転生したら王族だった

みみっく

文字の大きさ
49 / 223
第一章 - 出会いと成長

49話 再びダンジョンへ

しおりを挟む
 転移をして、リリスとロディーにセラフィーナとルフィアと一緒にダンジョンへ来た。

「さぁ~て、冒険の始まりだよ♪」レイニーが、嬉しそうに言った。するとリリスとルフィアが嬉しそうに俺の腕を掴み進んでいく。

「ちょっとぉ~! 待ってくださーい。ボクが前衛ですよぉー!」慌てたロディーが先頭に出て、最後尾はセラフィーナが付いてきた。

 1階は低級の魔物が現れてトラップも少なく容易に通過した。それに、自分でトラップや魔物の配置をしたんだから容易に進めて当然だよね。ロディーは頭がいいんだしさ♪
 2階へ下りると森林エリアでリリスとロディーにセラフィーナと出会った場所だ。

 ここの階も問題なく魔物をロディーが倒し進んで行く……。あっという間に、初の3階へ下りてきた。そこは薄暗く水没したお城の地下室のようなエリアで足下には水が流れていた。廊下にはご丁寧に一定の間隔でランタンが薄暗い通路を照らしてくれていた。

「わぁー!? なにここ?」と、ロディーを見つめて聞いた。

「ここは、水のエリアですよ。大掛かりなトラップは無いですけど、急に深い場所があるので勝手に動き回らないでくださいね」さすが、元ここのダンジョンの管理者だね。

 ロディーの後ろをつけて進み、振り返るとセラフィーナがズルをして中を浮いて移動をしていた。

「ちょっとぉ~それ、ズルいよぉ~」セラフィーナを見て文句を言った。

「ズルじゃないですよ。自分のスキルを使っているだけですよ♪ レイニーくんも、ご一緒しますか?」ニコっと笑った。そう言えば……他の仲間も飛べるんじゃないの? リリスも宙に浮いてたし。ルフィアは……うん、俺と飛べない仲間だ!

 「うぅ~ん……べつにいいもん。冒険だしっ」と思い先に進んだ。

 途中で、スライムや魚型の魔物が現れたが、ロディーとリリスが難なく倒し4階へと下りた。そこは……炎のエリアで冷え切った体でも熱く感じるエリアだった。

 マグマ溜りがあり、天井からマグマが流れ落ちている箇所もあった。

「ここは、炎のエリアです。ここもトラップはありませんが……マグマに気をつけてくださいね」ロディーが説明をしてくれて、進むと……異変が。

 ガルゥゥゥ……と威嚇をする声が聞こえてきた。ロディーが、急に顔色を悪くさせ慌てた様子で怯えていた。

「あ、ダメです。ここ……忘れてました! リリス様に押し付けられたペットを放っています……」ロディーがリリスを見て言ってきた。

「はぁ!? こんな所にアイツを? 押し付けるとか、人聞きが悪いじゃんかぁ!」リリスが、ため息を付き嫌そうな顔をした。

「なに? どうしたの?」意味がわからないんだけど。

「あぁ……魔界で、魔王様から褒美でもらったペットが大きく育っちゃって手に負えなくてさー。ロディーに託したんだよ。押し付けたんじゃなくね! いわゆる……そう、魔王様と同じで褒美だっ。うん……褒美だぞ、ロディー」と、リリスが目を逸らして呟いた。

「ほんとですか~!? 大変だったんですから……ここのエリアの魔物は、ほとんど倒されちゃいますし! ここのボスとなっていますよ!」ロディーが、ため息をつきながら話した。

「魔王も厄介なモノを褒美として渡すなぁ~」あーちゃんが笑いながら他人事みたいに笑っていた。

「ねぇねぇ~ペットでしょ? だったらリリスちゃんが居れば安全じゃないのかなぁ~?」ルフィアが可愛く首を傾げて言ってきた。そうだよ、リリスが居れば飼い主なんだから凶暴なペットでも大丈夫でしょ。

