転生したら王族だった

みみっく

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第一章 - 出会いと成長

1話 どうやら俺は転生したらしい

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 部屋で寝ていたはずだが、目覚めると自分の寝ていたベッドに部屋じゃない。周りを見渡すと、豪華な部屋で広く。まるで……中世のお城か貴族の部屋じゃない!?

 アニメやゲームの見過ぎか? 夢かと疑うが、ベッドのフワフワとした感触に窓から差し込む陽の光の温かさ……これは現実だと実感した。

 自分の体を起こし、体を見ると、若返っていて子供の姿になっていた。嬉しいやら不便そうにも感じた。この部屋を使っているとなると、さっきも思ったが金持ち確定じゃないのか? それに、かなりの権力者の子供だよね。

 豪華そうな鏡を見てみた。わぁっ。なに、誰これ? お、俺なのか? えぇ? か、可愛い……。中性的で男か女か分からないな。これは確認しないとだよね。そっと確認すると……あ、付いてる……男の子だ。

 ボーっと鏡に映る自分の可愛らしい顔を眺めていると、ドアをノックする音に驚いてベッドに戻り、寝たフリをした。

 ベッドに寝ている俺に、知らない女性の声で優しく起こしてくれた。


「レイニー様、朝ですよ。起きてくださいませ」目をゆっくりと開け、声がする方を見ると、メイドの姿の可愛らしい女性が立ち、俺を優しいまなざしで見つめていた。

 メイドさんが、呼びかけている名前からすると、俺はレイニーというらしい。起きて少し会話をしていたら、どうやら俺は王族らしいぞ? マジか……すげぇ。貴族じゃなくて王族かぁ……王族という言葉に感動した。お貴族様のさらに上の存在だよね? なんだか想像するとニヤけてしまうが我慢だ。メイドさんが、まだ目の前にいるし怪し過ぎるよな。

 メイドさんに案内されて朝食を食べに食堂へ行くと、情報収集ができると思っていた。だが誰もいなく、豪華で大きなテーブルに料理が並んでいるだけで、広くて豪華なスペースで一人で食事をするらしい。まぁ、これはこれで助かったのかも。いろいろと話をして、怪しまれてボロが出ちゃいそうだしなっ。

 部屋に戻り、着替えをして……って、えぇ!? なに……この服装は!? 幼い子供で、中性的な感じだから許されるけど……それにしても少し可愛すぎじゃない? まぁ……似合ってるから良いけどさぁ、俺、男の子だよ?

 メイドさんがニコニコしながら俺を着替えさせてくれるのは嬉しいけど、これメイドさんたちの趣味じゃないか? フリルが付いた可愛いシャツに……可愛いデザインの半ズボン。んで、健康そうな色白の太ももに、メイドさんたちの目線を感じるのは気のせい?

 あぁ、女の子は、こういう視線を感じているのね……恥ずかしいなぁ……。でも、減るもんじゃないし、ちょっとサービスしちゃおうかなっ。



 メイドさんたちを見て、可愛く微笑んだ。「えへっ♪ 似合うかなぁ~? どうかなぁ?」片足を軽く前に出して、両手を頬に当てて可愛くポーズを決めた。……な、何やってんだ、俺。

 メイドさんたちが目を輝かせて、首を縦に必死に振っていた。しばらく俺を黙って見つめて、声を揃えて大きな声で呟いた。

 
「「「レイニー様ぁ……可愛いぃ♡」」」
 
「はいっ!似合っております!!……とっても!」
 
「か、可愛らしすぎますっ!はぅ……♡」

 
 似合っているらしいし、喜んでくれているようで、恥ずかしい思いが無駄にならなくてよかった。そして、引かれなくてよかったわ……。

 あれ? メイドさんたちが俺をチラチラと見ながら、残念そうな表情をして出て行ってしまった。「え? あれ?? 俺のスケジュールは? 誰も何も教えてくれずに行っちゃったよ~? ここで待機ですかー? 何をすれば? おーい……」


 前世では忙しくて休みをくれ、休憩をくれ!って散々思っていたけど、実際に暇になると何か仕事をしたくなってくるんだよなぁ……。こういう時には、ゴロゴロして過ごすしかないよね。メイドさんたちも忙しくしているし、仕事の邪魔をしちゃ悪いさ~。テレビも漫画もインターネットもないし……どーしよー?

