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7. 告白
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「ううん。やねはるも逆井も良い人だし、話しかけやすいよ」
「本当? なら良かった」
部屋の外から猿喰の話し声が聞こえる。こっそり耳を傾ける間も無くして、部屋の扉が開かれた。猿喰と莅戸が揃って現れた。
「莅戸!」
「坊、今日はお早い帰りでしたね。お疲れ様です」
「莅戸もお疲れ様。たまには寄り道せずに家に帰るのも良いかなって」
「坊、俺の名前は呼んでくれないんですか?」
猿喰が僕たちの輪の中に割り込み、莅戸を恨めしそうに見つめる。
「おいおいよせよ」
「あなたは坊から信頼を得ているでしょう? 俺はいつか莅戸さんが坊を掻っ攫っていくかもしれないと気が気でないです。油断できません」
「そんなことするわけないだろう。第一、そんなことした時点で俺の首が飛ぶ」
「そうだよ。さ、猿喰はいつも話しているでしょー」
「いつも話してるなら、莅戸さんより俺の方が仲が深まっているでしょう? なのに何故俺の処に声をかけないんです?」
説得しても一向に治らず、それどころか質問攻めだ。「猿喰もお疲れ様」と必死になると「そんな可愛い顔して、俺が許すと思ったんですか」と可笑しな事を呟かれた。
「まぁまぁ。その辺にして」
不意に肩を触られ、情けない声が漏れる。兄さんは猿喰に含んだ微笑をする。
「墨怜は可愛いし、確かに誘拐したくなる加虐心が生まれるのは仕方がない。だけど、墨怜は僕の大切な弟だよ。あまり、いじめないでもらえるかい?」
「猿喰。度が過ぎた発言は控えろ」
後から逆井が冷酷な眼差しを向ける。兄さんも逆井も怒ると怖いから静かに様子を伺う。
「……別にいじめてなどいませんよ。組長も坊が可愛過ぎて誘拐されないようにしてくださいね。俺とかに」
猿喰は済ました顔付きで言い放った。その顔が所謂美人特有の艶めかしい雰囲気に思わず息を呑んだ。
「猿喰、お前……」
逆井が今にも猿喰の胸ぐらを掴みそうな勢いで険しくなる。それ同時に部屋の入り口から呑気そうな声が聞こえてくる。
「はーい! みなさーん。おかずが出来ましたので運んで下さーい」
「ん? 猿喰に莅戸さんもいるじゃん。え、何この状況……」
ケラトたちが目の前の光景に唖然としている。
「ケラト! ぼ、僕も手伝う!」
僕が急いで取り繕ったおかげでその場は収拾がつく。猿喰と逆井の冷戦状態は継続中だが、それは目に見えないだけ幸運だった。
「坊、どうしたんですか? あの二人」
「本当、あの二人仲が悪いですよねー。坊は怪我はしてねーですか? まぁ、組長がいるからそれはないか」
「うん。ケラトもやねはるもありがとう」
◇
ケラトたちがきてくれたことで事は免れ、みんなで夕食を囲み始める。僕の両隣には、兄さんと猿喰がいる。
先程のことがあったから大丈夫かなと冷や汗をかいたが、二人はなんとも思ってもいなさそうだ。
それにしても、こんなに大人数で食べるのは久しぶりだなぁ。
いつもは僕と猿喰、莅戸とケラトの四人が殆どだ。
心なしかお味噌汁に入っている大根がより染み込んでいて美味しい。
「それにしても、組長たちと一緒に食べるなんて珍しいですよねーー」
ケラトも同じ事を思っていたらしく、魚の身を解しながら呟く。
「いつも、家のことはケラトたちに任せっぱなしだからね。偶には早めに仕事を切り上げて帰ろうってなったんだ」
