道楽草

十三岡繁

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中央値

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 平均という考え方には色々あります。例えば平均寿命と言えば、生まれたばかりの子供があと何年生きられるかを全部足して人数で割ったものですね。日本人の男性だと2024年で81.09歳です。なるほど、自分も大体81歳ぐらいまで生きられるのかと思ってしまいます。

 しかしながら、例えば300歳まで生きる人がいたら平均値は高くなりますが、誰もがそこまで生きれるという指標にはなりません。そこで中央値という物があります。寿命で言えば同条件の人が50%、つまりは半分以上死んでしまうのは何歳かという事です。1/2の確率でその歳までしか生きられないという事になるので、そちらのほうが自分の残り人生の長さを端的に表しているような気がします。

 この中央値は日本人男性の場合2024年2月で83.93歳だそうです。普通の平均値に比べて、乳幼児死亡や病死等の特殊事情が排除されるので高くなるわけですね。なので普通に成人して病気にもなっていない人は84歳ぐらいまで生きるんだなとイメージしていいのでしょう。

 しかしここで驚くような数字があります。少々古くて2020年のデータですが、独身男性の死亡年齢の中央値は67.2歳なんだそうです。但し母数の年齢構成に偏りがあるので、そのまま数字の違いをうのみには出来無いんですが、それでも随分と早く死んでしまうような感じがします。

 実際のところどうなんでしょうか? 自分に当てはめて考えると、確かに嫁が長期間家を空ける時などは、食生活は乱れがちです。面倒臭くて外食や弁当で済ます事も多いです。アルコール量も増えるかもしれません。それが続けば確かに体には良くないような気はします。病死の確率は上がりそうです。

 女性の場合は逆です。死亡年齢の中央値は既婚者よりも独身者の方が高くなります。旦那には早く死んでもらった方が長生きできるのです。これって主要因は食事の話だけなんでしょうか?

 男は伴侶がいないと寂しくて長生きできない。女性は逆で伴侶なんていない方がストレスもたまらず長生きできる……うがった見方かも知れませんが、なにかそんな風に感じられてしまいます。

 ここではっと気が付きます。現在若者の未婚化が進んでいます。未婚の男女が増えると、男の死亡年齢中央値はますます下がり、女性の方は上がって行くのかもしれません。今でも平均寿命は女性の方が断然高くて、高齢者層になると人口差は物凄いことになります。現在80歳以上だと、女性が男の二倍になってます。つまり今結婚できなくて嘆いている男は、そのままでもなんとかがんばって高齢まで生き抜けば、そこにはハーレムが待っているという事かもしれません。


 
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