56 / 93
本編
別れは唐突に。
しおりを挟む
シルハークとの国境までは、特に何も起きなかった。窃盗団みたいなものも出なかったし、体調を崩した者もいなかった。
そして、和睦の正式な書類と私が引き換えにされる場所――国境とされているセジール河に着く。そんなに幅のある河ではないので、対岸の人の顔は目視できる。あちらには、リーシュとレンファンがいた。呆れたことに、警備兵も近衛兵もいない。正真正銘、二人だけだ。
カインは、私とローランを連れて、セジール河のこちら側に立った。
「カイン・シュラウス将軍。どうぞ。和睦の書状です。――アレクシア姫と神竜王陛下を、こちらに」
レンファンは、大声でそう言って、書状を黒い竜に持たせた。召喚したのかしら。
「フィーネ」
ローランが呼びかけると、黒い小さな竜はほよほよと飛びながらこちら側に来て、カインに書状を渡す。
カインは書面を確認し、私達に「どうぞ」と声をかけた。――交渉成立、ということだ。
私は、ローランに抱き上げられ、ふわりと重力を無視して浮き上がった。ローランは足場もない空間を普通に歩き、セジール河を渡り終えた。
「確かに、アレクシア姫と神竜王陛下をお迎え致しました。では、新しき王への祝いの品を」
レンファンが言った途端、セジール河の向こう側になったカイン達の近くに、財貨の箱が山と積まれる。……お金持ちですね、シルハーク。そう言えば、商人同盟を保護下に入れているんだった。
「姫の納采は、また後日。まずはそちらをリヒト陛下に」
敢えて「陛下」と言って、レンファンは優雅に礼をした。あちら側で、カインが騎士の礼を返す。
「王妹殿下にお伝えせよ。納采は確かにお届けすると」
リーシュが尊大に言い放った。直後、傲岸不遜な態度はそのままに維持して、言葉だけで「これでよかったっけ?」とレンファンに確認している。カイン達には聞こえていないと思うけど、「いいんじゃないですかね」と適当に答えて踵を返したレンファン共々、もうちょっと演技というものを……。
「アレクシア」
促された私は、ものすごく不本意だけど、リーシュに手を取られてその場から離れた。ローランがむっとしているのがわかるけど、でも仕方ないのよ、ここでリーシュの手を取らないのは不自然すぎるから。
ヴェルスブルクから護衛してくれた皆を騙すのは心が痛むけど、ごめんなさい。
私達は、シルハークの王宮まで、ローランの転移魔法で一気に移動した。……だって、リーシュとレンファン、本当に二人だけで来てるんだもの……。
「早く戻らなくていいの?」
「いい。うちはな、有能な家臣達が揃ってるから」
「馬鹿王が現を抜かしていても問題はないんですよ。体裁が悪いだけで。ものすごく情けないだけで」
レンファンの声に込められた静かな怒りは、ローランに「転移魔法を使う」と言い出させたほど、深く強いものだったのです。
「的確に、私達が着きたいと思った場所まで来ましたね。さすがは神竜王陛下です」
「……竜王姫が、呼んだから」
シルハークの竜王姫って……桜華公主?
「あー、神竜王。悪いけどさ、そこ、雪麗って呼んでくれない? あれが大婆様なことは伏せてるから」
「……名を直接呼ぶのは、アレクシアだけだと決めている」
「純情一途だな、おい。じゃ、ソレとかコレとか婆でいいから、竜王姫はナシ。ね、俺も譲歩したから神竜王も譲ろうね」
「わかった」
リーシュは、素直なローランを言いくるめた……。何か、保育士さんが園児に言い聞かせるような形だったけど。
「婆が呼んだから、ここに着いた」
「ローラン、女性を婆なんて呼んじゃ駄目」
「……シルハークの王はそうしろと」
うん、でも何というか違和感が凄いので、やめてほしい。リーシュが言うのはいいけど、ローランはそんなこと言わない。
私の願いに、ローランは困ったように問いかけてきた。可愛い。
「では、どう言えばいい? 齢を重ねた老女?」
「俺としては、大年増でいいと思う」
「奇遇ですね、陛下に同意です」
「多数決。大年増で決まりな。アレクシアも、我儘言って神竜王を困らせるんじゃないぞ」
……嫌な決め方だわ、多数決って。
え? 私が多数派の場合は? そんなの決まってる、最大多数の最大幸福は貴いのよ。
現実逃避しながら溜息をついて、私は周りを見渡した。何というか、東洋風……中華風な意匠の建築物だ。
「リーシュ。ここは王宮のどこなの?」
「雪麗に与えた棟だな。後宮の手前にある建物だ。中宮って言うとこ」
「……それで? どうしてここに来たの。あなたの申し入れは、私との婚姻のはずよね。だったら、正式な国事行為ができる場所でなきゃいけないんじゃないの? というか、嫁入り前の私を後宮の手前に連れ込むな」
