道楽草

十三岡繁

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コスパ

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 現代社会を生きていくにはコストがかかる。生活の基本になる衣食住を確保するにはお金がかかる。

 賃貸住まいなら家賃がかかるが、持ち家であっても、修繕や維持にお金はかかるし、固定資産税も取られる。もちろんガスや電気、水道なとのインフラの費用負担が発生する。

 収入があれば税金を取られるが、無くても取られる。生活保護を受けている人ですら、消費税からは逃れられない。

 生きるのにお金がかかるようになったのはいつからなんだろう?狩猟採取生活が主だった縄文時代にはもちろんそんなことは無かったろう。そもそも物々交換はあってもお金という概念は存在しなかったろう。

 現代社会で使われる紙幣には、それ自体には何の価値もない。ただの紙切れだ。電子マネーだとその紙切れですらない。それではお金とは一体何かと言えば信用だ。その国の通貨は、その国の政府が後ろ盾して信用を作り上げている。形を変えてお金というものに変化している。

 生きる為に、国の後ろ盾の保証が必要だという事だ。そのお金が税金として国に吸い上げられる。俯瞰で見てみると実に奇妙なシステムのようにも見える。

 遠く宇宙で遥かに進んだ文明をもった異星人には、お金という概念はあるんだろうか?または現在なくても文明の進化途中でそういったシステムを通過してきたのだろうか?もしそこを卒業したとすれば、その後はどういった社会構造になるんだろうか?

 人類は当分この自ら発明したシステムから卒業できる気がしない。この厄介なシステムが元になって、差別や戦争や様々な問題を引き起こしいるのにだ。人類の究極目標を万人の幸せとするならば、このシステム自体はコスパが良くなさそうだ。
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