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第三章 ‐ 戦争の影
212話 魔法のリンゴと、小さな約束
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森の奥、畑のそばにある切り株ベンチ。
午後の光に包まれて、ミミナは一人、小さな苗を見つめていた。
「……うーん。もっと大きくなってよぉ、リンゴさん……」
そこに――ふわりと花の香りと光が舞う。
「ミミナちゃーんっ♡」
ピンクのロングヘアーをきらめかせながら、サクラちゃんがぱたぱた走ってくる。
薄水色のワンピースがふわっと揺れて、両サイドの赤いリボンがぴょこんと跳ねる。
「どうしたのー? また悩み顔~っ?」
「うん……ミミナのリンゴ、まだ甘くならないの。ぜんぜん……レイニーくんにあげられないよぉ……」
「うぅ~それはだめっ! レイニーくんに甘~いって言わせなきゃっ♡」
サクラちゃんはぐいっとミミナの手を取り、苗にそっと手をかざす。
「じゃあね、サクラちゃんの魔法と、ミミナちゃんの魔力――いっしょにやってみよ~っ!」
「えっ……いっしょに?」
「うんっ! ふたりでがんばったら、レイニーくんにほめられちゃうかもっ♡」
ミミナはちょっぴり照れながら、こくんとうなずく。
「……じゃあ、いくよ……?」
「うんっ、いっしょにぃ~……せぇのっ!」
二人の手から、淡い緑と桃色の光が苗に注がれる。
すると――
パァァァァア……ッ!
小さな苗がぶわっと伸び、あっという間に可愛らしいリンゴの木に。
枝先には、輝くように真っ赤な実がなっていた。
「うわぁ……!」
「すごぉいっ!サクラちゃんたち、やったぁ~っ!」
二人はぱちぱち手を叩いて、大はしゃぎ。
そのあと、サクラちゃんが木の下で、ミミナの耳元にそっと囁く。
「ねぇミミナちゃん……このリンゴ、サクラちゃんとミミナちゃんの “ひみつの実” にしよっか?」
「ひみつの実……?」
「うんっ♡ “レイニーくんにいちばんにあげるって約束した、魔法のリンゴ” ってこと!」
ミミナは顔をほわ~っと赤くして、でもにっこり笑った。
「……うんっ、いいよ。サクラちゃんとの、ひみつ!」
ふたりの小指が、きゅっと結ばれた。
リビングに柔らかな光が差し込む午後。レイニーはソファーにどっかり座りながら、ちょっとぼーっとしていた。
そんなところに、小さな足音とともに現れたのは──サクラちゃん。
「レイニーくんっ、サクラね、リンゴいっぱい育ったの~♪」
そう言いながら、報告もそこそこにレイニーの膝の上にぴょんっ!
「わわっ!? サクラちゃん、急に膝にのるなよ~……もぉ~、可愛いんだからっ♡」
頬をすり寄せてくるサクラに、レイニーもついつい笑顔。そんな光景を、廊下からこっそり覗いていたのが──ミミナだった。
「いいなぁ……サクラちゃん、ずるい……」
でもレイニーが手をひらひら振って呼ぶと、ミミナの耳がぴくんと動いて、照れながらもととととっ…と近づいて、レイニーの隣にちょこんっ。
「レイ兄……ミミナも……いっしょ、いい?」
「もちろんだよ! おいでおいで~♡」
今度は3人でイチャイチャモード突入。
レイニーの肩にサクラちゃんがぴったり、ミミナは反対側からぎゅうっと抱きつき、頬をすり寄せる。幸せが溢れて止まらない!
そんな様子を横目に見ていたアリシアは、手元の本をぱたんと閉じて──
「……またイチャイチャしてるわ。一人増えてるし……はぁ。」
ため息をつきながらも、どこか呆れ顔で見守っていると──
後ろから、ちょこんと顔を出したのはルルナだった。
「……みんな、たのしそう……」
小声で呟いたルルナの視線は、アリシアの方へすぐに向けられた。
アリシアのことが大好きなルルナは、勇気を振り絞ってアリシアの膝にそっと座り──
「アリシアお姉さま……ルルナも、ちょっとだけ……いい、ですか……?」
その一言に、アリシアは一瞬だけ驚いたように目を見開く。
「……ふふ、仕方ないわね。ほら、こっちに来なさい」
優しく微笑み、腕をまわしてルルナを抱き寄せると、ルルナはほっとしたように甘えてきた。
レイニー組とアリシア組、2つのイチャイチャ空間が並ぶリビング──
その空間には、平和と愛が溢れていた。
そろそろみんな村に馴染んできたし……ドラゴンロードのミアとか、アシュテリア、ルミエールに天使のセラフィーナを紹介しても大丈夫そうだよな。あぁ……でも、はじめは驚くかもなぁ。とくにセリーナとか驚いて騒ぎそうかも? いや、強いのが好きだとか言ってたような……気がする。違ったっけぇ!?
