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妄想編
10話【night shift】 新條 浩平 20歳 :意識障害(藍原編)
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「先生、また救急車ー。20歳、男性、意識障害」
ナースの武井さんが声をかける。え、若いのに意識障害? なんだか重症の予感……。
「意識レベル10。大学の新歓コンパの最中に、意識障害。救急隊から伝言、呼気にアルコールの臭いがします~」
あ、そういうことね……。真相がわかり、それはそれでげんなりする。つまり、急性アルコール中毒ってことだ。アル中は自業自得な上に暴れたりするから、どの救急病院も受け入れたがらない。きっとこの救急隊も、すでに何件か病院に断られたあとだろう。
「付き添いはいます?」
「通報した大学の同級生がひとり同乗。あとからもう一人追いかけてくるみたい」
ということは、本人が動けなくても、最悪そのお友達に連れて帰ってもらえるわけか。……なら、仕方ないわね。
「はいはい、受けますよ~」
アル中は相手をするのが面倒だけど、点滴だけして寝かせておけばいいから、楽といえば楽。とりあえず断る理由もないし、受けることにする。
ストレッチャーで運ばれてきたのは、背が高くてひょろっとした男の子だった。レベル10っていってたけど、確かに、苦しそうに目を閉じてウンウンうなってる。よかった、暴れる系じゃないみたい。付き添ってきた茶髪の男子のほうが、なんだか酔っぱらって調子がいい。大きな声で、
「おい、新條! だらしねーぞ!!」
って叫んでる。
「はい付き添いの人、ここは病院だから静かに」
ナースの武井さんがさくっと注意する。
「新條さん! わかります!?」
付き添いを追い出して患者をベッドに寝かせると、耳元で叫ぶ。
「んん~……き、キモチ悪い……」
「武井さん、ガーグルベース!!」
すかさず叫ぶあたしの目の前にビニールでカバーされたトレイが渡され、新條くんは横を向くなりげろげろ~っと大量に吐いた。危機一髪だったわ! これだからアル中は……。
「どれだけ飲んだの? 飲みすぎは命に関わるわよ」
「うう~……飲んで、ナイっす……飲まされたんす……」
あらあら、ホント? それはそれで大問題ね。今どき、お酒を強要するコンパなんてあるのね。
「藍原先生、いつものコース?」
武井さんの慣れた言葉に、「はい、いつものコースで」と返答。……そう。その名も、「急性アル中お任せコース」。お酒の飲みすぎで他人様に迷惑をかけるような子は、罰として、いたーいお仕置きが待っているのです!
武井さんが用意した点滴の針は、18ゲージ。……そう、穴から向こう側の景色が見えてしまうほどの、太い針! これで、お仕置きの血管確保よ! ……もとい、必要な医療行為だからやるのよ! 短時間にたくさん輸液をして、アルコールを体外に排出しなきゃいけないからね。そして、これまた太いカテーテルで、お仕置きの尿道バルーン留置! …もとい、これももちろん、必要だからやるの! だって、意識障害で動けない患者さんにたくさん輸液したら、お漏らしになっちゃうでしょ? だから、尿道に管を入れて、尿が自然に出るように取り計らってあげるの。そう、すべてはアルコールを体外に排泄するための医療行為。
若いアル中患者はいい血管がたくさんあるから、太い点滴の針でも難なく入っちゃう。それからお次は、尿道バルーン……。
グロッキーでされるがままの新條くんのジーパンを下ろす。それからトランクスを下げると、中から申し訳なさそうに縮こまっている新條くんのアソコが出てきた。うふふ、アルコールが回ってると、みーんな情けないくらいフニャチン。
あたしはフニャフニャのそれを中指と薬指で丁寧に挟んだ。……軟らかい。……あたし、フニャフニャのおちんちん、大好き。だって、すっごく軟らかくて触り心地がいいんだもん。ぬいぐるみみたいで、ずーっといじってたくなっちゃう。あっちに倒したり、こっちに倒したり、くねくね、こねこね……
