道楽草

十三岡繁

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うぐいす

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 新緑の季節の山はとても気持ちがいい。たくさんのウグイスが出迎えてくれる。しかしあの独特の鳴き声にふと疑問がわいた。あの鳴き方はどうやって情報として伝わっているのだろうか?

 何となく卵からそのまま孤独に育てても、あの鳴き方になるような気がする。という事は遺伝子レベルであの鳴き方が体に刷り込まれている事になる。日本語で表記すると「ホーホケキョ」だが、よく聞いていると「ホーホーホーホケキョ」とか「ケキョケキョ」と鳴く場合もある。しかし総じて「ホーホケキョ」だ。これは九州でも北海道でも同じだ。

 鶏の鳴き方も独特だが、ウグイスは更に輪をかけていると思う。どうしてそこに辿り着いたのかも疑問だが、どう遺伝子をいじればその鳴き声になるのか?何かそう鳴くと気持ちいいとか、声の通りがいいとか肉体的な話があるのだろうか?

 また遺伝子に刷り込まれているのなら、その配列を変えると鳴き声も変わったりするんだろうか?若いウグイスは鳴き方が下手だという話も聞く。ずっと違う鳴き方を教え続ければ、違う鳴き方をする個体も作り出せるのだろうか?

 ここで何が言いたいかというと、各種生物の生態や性質は果たして遺伝子だけで決定しているのだろうかという事である。環境や教育でも少々の差異は出るような気がするが、大元は一緒のような気がする。そうしてそこには遺伝子以外の何かがあるような気もしてくる。自分の中ではシェルドレイク理論がしっくりくる。

 シェルドレイク理論については初めて聞くという人も多いかもしれないが、簡単に言うと物質が引き起こす現象(生物の行動も同じ)は、場のような物を形成して同じことが起こりやすくなるという理論だ。誰かがあくびをすると、まわりの人間もつられてあくびをするような話である。
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