「ね、逆井」突如話を向けられた本人は「はい」とだけ頷く。逆井の隣ではやねはるが、ケラトに「おかわり」と茶碗を差し出していた。
「全く、オレはやねはるさんのお母さんじゃないんですよー」
ケラトは渋々受け取るとゆっくりと立ち上がった。その光景自体がとても珍しくて思わず見入ってしまった。
僕も猿喰も食は普通だが、莅戸は少食である。普段の食事はケラトが偶に茶碗二杯分を食べるけれど大食いと言うわけではない。
反対に兄さんとやねはるは食欲旺盛で次々に茶碗を平らげる姿が珍しいと思ってしまった。
「久しぶりだなあ」
「ん、何が?」兄さんが尋ねる。独り言が漏れていたことに驚きしどろもどろになる。
「その……兄さんたちとご飯を食べるの本当に久しぶりだなぁって思っただけだよ」
「……墨怜。いつも寂しい思いをさせてごめんね」
「え? な、何言ってるの……?」
兄さんが何故謝るのか分からなかった。寧ろ、兄さんはお父さんが亡くなってから井戸口組を継ごうと努力してきた。今の忙しさが、報われた証拠だ。
だから、兄さんが頭を下げる必要はなかった。
「僕はもう高校二年生だし平気だよ。逆に、兄さんの方が大変でしょ? 夜遅くまで働いてきてさ。最近だって出張だったじゃん。自分のことを心配しなよ」
「だけど……」
「だけどじゃないよ。それに、毎日じゃなくてもこうやって兄さんと食べるご飯は格別に美味しいもん」
「……ありがとう。墨怜は、本当に大きくなったなぁ。兄として誇らしいよ」
兄さんは箸を置き僕の頭に手を乗せた。何が起きたのか分からず兄さんと呼ぼうとするも、思い切り撫でられた。
「ふふ、やっぱり墨怜は可愛いなぁ。他の人に取られないようにしないとね」
突然、兄さんの顔が今朝の練太郎くんに見えて思わず飛び上がる。
「う、うわぁぁ!」
「そんなに撫でられるのが嬉しいの? 墨怜も大きくなったのに、まだまだ甘えたい年頃か」
「ち、違う。そうじゃなくて……!」
僕は兄さんの手を払い除けて、頭部を気にする。
練太郎くんにも撫でられた所がとても熱い。今の僕の顔は誰にも晒せない程、酷いものだ。
「それにしても坊、まだ元気ないですね」
台所から戻ってきたケラトが不安そうな顔になる。
「えっ?!」
「なんか、昨日と同じ浮かない顔をしているなと。だけど、ちょっと顔が赤い?」
ギクリ。
ケラトの鋭い問いに明らかな態度が出る。言い訳する言葉が思い付かず唇を噛み締める。
「墨怜、もしかして熱でもあるんじゃない?」
兄さんも僕の顔を伺っておでこを触ろうとする。
「いや! そんな訳ないよ!!」
「それは本当ですか?」
猿喰が訝しげに僕の顔を触る。眉目秀麗の顔立ちが目の前に現れ、僅かに鼻呼吸を止めた。猿喰のひんやりとした手がおでこに届き、僕は目が固まる。
「猿喰! 近いよ」
「平熱であるような感じがしますが……。何かあったんですか?」
「え?! い、いやぁ? いつも通りだったよ」
「目が俺と合わないのは何故ですか?」
「そ、そう? べ、別に猿喰が嫌いって訳じゃないよ!」
残念ながら猿喰には本当の気持ちを伝えられそうにない。詰められている時点で脈なしなのは分かるし自分で言っておいて何だか悲しくなる。
「あっ! もしかしたら分かっちゃいました!」
「け、ケラト! 何が分かったの……?」
「ズバリ、坊は誰かに告白された! だけど、告白の返事をどうするかで悩んでる! ……とか?」
「いや、まさかそんなことはない筈。適当な事を言うなよなーケラト」
「あれ? てっきりそう思ったんですが。学生の悩みって言ったらそんな感じかなと。あはは」
ケラトとやねはるが自己完結した会話で笑い合っているのを見て、思わず黙ってしまった。僕の態度を素早く察知したのか、二人は「え?」と僕を見つめる。