「いや待て、説明するから。つーかさ、おまえのとこの王妹……あれ? まだ即位前だっけ? とにかく新しい王の妹。あれ、怖いな」
エージュのこと? 私以外には素っ気ないとこもあるけど、怖くはないわよ。
「エージュは優しいわよ」
「おまえにね。おまえにだけね。そのこと理解しとこうね、アレクシア。――えげつないぞ、俺への脅迫の仕方。協力しないなら、神竜王がそっちで暴れるでしょうね、って」
「私は、そのようなことはしない」
ローランが反論すると、リーシュはいやいやと首を振った。レンファンも苦笑いしている。
「神竜王さー、アレクシアのこと好きなんだろ? 俺がアレクシアを手籠めにしたら、キレるだろ?」
すぅっと温度が下がった。ローランの瞳が、ゆっくりと緋色に変わっていく。
「だから! 俺はしません! 同意のない行為はしないし、アレクシアのことは女として見てない!」
「………………」
「ローラン。本当のことよ、リーシュは前からそう言ってるわ」
「……だが。神竜の血が濃いなら、竜玉に影響される。アレも、竜玉を持って降嫁したはずだ」
「竜玉? それは何?」
私が問うと、ローランは「映像」の魔法を唱えて、実物を見せてくれた。
竜玉というのは、亜界には普通にある、神竜達の心身の状態を整える玉だという。体調が優れない時、竜玉に触れると全快するらしい。さすがに寿命を延ばしたりはできないけれど、心身を活性化させる。ちなみにひとつではなく、一家にひとつの勢いであるモノだということだ。
「心身が活性化されると……その」
ローランは私を見た後、ふいっと顔を逸らした。
「活性化されると?」
「……活性化されるから。あの」
「うん。何?」
「ああ、うん。やめなさい、アレクシア。やめてあげなさい」
リーシュにやんわり止められた。ローランは、露骨にほっとした顔になった。私、何かいけないことしたのかしら。
「リーシュはわかってるの?」
「うん。まあ、ほら、俺も神竜の血は濃いし」
「ローランに訊くのを止めたんだから、リーシュが説明して」
「その理屈は、筋は通っていますが、アレクシア様。うちの馬鹿王は意外と純情なので、私が代わりに。――発情するんですよ」
「ああ、そう。発情するのね――って、何言わせるの!?」
何でもないことのように言ったレンファンにつられて同意してしまって、私は赤面して蹲った。何てことを口走ってしまったんですか、私。
「……まあ、そういうわけだ。竜玉を使って、俺を……その、そういう状態にさせて。その場面を、漏洩の魔法で神竜王に伝えれば」
「神竜王陛下はお怒りになりましょうね。まさに竜の逆鱗に触れるどころか、殴りつけて引っ剥がす暴挙です。女性の発想ですか本当に」
呆れているレンファンに言いたい。エージュの発想じゃない。干物だもの。あの子、私より干物女子だもの。そんな発想はない。――となると、アトゥール殿下かシルヴィス辺りの入れ知恵だ。レフィアス様ではないと信じています。
「まあ、とにかく。怒りに我を忘れた神竜王なんて、お断り願いたいので。……アレクシアには、借りもあるしな」
「借り? 私がリーシュに、ならわかるけど。その逆はないでしょう?」
「自覚なしか。ある意味最強だな。まあ、俺は借りだと思ってるから、借りられておきなさい」
リーシュって、何というか……私に兄がいたらこんな感じなのかしら、という距離感なのよね。ローラン以外では、一番近しく感じる異性かもしれない。
「りーしゅ」
たどたどしい声が、不意にリーシュを呼んだ。振り向くと、小さく萎びた老婆がいる。――桜華公主。今は、雪麗。
「ばはむーとがきた。やくそくどおり、おくりかえす」
「待て、雪麗。まだ説明してな――」
「我、ここに律を成す。我が祖の血に連なる者、在るべき世界に戻れ。我より劣りし者の召喚は破棄され、我はここに送還を誓約する」
童女のような口調から、唐突に荘厳な巫女のような言葉遣いになって、雪麗が「送還」という言葉を紡いだ瞬間。
――私の神竜王は、亜界に送り返された。
そして、和睦の正式な書類と私が引き換えにされる場所――国境とされているセジール河に着く。そんなに幅のある河ではないので、対岸の人の顔は目視できる。あちらには、リーシュとレンファンがいた。呆れたことに、警備兵も近衛兵もいない。正真正銘、二人だけだ。
カインは、私とローランを連れて、セジール河のこちら側に立った。
「カイン・シュラウス将軍。どうぞ。和睦の書状です。――アレクシア姫と神竜王陛下を、こちらに」