 ノックの音が聞こえたので返事をした。メイドさんだと思ってベッドでゴロゴロしていると、部屋に入ってきた人が近くで声を掛けてきた。その声は、明らかにメイドさんの声ではなく、幼くて可愛い声だった。

 
「お兄さまっ」

 
 ん!? お兄さまってことは妹!? 驚き声のする方を向くと、ピンク色の可愛いドレスを着た妹が笑顔で立っていた。



 俺に似て、随分と可愛らしい顔をした妹さんだな……モテるんだろうなぁ。どう接して良いんだ? とりあえず場の雰囲気をもたせるためにお茶が必要だな。

 
「お茶でも飲もうか?」と聞き。控えていたメイドさんに用意を頼んだ。

「はい♪ お兄様とお茶ですかぁ~♪ うふふ……」妹が嬉しそうに微笑んで、チラチラと俺を見ていた。この感じは、かなり妹との仲は良い感じみたいだね。仲が良くなければ、わざわざ部屋に訪ねてこないか。

 
 さっそく情報収集をしなくちゃだよね! 妹とテーブルに着き、用意された紅茶を飲みながら話をした。

 いろいろと話をしていると、メイドさんがルナ様と呼んでいた。それと俺が部屋でゴロゴロして過ごしているのは珍しいらしく、いつもは書庫で本を読んでいると言われた。

 ふむふむ……俺は、読書家なのかぁ~読書は好きだったけど、いつもは時間がなくて読めなかったから嬉しいなっ。

 書庫があるなら俺も書庫で過ごしたかった! もっと早く教えてくれよ~

 で……疑問なんだけどさぁ……。そもそも俺、この世界の文字を読めるのか?また、字の勉強をしなくちゃとかいうオチはないよな?妹に字を教えてもらうとか……恥ずかしいんですけどぉ。

 
「あのさ、書庫に一緒に行く?」

 
 というか、一緒に来て欲しいんですけど。一人で行くのは気が引けるし、書庫の場所も知らないしさ。俺を訪ねてきてくれたんだから、来てくれるよね? 期待の眼差しで妹のルナを見つめた。

 
「はい。ご一緒しますっ♪」またまた嬉しそうに返事をしてくれて、こっちまで嬉しくなっちゃうじゃん! 俺にも、こんな妹がいたら幸せなんだけどな……って、俺の妹なのか!

 
 妹に案内をしてもらい、書庫へ辿り着いた。書庫は広く、街にある図書館と同じくらい広く、書籍の数も多かった。

 それに文字が読めるか心配だったが、理解できた。これは……転生特典ってやつだな。少し期待をしていた……可愛い妹に字を教えてもらえるかと思ったが……うん。残念だ。

 あ、下心とかないから。金髪の美少女を見慣れていなくて眺めていたいじゃん? だって可愛くて微笑んでくれるんだぞ? それに笑顔でお話できる機会なんてなかったからさっ。

「レイニーお兄様は、最近は何をお読みになられているのですか?」

 ちょ、ちょっと……その質問は早すぎだってばっ! ……ルナちゃん。無難に図鑑とでも言っておくか?あ、でも……図鑑って読むものじゃなくて、調べるものってイメージだなぁ……?

 俺が困った表情をしていると、ルナがニコッと微笑んだ。

「あ……お兄様、わたしに気遣ってわかりやすい言葉を選んでくれているのですねっ♪ むずかしい魔法の本でしょうか?」

 ……ん!? 魔法の本!!? あぁ、物語のかな?
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