「うん……。そのまさか、だよ」
「本当? なら良かった」
部屋の外から猿喰の話し声が聞こえる。こっそり耳を傾ける間も無くして、部屋の扉が開かれた。猿喰と莅戸が揃って現れた。
「莅戸!」
「坊、今日はお早い帰りでしたね。お疲れ様です」
「莅戸もお疲れ様。たまには寄り道せずに家に帰るのも良いかなって」
「坊、俺の名前は呼んでくれないんですか?」
猿喰が僕たちの輪の中に割り込み、莅戸を恨めしそうに見つめる。
「おいおいよせよ」
「あなたは坊から信頼を得ているでしょう? 俺はいつか莅戸さんが坊を掻っ攫っていくかもしれないと気が気でないです。油断できません」
「そんなことするわけないだろう。第一、そんなことした時点で俺の首が飛ぶ」
「そうだよ。さ、猿喰はいつも話しているでしょー」
「いつも話してるなら、莅戸さんより俺の方が仲が深まっているでしょう? なのに何故俺の処に声をかけないんです?」
説得しても一向に治らず、それどころか質問攻めだ。「猿喰もお疲れ様」と必死になると「そんな可愛い顔して、俺が許すと思ったんですか」と可笑しな事を呟かれた。
「まぁまぁ。その辺にして」
不意に肩を触られ、情けない声が漏れる。兄さんは猿喰に含んだ微笑をする。
「墨怜は可愛いし、確かに誘拐したくなる加虐心が生まれるのは仕方がない。だけど、墨怜は僕の大切な弟だよ。あまり、いじめないでもらえるかい?」
「猿喰。度が過ぎた発言は控えろ」
後から逆井が冷酷な眼差しを向ける。兄さんも逆井も怒ると怖いから静かに様子を伺う。
「……別にいじめてなどいませんよ。組長も坊が可愛過ぎて誘拐されないようにしてくださいね。俺とかに」
猿喰は済ました顔付きで言い放った。その顔が所謂美人特有の艶めかしい雰囲気に思わず息を呑んだ。
「猿喰、お前……」
逆井が今にも猿喰の胸ぐらを掴みそうな勢いで険しくなる。それ同時に部屋の入り口から呑気そうな声が聞こえてくる。
「はーい! みなさーん。おかずが出来ましたので運んで下さーい」
「ん? 猿喰に莅戸さんもいるじゃん。え、何この状況……」
ケラトたちが目の前の光景に唖然としている。
「ケラト! ぼ、僕も手伝う!」
僕が急いで取り繕ったおかげでその場は収拾がつく。猿喰と逆井の冷戦状態は継続中だが、それは目に見えないだけ幸運だった。
「坊、どうしたんですか? あの二人」
「本当、あの二人仲が悪いですよねー。坊は怪我はしてねーですか? まぁ、組長がいるからそれはないか」
「うん。ケラトもやねはるもありがとう」
◇
ケラトたちがきてくれたことで事は免れ、みんなで夕食を囲み始める。僕の両隣には、兄さんと猿喰がいる。
先程のことがあったから大丈夫かなと冷や汗をかいたが、二人はなんとも思ってもいなさそうだ。
それにしても、こんなに大人数で食べるのは久しぶりだなぁ。
いつもは僕と猿喰、莅戸とケラトの四人が殆どだ。
心なしかお味噌汁に入っている大根がより染み込んでいて美味しい。
「それにしても、組長たちと一緒に食べるなんて珍しいですよねーー」
ケラトも同じ事を思っていたらしく、魚の身を解しながら呟く。
「いつも、家のことはケラトたちに任せっぱなしだからね。偶には早めに仕事を切り上げて帰ろうってなったんだ」
「ね、逆井」突如話を向けられた本人は「はい」とだけ頷く。逆井の隣ではやねはるが、ケラトに「おかわり」と茶碗を差し出していた。
「全く、オレはやねはるさんのお母さんじゃないんですよー」
ケラトは渋々受け取るとゆっくりと立ち上がった。その光景自体がとても珍しくて思わず見入ってしまった。