レンファンは、大声でそう言って、書状を黒い竜に持たせた。召喚したのかしら。
「フィーネ」
ローランが呼びかけると、黒い小さな竜はほよほよと飛びながらこちら側に来て、カインに書状を渡す。
カインは書面を確認し、私達に「どうぞ」と声をかけた。――交渉成立、ということだ。
私は、ローランに抱き上げられ、ふわりと重力を無視して浮き上がった。ローランは足場もない空間を普通に歩き、セジール河を渡り終えた。
「確かに、アレクシア姫と神竜王陛下をお迎え致しました。では、新しき王への祝いの品を」
レンファンが言った途端、セジール河の向こう側になったカイン達の近くに、財貨の箱が山と積まれる。……お金持ちですね、シルハーク。そう言えば、商人同盟を保護下に入れているんだった。
「姫の納采は、また後日。まずはそちらをリヒト陛下に」
敢えて「陛下」と言って、レンファンは優雅に礼をした。あちら側で、カインが騎士の礼を返す。
「王妹殿下にお伝えせよ。納采は確かにお届けすると」
リーシュが尊大に言い放った。直後、傲岸不遜な態度はそのままに維持して、言葉だけで「これでよかったっけ?」とレンファンに確認している。カイン達には聞こえていないと思うけど、「いいんじゃないですかね」と適当に答えて踵を返したレンファン共々、もうちょっと演技というものを……。
「アレクシア」
促された私は、ものすごく不本意だけど、リーシュに手を取られてその場から離れた。ローランがむっとしているのがわかるけど、でも仕方ないのよ、ここでリーシュの手を取らないのは不自然すぎるから。
ヴェルスブルクから護衛してくれた皆を騙すのは心が痛むけど、ごめんなさい。
私達は、シルハークの王宮まで、ローランの転移魔法で一気に移動した。……だって、リーシュとレンファン、本当に二人だけで来てるんだもの……。
「早く戻らなくていいの?」
「いい。うちはな、有能な家臣達が揃ってるから」
「馬鹿王が現を抜かしていても問題はないんですよ。体裁が悪いだけで。ものすごく情けないだけで」
レンファンの声に込められた静かな怒りは、ローランに「転移魔法を使う」と言い出させたほど、深く強いものだったのです。
「的確に、私達が着きたいと思った場所まで来ましたね。さすがは神竜王陛下です」
「……竜王姫が、呼んだから」
シルハークの竜王姫って……桜華公主?
「あー、神竜王。悪いけどさ、そこ、雪麗って呼んでくれない? あれが大婆様なことは伏せてるから」
「……名を直接呼ぶのは、アレクシアだけだと決めている」
「純情一途だな、おい。じゃ、ソレとかコレとか婆でいいから、竜王姫はナシ。ね、俺も譲歩したから神竜王も譲ろうね」
「わかった」
リーシュは、素直なローランを言いくるめた……。何か、保育士さんが園児に言い聞かせるような形だったけど。
「婆が呼んだから、ここに着いた」
「ローラン、女性を婆なんて呼んじゃ駄目」
「……シルハークの王はそうしろと」
うん、でも何というか違和感が凄いので、やめてほしい。リーシュが言うのはいいけど、ローランはそんなこと言わない。
私の願いに、ローランは困ったように問いかけてきた。可愛い。
「では、どう言えばいい? 齢を重ねた老女?」
「俺としては、大年増でいいと思う」
「奇遇ですね、陛下に同意です」
「多数決。大年増で決まりな。アレクシアも、我儘言って神竜王を困らせるんじゃないぞ」
……嫌な決め方だわ、多数決って。
え? 私が多数派の場合は? そんなの決まってる、最大多数の最大幸福は貴いのよ。
現実逃避しながら溜息をついて、私は周りを見渡した。何というか、東洋風……中華風な意匠の建築物だ。
「リーシュ。ここは王宮のどこなの?」
「雪麗に与えた棟だな。後宮の手前にある建物だ。中宮って言うとこ」
「……それで? どうしてここに来たの。あなたの申し入れは、私との婚姻のはずよね。だったら、正式な国事行為ができる場所でなきゃいけないんじゃないの? というか、嫁入り前の私を後宮の手前に連れ込むな」
「いや待て、説明するから。つーかさ、おまえのとこの王妹……あれ? まだ即位前だっけ? とにかく新しい王の妹。あれ、怖いな」
エージュのこと? 私以外には素っ気ないとこもあるけど、怖くはないわよ。
「エージュは優しいわよ」
「おまえにね。おまえにだけね。そのこと理解しとこうね、アレクシア。――えげつないぞ、俺への脅迫の仕方。協力しないなら、神竜王がそっちで暴れるでしょうね、って」
「私は、そのようなことはしない」
ローランが反論すると、リーシュはいやいやと首を振った。レンファンも苦笑いしている。
