転生したら王族だった

みみっく

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第一章 - 出会いと成長

51話 ケルベロス

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「わぁ……ケルベロスかぁ~カッコいいじゃん。」ケルベロスを黒炎で攻撃しちゃうと消えちゃうかなぁ? 同じ闇属性同士だから効果がないかも?
 倒さずに俺のペットになってくれたりしないかな。取り敢えず……俺のほうが強いって分からせれば良いはずだよね。犬の場合の対処法だけどさぁ……

 俺も負けずに威圧感を放ちケルベロスに近づくと、慌てたように立ち上がり後退りを始めた。さすが伝説級の魔獣で、相手の実力や威圧感を感じ取れるだけの能力はあるみたい。

「れ、レイニー様、それ以上近寄ると……キケンですよっ!」慌てた様子のあーちゃんが叫んだ。あーちゃんは、ケルベロスを知っているっぽい?過去に悪さをして、攻撃されてたりして~

「ん?そうなの?」ケルベロスが後退りをしつつ戦闘態勢をとり体を低くして、攻撃と回避を出来る体勢で威嚇をしている。さすがだね~

「魔王城の宝物庫の番犬に配置されるくらい耐久と攻撃を兼ね備えている存在ですよ……勘弁して下さいよぉ」と言ってきた。それを知ってるって事は……過去に忍び込もうとしたんだ?

「あーちゃんも、悪魔の最上位の悪魔じゃなかったの?ワンコくらいで怯えてて良いのかなぁ?」肩の上に乗っているあーちゃんを見つめて言った。

「わざわざ戦わなくても良いじゃないですかぁ……。わたしは、悪魔であって戦士じゃないんですがぁ!」あーちゃんが文句を言ってきたが、その通りだなと思ったけど……ケルベロスをペットにしたいんだもんっ♪

 普通の威圧じゃ怯えるだけで、効果は薄いかぁ……。そう言えば俺って、闇の王の称号も手に入れてたんだっけ?全然、自覚もないし……なった覚えもないんだけど。

 最近覚えた負のオーラを放ち、威圧を加えてみた。すると闇の王の威圧となり、炎のエリアで赤やオレンジ色に輝いていたエリアが薄暗くなり、黒い靄が辺りを覆い不気味な雰囲気になった。

 ケルベロスは戦闘態勢から完全に戦意を失い、伏せの状態になっていた。いわゆる……服従の状態だ。

「ケルちゃん、俺と従者契約しない?」笑顔でケルベロスに話しかけた。

「ワフッ!」と鳴き、威嚇ではなく返事を返してきたっぽい。その鳴き声には敵意や殺意が消えていた。

「……はい?えっと……ケルベロス?お前は……いや、仕方ないか、レイニー様だしなぁ……お前の気持ちもわかる!うん。仕方ないよなぁ……」あーちゃんがケルベロスに話しかけていた。

 従者契約をすると、見たこともない魔法陣が浮き出て契約を完了した。

「なんだろ……初めてみた魔法陣だったけど?」あーちゃんに聞いた。

「眷属の契約ですね。同じようなものなので問題ないですよ。眷属の召喚も出来ますし……ケルベロスを眷属ですか……レイニー様は、いったい何を目指しているのですか……魔王ですか?いや……魔王は、越えて闇の王になっていますし……。はぁ……規格外すぎですよぉ」あーちゃんがブツブツと大きな独り言を言っていた。俺だって知らないもんっ。カッコいいからペットにしたかっただけだしぃ~♪

「ケルちゃん、ついてきて~。いや、やっぱり背中に乗せて~♪」ケルちゃんに言うと乗りやすいように伏せをしてくれた。ん……臭うなぁ……。それならと、洗浄魔法を使った。キレイにするイメージをして、ほのかにいい香りがするようにした。

 毛並みもツヤツヤでサラサラになり、いい香りがする!それに、もふもふして触り心地も良くなった♪

「「わあっ!!えぇ!?」」黒い霧と距離があったので、見えなかったリリスとロディーが驚いていた。

「ちょっとぉ、それ……普通のケルベロスじゃないだろぅ……。なんだか変わってるぞぉ!」リリスが言ってきた。
 
 ケルベロスのステータスを見ると「ヘルフレイムケルベロス」に進化していたみたい。

「あぁ……ここに湧き出た魔物を倒し、食べていたからかもですね……」ロディーが自分で言って納得していた。

「そうなの?」とロディーに聞いた。

「はい。ここに現れる魔物は……サラマンダーにマグマゴーレムなんですけど、主に炎の精霊なんですよ。ケルベロスは闇属性なので、炎属性が加わり……ヘルフレイムケルベロスに進化したと思います」ロディーの説明に皆が納得した。というか……精霊をケルベロスは倒し食べていたのか……恐ろしいやつぅ~

 そう言えば……体をヘルフレイムの炎が纏っている気がする……。俺にはヘルフレイムの耐性があるみたいで燃えないけど。眷属の炎に焼き尽くされていたらカッコ悪すぎるし。……っていうか、他の者は更に触れられなくなったどころか、近寄れもしなくなったんだ?かっこい~♪

 さて、カッコいいペットが出来たし~帰ろうかなぁ。

「帰ろうかぁ~♪」と言うと、皆が慌てていた。

「ちょっとぉ!!それを、どこに連れて帰る気!?」リリスが慌てて言ってきた。

「お兄ちゃん!だめぇ。お城の人がビックリしちゃうよっ」ルフィアも慌てて止めてきた。

「あぁ~!うん。これを連れて帰ったら、大騒ぎになるよねぇ……どうしよう?」頬に指を当てて考えた。

「そうだ!獣人族の村の守護者にすれば、良いんじゃないかなぁ!」思いつきを言うと、ルフィアが心配そうな表情をしていた。

「えぇ……。守護者は良いけど……みんなビックリして困っちゃうんじゃないかなぁ?食べられちゃったりして……」

「ビックリするのは、知らないけど……食べられたり攻撃を受けたりする事は、ないだろうなぁ」あーちゃんが言った。

「ほんと?ぜったい?」ルフィアが、あーちゃんに何度も確認をしていた。

「うん!さっき、眷属の契約をレイニー様としていたからな。命令には服従するから問題ないよ」あーちゃんが、自信をもって言った。
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