「えっと……ダメかな。手に負えなくてさぁ……凶暴すぎるんだってば。言うことを聞かないし……強すぎるんだって」リリスが嫌そうな表情をしていた。やっぱり手に負えなくて、ロディーに押し付けたんじゃん。

 せっかくここまで来たんだから、進むしかないでしょ。凶暴そうだし、俺が様子を見て判断するかなぁ……

「じゃあ、ちょっと待っててよ。面白そうだから、俺が見てくる~」と言うと二人に止められた。

「ダメですよ。普通の魔物じゃなくて……キケンなんですよ」ロディーが俺の腕を掴み離さない。

「大型の魔物で……伝説級の魔獣だぞ。魔王城でも重要な宝物庫とかに配置されるくらいなんだぞー!」リリスも止めてきた。

 そう言われると……尚更、見たくなってきた。

「大丈夫だから。危なそうなら、すぐに返ってくるってっ♪」強引に進むと、諦めて4人は階段付近で待っていた。

 異様な気配が強く感じられ、威圧感を放っている。徐々に正体が分かり始めた。

 あぁ……アイツって……伝説の地獄の番犬ケルベロスじゃん。ドカッと通路を塞ぐように休んでいて、3つの首を持ち上げてこちらを睨み威嚇をしてきた。

 ケルベロスは、闇の領域を守る恐るべき獣で、その外見はまさに悪夢の具現だった。彼の体は巨大で力強く、筋肉が盛り上がり黒い毛皮に覆われている。その毛皮はまるで闇そのもので、月明かりの下でさえ光を反射しないほどに暗く、闇の世界の番犬といえる存在。

 ケルベロスの最も特徴的な部分は、三つの恐ろしい頭である。これらの頭はそれぞれ独立して動き、常に周囲を警戒している。鋭い牙がずらりと並ぶ口からは、唸り声と共に熱い息が漏れ出し、その息は黒炎のような青紫色の炎を放ち見る者に恐怖を与え。瞳は赤く輝き、獲物を捉え逃がしはしない。

 その巨大な前脚は、まるで鋼鉄のように硬く、長く鋭い爪が生えている。これらの爪は一撃で獲物を引き裂くことができるほど強力で、地面に深い傷を刻みながら歩くたびに響く音は不気味で恐怖を与える。さらに尻尾は蛇のようにうねり、先端には鋭いトゲがついており、近づく者に致命的な一撃を与えられる。

 ケルベロスの全身からは、絶えず暗黒のオーラが漂い、見る者の心に恐怖を植え付ける。彼の存在自体が、闇の支配者としての威厳を放ち、誰もが近づくことをためらう存在となっていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

小さな貴族は色々最強!?

谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。 本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。 神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。 その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。 転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。 魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。 ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

乙女ゲームの隠れチートモブ〜誰も知らないキャラを転生者は知っていた。〜

浅木永利 アサキエイリ
ファンタジー
異世界に転生した主人公が楽しく生きる物語 その裏は、、、自分の目で見な。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

スキル買います

モモん
ファンタジー
「お前との婚約を破棄する!」 ローズ聖国の国立学園第139期卒業記念パーティーの日、第3王子シュナル=ローズレアは婚約者であるレイミ・ベルナール子爵家息女に宣言した。 見習い聖女であるレイミは、実は対価と引き換えにスキルを買い取ることのできる特殊な能力を有していた。 婚約破棄を受け入れる事を対価に、王子と聖女から特殊なスキルを受け取ったレイミは、そのまま姿を消した。 レイミと王妃の一族には、数年前から続く確執があり、いずれ王子と聖女のスキル消失が判明すれば、原因がレイミとの婚約破棄にあると疑われるのは明白だ。 そして、レイミを鑑定すれば消えたスキルをレイミがもっている事は明確になってしまうからだ。 かくして、子爵令嬢の逃走劇が幕を開ける。

処理中です...