、無理ですッ! こんなこと、しちゃ、ダメなんです!」
自分にいい聞かせるようにして叫んだ。何とか路地から出ようとして足がもつれる。倒れたところにIDカードが落ちていて、必死でそれを掴むと、あたしは立ち上がった。とにかく、逃げなきゃ。これ以上流される前に、この状況から、自分から、逃げなきゃ!
「香織ちゃん、待ってよ……!」
背中から呼び止められるけど、無視して何とか大通りに戻る。そこでまた足がもつれて、倒れそうになったのを、誰かに抱きとめられた。
「あっ、す、すみませ――」
顔を上げて、固まった。
新條くん。
どうして、ここに――
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