たとえ運命の番じゃなくても

暁 紅蓮

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卒業式とこれからの生活

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「卒業生、挨拶ーーー」

卒業式は滞りなく終わった。
卒業生は離れ難いのか、校舎に残る人も多く見られる。

「ゆ~達は同じ大学だっけ?」
「そうだよ、同じ大学」
「そ~ゆ~れ~だって愛しのはらっちゃんと同じ所に行けて良かったね~?」

めちゃくちゃニヤニヤしながら梨衣が玲衣に言う。

「……っ、ま、まぁ、亜月が喜んでくれるならいいかなって……」

最後の方はだんだん声が小さくなっていき、聞き取りづらかったけど梨衣にはちゃんと聞こえていたみたいで、

「うんうん、きっと喜んでるよ~」
「……てか梨衣、亜月の事下の名前で呼ぶって言ってなかったか?」
「あっ……、ついクセで~」

義理の兄妹になるのだから下の名前で呼んで欲しいと先輩の方から申し出があったらしい。

「あっくんね~、ほら~私基本伸ばすから~」
「まぁ、確かにそうだけど、せっかく亜月から言ってくれたんだから下の名前で呼んでやれよ」
「れ~がヤキモチ妬くと嫌だ~と~」
「妬かんわっっ!」

顔を真っ赤にしながら言う。
これで本当に皆バラバラになってしまう。
でもこれは俺達の新たな道とも言える。
梨衣や玲衣とは離れてしまうけれどこれで友情が終わる事は無いから、俺は俺で大学生活を謳歌しよう、そう心の中で誓った。
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