『……ちょっと先生。いつまでいじってるの?』『あらっ、し、新條くん、いつの間に起きてたの……』『ずっと起きてるよ。だって先生がずっと俺のチンコ触ってるから、気になって気になって……』『ご、ごめんなさいね! バルーン入れようと思ってただけ……』『嘘。俺のチンコで遊んでたでしょ。お酒のせいで勃たなくってもね、キモチいいものはキモチいいんだよ』『ごめんなさい、すぐ入れるわ……』『やだ』『え』『……もっと触って』『だ、だめよ、ちゃんと処置しなきゃ……』『やだ。もっと触って。ちゃんと勃つまで、触っててよ……』『し、新條くん……』
あああ! そうじゃなくて! いくら触り心地がサイコーだからって、いつまでも遊んでちゃダメ! ちゃんと、親指と人差し指で、皮をめくって、アソコをちゃんと保持して、ゼリーを塗って……ハイ、入りました。
……これ、いつ見ても痛そう。酔っぱらってるから本人は気づいてないけど、正気の人にやったら……絶対、痛いわよね……。
「意識が戻るまで、どんどん点滴続けちゃってください。意識戻ったら呼んでくださーい」
診察室を出て、武井さんに声をかける。それから付き添いの男の子たちにも。
「新條さんのお連れの方? 今、処置終わりました。意識が戻ったら帰っていいけど、次からは絶対無理やり飲ませちゃだめですよ」
まだほろ酔いのお友達ふたりは、へらへらと「はあ~い」なんて笑いながら診察室に入っていった。途端に、大きな声が聞こえる。
「ぎゃはは、ナニコレ、このぶっといチューブ! 新條、チンコ痛くね!?」
「うわー、情けねえカッコ! おまえさあ、あんな可愛い女医さんに触られて、チンコ勃たなかったのかよ、まじ情けねえな!」
「つかさあ、新條、ちっさ! チンコちっさ!」
……ちょっと! 救急外来でチンコチンコ連呼しないでくれる!? と思ったら、武井さんが登場。
「静かにできない方は外でお待ちください」
と、二人をつまみ出す。アル中患者にしては珍しく、本人より付き添いのほうが迷惑なパターンだったわね……。
ナースの武井さんが声をかける。え、若いのに意識障害? なんだか重症の予感……。
「意識レベル10。大学の新歓コンパの最中に、意識障害。救急隊から伝言、呼気にアルコールの臭いがします~」
あ、そういうことね……。真相がわかり、それはそれでげんなりする。つまり、急性アルコール中毒ってことだ。アル中は自業自得な上に暴れたりするから、どの救急病院も受け入れたがらない。きっとこの救急隊も、すでに何件か病院に断られたあとだろう。
「付き添いはいます?」
「通報した大学の同級生がひとり同乗。あとからもう一人追いかけてくるみたい」
ということは、本人が動けなくても、最悪そのお友達に連れて帰ってもらえるわけか。……なら、仕方ないわね。
「はいはい、受けますよ~」
アル中は相手をするのが面倒だけど、点滴だけして寝かせておけばいいから、楽といえば楽。とりあえず断る理由もないし、受けることにする。
ストレッチャーで運ばれてきたのは、背が高くてひょろっとした男の子だった。レベル10っていってたけど、確かに、苦しそうに目を閉じてウンウンうなってる。よかった、暴れる系じゃないみたい。付き添ってきた茶髪の男子のほうが、なんだか酔っぱらって調子がいい。大きな声で、
「おい、新條! だらしねーぞ!!」
って叫んでる。
「はい付き添いの人、ここは病院だから静かに」
ナースの武井さんがさくっと注意する。
「新條さん! わかります!?」
付き添いを追い出して患者をベッドに寝かせると、耳元で叫ぶ。
「んん~……き、キモチ悪い……」
「武井さん、ガーグルベース!!」
すかさず叫ぶあたしの目の前にビニールでカバーされたトレイが渡され、新條くんは横を向くなりげろげろ~っと大量に吐いた。危機一髪だったわ! これだからアル中は……。
「どれだけ飲んだの? 飲みすぎは命に関わるわよ」
「うう~……飲んで、ナイっす……飲まされたんす……」
あらあら、ホント? それはそれで大問題ね。今どき、お酒を強要するコンパなんてあるのね。
「藍原先生、いつものコース?」
武井さんの慣れた言葉に、「はい、いつものコースで」と返答。……そう。その名も、「急性アル中お任せコース」。お酒の飲みすぎで他人様に迷惑をかけるような子は、罰として、いたーいお仕置きが待っているのです!
