虹の月 貝殻の雲

たいよう一花

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Ⅱ 幽閉

12. 二度目の交わり(4)

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魔王の二振りの巨根は、筋をいくつも浮かばせて、腹に付く勢いで反り返っていた。魔王は上下にち並ぶその立派なもののうち、下から派生するように突き出た方――<従根>に手を添えると、レイの濡れそぼった秘所へ、先端を馴染ませるように押し付けた。

「……んっ、ぁあっ……!」

敏感な部分を熱い肉塊で刺激され、レイが淫らに悶える。
いつのまにか、貫かれる恐怖は期待へと変貌を遂げ、レイの欲望はビクビクと震えながら、先走りの露を滴らせていた。

(早く――欲しい)

思考力を奪われ、麻痺した脳内が、快楽の波に攫われてゆく。

レイのその様子に、魔王は機が熟したことを知り、<従根>の先端を、ゆっくりとレイの中に埋め込み始めた。柔らかい粘膜を傷付けないよう、細心の注意を払って、ゆっくり、少しずつ……。

「んうっ……! ふっ、ううっ……っ!」

異物がめり込んでくる圧迫感に、レイは喉を反らして息を詰めた。指とは比べようもないその大きさに、初めて貫かれたときの恐怖が再燃する。

「んぐぅっ……、うあっ……いっ、いや……だ!」

レイは逃れようと、身を捩ろうとした。そのとき、繋がった箇所から甘い痺れが全身に走った。

「はっ! ああああっ!」

魔王の<従根>は、レイを初めて貫いた<主根>とは違い、異様な外観をしている。傘のように張り出た、肉厚の亀頭部分は二連になっており、竿の部分には小さな丸い突起が不規則に並んでいる。
その張り出た二山の尖りが、ずるりと中に押し込まれる度、淫薬で敏感になっているレイの内側は、狂おしいほどの快感で満たされてゆく。

「んあぁぁっ! はぁっ、はぁっ、ぅんん……あうっ、ああっ……!」

荒い息と共に漏れ出るレイの叫び声が、苦痛ではなく甘い響きを帯びていることに安堵し、魔王はなおもゆっくりと、自身の欲望を押し込んで行った。
やがて二連の亀頭は完全に中に納まり、<従根>の竿部分にいくつも並ぶ丸い突起が、秘所の入り口付近を刺激しながら、太い幹と共にゆっくり中へと呑みこまれてゆく。

魔王は全身に玉のような汗を浮かばせ、低く呻いた。
愛するものを穿つ快感に流されないよう、魔王は必死で自身を抑制していた。

淫薬の助けを借り、レイに苦痛を与えずに体を進ませることはできるが、その大きさに慣れていない内側を、欲望のまま擦り続ければ、粘膜を傷付ける事態は避けられないだろう。

――あの夜、初めてレイを貫き、欲望のたがが外れた魔王は、劣情に駆られ、激しく彼を蹂躙した。引き裂かれ、破れた粘膜はひどく出血し、股に幾筋も鮮血を滴らせて、レイの下半身を赤く染めあげた。
自らの狂気が引き起こした惨状を思い出し、魔王は歯を食いしばった。

「くっ……!」

(二度と――乱暴は……しない……)

魔王は端正な顔を歪ませた。
汗が額から頬を伝い降り、雫となって顎から滴り落ちる。その汗を拭いもせず、魔王は次第に強くなっていく己の欲望と闘っていた。

やがて魔王は<従根>を半ばまで押し込むと、それ以上は突き進まず、息を整えながらレイの頭に手を伸ばした。そして黒い髪を優しく撫で上げ、きつく目を閉じているレイに、囁くように問いかける。

「どうだ……? レイ、痛くは……ないだろう?」

レイは返事をするかわりに、震える息を吐き出し、うっすらと目を開けた。眉根を寄せ、潤んだ瞳で熱い吐息を漏らす。その切なげな表情に、肯定の意思を汲み取った魔王は、込み上げてくる愛しさを唇に託した。
下半身で繋がったままの口付けに、互いの体がびくびくと脈動する。

貪るように求めてくる魔王の唇に、レイは半ば反射的に応じていた。
互いの舌が触れ合い、口内でねっとりと絡み合う。

「んっ……んん……ふっ…う、……んんぅ……」

とろけるような口付けに、二人は夢中で酔いしれた。
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