夕暮れの風が心地よく吹いていた。村の広場から少し外れた、石畳の庭に、住人たちがぽつぽつと集まり始めていた。
空は茜に染まり、レイニーの屋敷のシルエットが暖かい光を受けて浮かび上がっている。
レイニーは軽く手を挙げて、皆に笑いかけた。
「えっとね、今日は紹介したい子たちがいるんだ~! ちょっとびっくりするかもだけど、みんな仲間だから安心してねっ!」
と、屋敷の扉が開く。
午後の光に包まれて、ミミナは一人、小さな苗を見つめていた。
「……うーん。もっと大きくなってよぉ、リンゴさん……」
そこに――ふわりと花の香りと光が舞う。
「ミミナちゃーんっ♡」
ピンクのロングヘアーをきらめかせながら、サクラちゃんがぱたぱた走ってくる。
薄水色のワンピースがふわっと揺れて、両サイドの赤いリボンがぴょこんと跳ねる。
「どうしたのー? また悩み顔~っ?」
「うん……ミミナのリンゴ、まだ甘くならないの。ぜんぜん……レイニーくんにあげられないよぉ……」
「うぅ~それはだめっ! レイニーくんに甘~いって言わせなきゃっ♡」
サクラちゃんはぐいっとミミナの手を取り、苗にそっと手をかざす。
「じゃあね、サクラちゃんの魔法と、ミミナちゃんの魔力――いっしょにやってみよ~っ!」
「えっ……いっしょに?」
「うんっ! ふたりでがんばったら、レイニーくんにほめられちゃうかもっ♡」
ミミナはちょっぴり照れながら、こくんとうなずく。
「……じゃあ、いくよ……?」
「うんっ、いっしょにぃ~……せぇのっ!」
二人の手から、淡い緑と桃色の光が苗に注がれる。
すると――
パァァァァア……ッ!
小さな苗がぶわっと伸び、あっという間に可愛らしいリンゴの木に。
枝先には、輝くように真っ赤な実がなっていた。
「うわぁ……!」
「すごぉいっ!サクラちゃんたち、やったぁ~っ!」
二人はぱちぱち手を叩いて、大はしゃぎ。
そのあと、サクラちゃんが木の下で、ミミナの耳元にそっと囁く。
「ねぇミミナちゃん……このリンゴ、サクラちゃんとミミナちゃんの “ひみつの実” にしよっか?」
「ひみつの実……?」
「うんっ♡ “レイニーくんにいちばんにあげるって約束した、魔法のリンゴ” ってこと!」
ミミナは顔をほわ~っと赤くして、でもにっこり笑った。
「……うんっ、いいよ。サクラちゃんとの、ひみつ!」
ふたりの小指が、きゅっと結ばれた。
リビングに柔らかな光が差し込む午後。レイニーはソファーにどっかり座りながら、ちょっとぼーっとしていた。
そんなところに、小さな足音とともに現れたのは──サクラちゃん。
「レイニーくんっ、サクラね、リンゴいっぱい育ったの~♪」
そう言いながら、報告もそこそこにレイニーの膝の上にぴょんっ!
「わわっ!? サクラちゃん、急に膝にのるなよ~……もぉ~、可愛いんだからっ♡」
頬をすり寄せてくるサクラに、レイニーもついつい笑顔。そんな光景を、廊下からこっそり覗いていたのが──ミミナだった。
「いいなぁ……サクラちゃん、ずるい……」
でもレイニーが手をひらひら振って呼ぶと、ミミナの耳がぴくんと動いて、照れながらもととととっ…と近づいて、レイニーの隣にちょこんっ。
「レイ兄……ミミナも……いっしょ、いい?」
「もちろんだよ! おいでおいで~♡」
今度は3人でイチャイチャモード突入。
レイニーの肩にサクラちゃんがぴったり、ミミナは反対側からぎゅうっと抱きつき、頬をすり寄せる。幸せが溢れて止まらない!
そんな様子を横目に見ていたアリシアは、手元の本をぱたんと閉じて──
「……またイチャイチャしてるわ。一人増えてるし……はぁ。」
ため息をつきながらも、どこか呆れ顔で見守っていると──
後ろから、ちょこんと顔を出したのはルルナだった。
「……みんな、たのしそう……」
小声で呟いたルルナの視線は、アリシアの方へすぐに向けられた。
アリシアのことが大好きなルルナは、勇気を振り絞ってアリシアの膝にそっと座り──
「アリシアお姉さま……ルルナも、ちょっとだけ……いい、ですか……?」
その一言に、アリシアは一瞬だけ驚いたように目を見開く。
「……ふふ、仕方ないわね。ほら、こっちに来なさい」
優しく微笑み、腕をまわしてルルナを抱き寄せると、ルルナはほっとしたように甘えてきた。
レイニー組とアリシア組、2つのイチャイチャ空間が並ぶリビング──
その空間には、平和と愛が溢れていた。
そろそろみんな村に馴染んできたし……ドラゴンロードのミアとか、アシュテリア、ルミエールに天使のセラフィーナを紹介しても大丈夫そうだよな。あぁ……でも、はじめは驚くかもなぁ。とくにセリーナとか驚いて騒ぎそうかも? いや、強いのが好きだとか言ってたような……気がする。違ったっけぇ!?
夕暮れの風が心地よく吹いていた。村の広場から少し外れた、石畳の庭に、住人たちがぽつぽつと集まり始めていた。
空は茜に染まり、レイニーの屋敷のシルエットが暖かい光を受けて浮かび上がっている。
レイニーは軽く手を挙げて、皆に笑いかけた。
「えっとね、今日は紹介したい子たちがいるんだ~! ちょっとびっくりするかもだけど、みんな仲間だから安心してねっ!」
と、屋敷の扉が開く。
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