武井さんが用意した点滴の針は、18ゲージ。……そう、穴から向こう側の景色が見えてしまうほどの、太い針! これで、お仕置きの血管確保よ! ……もとい、必要な医療行為だからやるのよ! 短時間にたくさん輸液をして、アルコールを体外に排出しなきゃいけないからね。そして、これまた太いカテーテルで、お仕置きの尿道バルーン留置! …もとい、これももちろん、必要だからやるの! だって、意識障害で動けない患者さんにたくさん輸液したら、お漏らしになっちゃうでしょ? だから、尿道に管を入れて、尿が自然に出るように取り計らってあげるの。そう、すべてはアルコールを体外に排泄するための医療行為。
若いアル中患者はいい血管がたくさんあるから、太い点滴の針でも難なく入っちゃう。それからお次は、尿道バルーン……。
グロッキーでされるがままの新條くんのジーパンを下ろす。それからトランクスを下げると、中から申し訳なさそうに縮こまっている新條くんのアソコが出てきた。うふふ、アルコールが回ってると、みーんな情けないくらいフニャチン。
あたしはフニャフニャのそれを中指と薬指で丁寧に挟んだ。……軟らかい。……あたし、フニャフニャのおちんちん、大好き。だって、すっごく軟らかくて触り心地がいいんだもん。ぬいぐるみみたいで、ずーっといじってたくなっちゃう。あっちに倒したり、こっちに倒したり、くねくね、こねこね……
『……ちょっと先生。いつまでいじってるの?』『あらっ、し、新條くん、いつの間に起きてたの……』『ずっと起きてるよ。だって先生がずっと俺のチンコ触ってるから、気になって気になって……』『ご、ごめんなさいね! バルーン入れようと思ってただけ……』『嘘。俺のチンコで遊んでたでしょ。お酒のせいで勃たなくってもね、キモチいいものはキモチいいんだよ』『ごめんなさい、すぐ入れるわ……』『やだ』『え』『……もっと触って』『だ、だめよ、ちゃんと処置しなきゃ……』『やだ。もっと触って。ちゃんと勃つまで、触っててよ……』『し、新條くん……』
あああ! そうじゃなくて! いくら触り心地がサイコーだからって、いつまでも遊んでちゃダメ! ちゃんと、親指と人差し指で、皮をめくって、アソコをちゃんと保持して、ゼリーを塗って……ハイ、入りました。
……これ、いつ見ても痛そう。酔っぱらってるから本人は気づいてないけど、正気の人にやったら……絶対、痛いわよね……。
「意識が戻るまで、どんどん点滴続けちゃってください。意識戻ったら呼んでくださーい」
診察室を出て、武井さんに声をかける。それから付き添いの男の子たちにも。
「新條さんのお連れの方? 今、処置終わりました。意識が戻ったら帰っていいけど、次からは絶対無理やり飲ませちゃだめですよ」
まだほろ酔いのお友達ふたりは、へらへらと「はあ~い」なんて笑いながら診察室に入っていった。途端に、大きな声が聞こえる。
「ぎゃはは、ナニコレ、このぶっといチューブ! 新條、チンコ痛くね!?」
「うわー、情けねえカッコ! おまえさあ、あんな可愛い女医さんに触られて、チンコ勃たなかったのかよ、まじ情けねえな!」
「つかさあ、新條、ちっさ! チンコちっさ!」
……ちょっと! 救急外来でチンコチンコ連呼しないでくれる!? と思ったら、武井さんが登場。
「静かにできない方は外でお待ちください」
と、二人をつまみ出す。アル中患者にしては珍しく、本人より付き添いのほうが迷惑なパターンだったわね……。
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