僕も猿喰も食は普通だが、莅戸は少食である。普段の食事はケラトが偶に茶碗二杯分を食べるけれど大食いと言うわけではない。
反対に兄さんとやねはるは食欲旺盛で次々に茶碗を平らげる姿が珍しいと思ってしまった。
「久しぶりだなあ」
「ん、何が?」兄さんが尋ねる。独り言が漏れていたことに驚きしどろもどろになる。
「その……兄さんたちとご飯を食べるの本当に久しぶりだなぁって思っただけだよ」
「……墨怜。いつも寂しい思いをさせてごめんね」
「え? な、何言ってるの……?」
兄さんが何故謝るのか分からなかった。寧ろ、兄さんはお父さんが亡くなってから井戸口組を継ごうと努力してきた。今の忙しさが、報われた証拠だ。
だから、兄さんが頭を下げる必要はなかった。
「僕はもう高校二年生だし平気だよ。逆に、兄さんの方が大変でしょ? 夜遅くまで働いてきてさ。最近だって出張だったじゃん。自分のことを心配しなよ」
「だけど……」
「だけどじゃないよ。それに、毎日じゃなくてもこうやって兄さんと食べるご飯は格別に美味しいもん」
「……ありがとう。墨怜は、本当に大きくなったなぁ。兄として誇らしいよ」
兄さんは箸を置き僕の頭に手を乗せた。何が起きたのか分からず兄さんと呼ぼうとするも、思い切り撫でられた。
「ふふ、やっぱり墨怜は可愛いなぁ。他の人に取られないようにしないとね」
突然、兄さんの顔が今朝の練太郎くんに見えて思わず飛び上がる。
「う、うわぁぁ!」
「そんなに撫でられるのが嬉しいの? 墨怜も大きくなったのに、まだまだ甘えたい年頃か」
「ち、違う。そうじゃなくて……!」
僕は兄さんの手を払い除けて、頭部を気にする。
練太郎くんにも撫でられた所がとても熱い。今の僕の顔は誰にも晒せない程、酷いものだ。
「それにしても坊、まだ元気ないですね」
台所から戻ってきたケラトが不安そうな顔になる。
「えっ?!」
「なんか、昨日と同じ浮かない顔をしているなと。だけど、ちょっと顔が赤い?」
ギクリ。
ケラトの鋭い問いに明らかな態度が出る。言い訳する言葉が思い付かず唇を噛み締める。
「墨怜、もしかして熱でもあるんじゃない?」
兄さんも僕の顔を伺っておでこを触ろうとする。
「いや! そんな訳ないよ!!」
「それは本当ですか?」
猿喰が訝しげに僕の顔を触る。眉目秀麗の顔立ちが目の前に現れ、僅かに鼻呼吸を止めた。猿喰のひんやりとした手がおでこに届き、僕は目が固まる。
「猿喰! 近いよ」
「平熱であるような感じがしますが……。何かあったんですか?」
「え?! い、いやぁ? いつも通りだったよ」
「目が俺と合わないのは何故ですか?」
「そ、そう? べ、別に猿喰が嫌いって訳じゃないよ!」
残念ながら猿喰には本当の気持ちを伝えられそうにない。詰められている時点で脈なしなのは分かるし自分で言っておいて何だか悲しくなる。
「あっ! もしかしたら分かっちゃいました!」
「け、ケラト! 何が分かったの……?」
「ズバリ、坊は誰かに告白された! だけど、告白の返事をどうするかで悩んでる! ……とか?」
「いや、まさかそんなことはない筈。適当な事を言うなよなーケラト」
「あれ? てっきりそう思ったんですが。学生の悩みって言ったらそんな感じかなと。あはは」
ケラトとやねはるが自己完結した会話で笑い合っているのを見て、思わず黙ってしまった。僕の態度を素早く察知したのか、二人は「え?」と僕を見つめる。
「うん……。そのまさか、だよ」
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