転生したら王族だった

みみっく

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第一章 - 出会いと成長

55話 ミーニャ

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 この村では、盗賊や魔物、魔獣が度々村を襲い孤児が多いと思っていたけど……盗賊が幼い子供を拐って目立たなかった。それに子供を拐われた親が孤児を育てていると村長が話してくれた。

 今回のような事は、多くあるんだろうなぁ……。可哀想だからといって助けて保護をしていたら、うちが孤児院になっちゃうしなぁ……。それに、村の事は村長の仕事だよな……村長の立場が悪くなるでしょ。

「そっかぁ……名前がないのは不便だよなぁ」悩んだ表情をすると、キラキラした期待をした目で見つめられた。あれ? これって、俺が名前をつけると思ってる?? え? 俺が命名をして良いの?

「あ、あのさぁ……俺が名前を付けても良いの?」少し同様をした表情で聞くと、「べ、べつに……だいじょうぶ」残念そうな表情をして地面を見つめた。

 えっと……どっちの大丈夫なの? 残念そうだから……名前を期待してたんだよね。えっと……猫族で「にゃんこ」「ねこちゃん」とかしか思いつかないってば。俺なら拒否するね……。俺、ネーミングセンスは皆無だし……ケルベロスが「ケロちゃん」だよ? ディアブロなんて悪魔だから「あーちゃん」だし。ん……「ミーニャ」とか……どう? うん。これ……俺っぽくて良いんじゃない?

「えっと……ミーニャってどうかなぁ?」恐る恐る聞いてみた。
 
 にぱぁ……と満面の笑顔で頷いた。「わぁ……それ、わたしの名前!? ねぇ? わたしの名前?」何度も確認をしてきた。

「う、うん。気に入ってくれたら嬉しいかなぁ……」隣りに座る少女が、俺の膝を揺らして聞いてきていたので答えた。

「うん。かわいい名前……ありがとぉ♪」名前をつけてから無表情だったミーニャが、ずっと笑顔で嬉しそうだった。

 はぁ……この感じだと、俺が保護しないとじゃないの? 名前をつけて、気を付けて帰ってね! で、済むとは思えないし……情が湧いてる気がする。とりあえず本人の意思を聞いてみるか。

「ミーニャは、俺と一緒に住みたいとか思う?」真面目な顔をして聞いた。

「……お兄ちゃんは、ミーニャとすみたい? じゃまじゃない?」ミーニャが自分の名前が気に入ったのか、さっそく自分をミーニャと呼んで話してる。それに、俺の心配をしていた。

「うん。一緒に住みたいな。邪魔って思ってたら聞かないってばぁ」ニコッと笑顔で答えた。

「そっかぁ……べつに、いいよ」嬉しさを我慢している表情をして答えた。わぁ……それ、可愛い。耳をピクピクさせて、しっぽが嬉しそうに動いてる。

 まずは……服を買わないと……。ボロボロで汚れて茶色くなっているワンピースを着ていた。臭いもキツイしなぁ……

「えっとぉ……魔法で、体をキレイにするけど……いいかな?」いきなり魔法を掛けて怖がらせても可哀想だし。

「……う、うん。痛くない?」少し怯えた表情をして確認をしてきた。

「キレイにするだけだから、痛くないよ。さっぱりする感じかな♪」笑顔で答えると、立ち上がり両腕を横に広げて目を閉じた。あぁ……キレイにするって言ったから洗われると思ってるっぽい。

ミーニャに、手を翳して洗浄魔法を掛けた。ミーニャの身体が、ふんわりと青く光ると、汚れが霧散してキラキラと光り消えて身体がキレイになった。

「終わったよ♪服もキレイに白くなったね~」とはいえ……ボロボロには変わりない。だが、キレイになって嬉しそうだった。

 髪の毛はキレイなサラサラな銀髪になり、肌もキレイで健康的な色白な美人さんになった。

「わぁ~しんぴんみたぁーい!」ミーニャが、嬉しそうに言ってるけど……新品ではないでしょ、ボロボロだし。

「お店で、新しい服を買おうか♪」笑顔で言うと、警戒された。

「……え?うぅ~ん……なんで……?ふく、ある。かわなくても、だいじょうぶ」あ、もしかして……奴隷とか人買いに売ろうとしてると思われてる?多分、周りの子供が売られる時にキレイに洗われて、新しい服を着せられてって感じかな。

「そのままでも良いけど、喜んでくれるかなーって思っただけだし。買わないなら、宿屋に戻ろうかな」そう言うと立ち上がり、歩き出した。さっきまでの笑顔が消え、警戒をした表情になっていたが、俺の後ろにつき服を掴んでいた。

 ミーニャと村に戻り、屋台を通り過ぎるとお腹が空いているのか、服を掴まれていた服が重くなった。

「お腹が空いたよね~なにか食べようか!」と言うと、再び笑顔が戻った。「俺、この村の食べ物初めて見るからさぁ~ミーニャが選んでくれると助かるなぁ」ミーニャを見つめて言うと、嬉しそうに俺の腕を掴み嬉しそうに屋台を案内してくれた。

「えっとねぇ……これとぉ、これが美味しそうだったぁ!」ん……そっか、物心がついた時には……両親はいなかったんだよな。屋台で売ってるものは買ってもらえるわけがないか。

 美味しそうに肉串を食べて、満足そうにしていた。「デザートも食べちゃおうか?」ニヤッと笑い聞いてみた。

「え!?……ん……う、うん。いいの?」再び警戒モードになった。「要らないなら、俺だけ食べよーっと♪」クレープのようなモノが売っていた屋台に向かおうとすると、目をキラキラさせてついてきていた。

「あれ?要らないんじゃなかったのかなぁ?」と、意地悪を言った。「うにゅぅ……いるぅ……」目をうるませて可愛く上目遣いで言ってきた。……かわいすぎぃ。
 
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