「神竜王さー、アレクシアのこと好きなんだろ? 俺がアレクシアを手籠めにしたら、キレるだろ?」
すぅっと温度が下がった。ローランの瞳が、ゆっくりと緋色に変わっていく。
「だから! 俺はしません! 同意のない行為はしないし、アレクシアのことは女として見てない!」
「………………」
「ローラン。本当のことよ、リーシュは前からそう言ってるわ」
「……だが。神竜の血が濃いなら、竜玉に影響される。アレも、竜玉を持って降嫁したはずだ」
「竜玉? それは何?」
私が問うと、ローランは「映像」の魔法を唱えて、実物を見せてくれた。
竜玉というのは、亜界には普通にある、神竜達の心身の状態を整える玉だという。体調が優れない時、竜玉に触れると全快するらしい。さすがに寿命を延ばしたりはできないけれど、心身を活性化させる。ちなみにひとつではなく、一家にひとつの勢いであるモノだということだ。
「心身が活性化されると……その」
ローランは私を見た後、ふいっと顔を逸らした。
「活性化されると?」
「……活性化されるから。あの」
「うん。何?」
「ああ、うん。やめなさい、アレクシア。やめてあげなさい」
リーシュにやんわり止められた。ローランは、露骨にほっとした顔になった。私、何かいけないことしたのかしら。
「リーシュはわかってるの?」
「うん。まあ、ほら、俺も神竜の血は濃いし」
「ローランに訊くのを止めたんだから、リーシュが説明して」
「その理屈は、筋は通っていますが、アレクシア様。うちの馬鹿王は意外と純情なので、私が代わりに。――発情するんですよ」
「ああ、そう。発情するのね――って、何言わせるの!?」
何でもないことのように言ったレンファンにつられて同意してしまって、私は赤面して蹲った。何てことを口走ってしまったんですか、私。
「……まあ、そういうわけだ。竜玉を使って、俺を……その、そういう状態にさせて。その場面を、漏洩の魔法で神竜王に伝えれば」
「神竜王陛下はお怒りになりましょうね。まさに竜の逆鱗に触れるどころか、殴りつけて引っ剥がす暴挙です。女性の発想ですか本当に」
呆れているレンファンに言いたい。エージュの発想じゃない。干物だもの。あの子、私より干物女子だもの。そんな発想はない。――となると、アトゥール殿下かシルヴィス辺りの入れ知恵だ。レフィアス様ではないと信じています。
「まあ、とにかく。怒りに我を忘れた神竜王なんて、お断り願いたいので。……アレクシアには、借りもあるしな」
「借り? 私がリーシュに、ならわかるけど。その逆はないでしょう?」
「自覚なしか。ある意味最強だな。まあ、俺は借りだと思ってるから、借りられておきなさい」
リーシュって、何というか……私に兄がいたらこんな感じなのかしら、という距離感なのよね。ローラン以外では、一番近しく感じる異性かもしれない。
「りーしゅ」
たどたどしい声が、不意にリーシュを呼んだ。振り向くと、小さく萎びた老婆がいる。――桜華公主。今は、雪麗。
「ばはむーとがきた。やくそくどおり、おくりかえす」
「待て、雪麗。まだ説明してな――」
「我、ここに律を成す。我が祖の血に連なる者、在るべき世界に戻れ。我より劣りし者の召喚は破棄され、我はここに送還を誓約する」
童女のような口調から、唐突に荘厳な巫女のような言葉遣いになって、雪麗が「送還」という言葉を紡いだ瞬間。
――私の神竜王は、亜界に送り返された。
0
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。
桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。
戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。
『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。
※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。
時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。
一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。
番外編の方が本編よりも長いです。
気がついたら10万文字を超えていました。
随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる