道楽草

十三岡繁

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ガンダムジークアクス2

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 まだ書き足りないのかと言われそうですが、現在11話目の放送が終わって次回が最終回の12話というタイミングです。物語の内容自体は後で読み返した時に訳が分からなくなるので触れない事にして、ここでは出て来るマシンのデザインについて書きたいと思います。

 もちろんガンダムシリーズであるので、そのモビルスーツ(ガンダムの世界観では人間が操縦するロボット的なものはそう呼びます)のデザインは最初のシリーズを踏襲しています。しかし最新のジークアクスに出てくるものは、線が最初のシリーズに比べて断然多いんです。これは結構面白いかなと思っています。

 建築に限らずデザインの世界では、デザインは洗練されるほどに線は少なくなっていくと言われています。アップルの製品なんかがいい例ですね。ひとくくりにして引き算のデザインと呼んだりします。技術的には加工成型技術などが上がらないとできないので、進化するほどに単純化できるというのは工業製品の特長です。車なんかが分かり易いと思います。パーツ数が少なければ生産コストも下がりますし、耐久性も上がるでしょう。

 しかしガンダムの世界では逆なんです。昔は手書きだったので線の数が少なくないと制作に時間と手間がかかり過ぎたのでしょう。だからデザイナーの意図はともかくとして、線は単純化されていました。漫画であれば大友克洋氏や史郎正宗氏の様に、真逆のサイバーパンクという動きもありましたが、アニメに関しては大体そうでしょう(マクロスだけは変態の集まりなので逆ですが^^;)。

 今はコンピューターが制作の現場に入ってきている事と思います。それによって線が多くても作画が可能になったんだろうなと予想します。複雑な形をしたモビルスーツが本当にヌルヌルと動いています。デッサンの破綻もありません。そうしてデザインは線が多くなってカッコ悪くなったかというとそんな事もありません。むしろ洗練されていると感じます。それがデザイン関係の現場にいるものとしては結構新鮮なわけです。

 但し単純な造形と少ない線で恒久的な美しさを持つモビルスーツもあります。それはザクです。フォルムもカラーリングも実際の軍用車両、端的には戦車のイメージだと思いますが、これは今見てもかっこいいと思います、ジークアクス世界のザクをモチーフとしたモビルスーツも確かにかっこいいんですが、ザクばかりは最初のデザインに軍配を上げたくなります。

 現在福岡のららぽーとには原寸大のガンダム像が鎮座しています。これは映画『逆襲のシャア』に出て来るνガンダムだとの事ですが、もし自分がそれを指示できる立場にあったならザクを作ったんじゃないかと思います。単純なだけに飽きがこないので、客寄せのコンテンツとしては費用対効果が高いと思うんですけどね……一応敵役なのでまずいのかもしれませんが……シャアのコスプレして隣に立って写真とか撮ったらインバウンド需要も見込めるんじゃないでしょうか? でもザクのカラーリングはシャア専用よりはあのカーキーべースがいいですね……分からない人にはスイマセン。
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