転生したら王族だった

みみっく

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第一章 - 出会いと成長

68話 闇の王の配下たち

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 俺の周りに敵意は感じないが、複数の視線を感じていた。それに、アシュテリアが俺にヘルフレイムブレスを放ってきた時に、アシュテリアに敵意を向け、周りの警護をしてくれていた者が攻撃をして守ってくれようとしてたみたいだけど……まあ、アシュテリアには相手にもされていなかったみたいだなぁ……
 
「俺を守ってくれてるヤツがいるみたいだけど? コイツラも強いのかなぁ?」隠れ潜んでるヤツを指さして聞いてみた。

「あぁ、シャドウアサシンですか? 強いと思うのですよ? って、何に対して強いと聞いてるのか分からないんですけれど……人間界ならかなり強いと思うのです。というか、ここに弱いヤツはいないんじゃないかなぁ……。メイドでも、人間界ならば上級の冒険者のレベルだと思うのですよ」と首を傾げて答えた。

 アシュテリアと比べれば弱く見えちゃうか、単にアシュテリアが強すぎただけか。

 シャドウアサシンは、影に潜み暗闇の中を自在に移動し、目標の背後から音もなく現れ、一撃で仕留めてくれるらしいし。

 他にも役に立ちそうなヤツばかりを揃えてるんだな……全員は連れては帰れないか。村が……魔物の村になっちゃうのは困る。余裕ができたら転移で村に送り込めば良いか……。それか村の周辺や森の警備に使えるかもなぁ♪

「ここのワンコの群れは欲しいな……強そうだし、カッコいいし」さっきから洞穴の前で俺を待っている感じで好印象だった。

 かっこ可愛いワンコじゃん。気に入ったぁ♪

「あぁ……ヘルハウンドですか。仲間なら良いですけど、ヘルハウンドを敵に回すと……しつこいのですよ。群れで追ってくるのですよ。村の守護者なら適任なのですよっ。わたしよりも優秀なのですよ!……わたしは、逃げる敵は追わないですからね……疲れますし」と目を逸らしてヘルハウンドを推してきた。

 自分が守護者になりたくないだけなのは分かるけどなぁ。

 上空を飛び回っているヤツは、俺が悩んでいたワイバーンらしい。それも上位種のヘルフレイムワイバーンという種類らしく、黒炎を纏ったワイバーンの上位種で体格が森のワイバーンと同じくらい大きくて頼りになりそうだ。

 他にもデスナイトやスケルトンウォリアーが説明された。村の守りは十分になりそうだなっ♪

 アシュテリアが、思い出したような表情をして聞いてきた。「さっき、調子が悪くて手加減できないって言ってたけど……どうしてなのです?具合でも悪いの?」と心配そうな表情をしてきた。

 えぇ……余計なことを言っちゃったなぁ……恋の病とか言えないじゃん。はずかしい……

「えっと……その、魔法が……ちょっと調子悪くてさ。体調は悪くないんだけどさぁ~」よし、普通に誤魔化せた……と思う……

「そうなのですか。魔法が調子が悪いのですか……ちなみにどんな属性を? それと、最近会得された属性があるとか?」アシュテリアが可愛く首を傾げて聞いてきた。

 心当たりがある……元々持っていた属性なんだけど、無いに等しい状態だった聖属性が強大になったんだよなぁ。今までは、カッコいいからって理由で闇属性ばっかりを使って、レベル上げしてた気がする。

「あ、うん。闇属性をメインで使っていて、聖属性も強大な力を得たからかなぁ?」首を傾げて答えた。
 
「それですね、たぶん……ここでレイニーくんが言っている、魔法の調子が悪いという問題が出てくるのですよ……」アシュテリアの得意分野らしく、学校の先生のように話しだした。
 
「相性の悪い属性が存在するのです。普通はですね……会得すらできないんですけどね」と言い、目を輝かせていた。魔法が大好きなんだろうなぁ……。おかげで解決できそうかなぁ?
 
「相性が悪い属性の魔法は、学ぶのが特に難しいです。例えば、火と水、光と闇のように互いに対立する属性は、両方の魔法を同時に扱うのが極めて困難なのですが、というか不可能に近いのです。もしもですよ?会得できたとしても、無意識に発動させると打ち消し合ったり、過剰に魔力を注ぎ込んでしまうことが原因となりますね」アシュテリアの言う通りの現象が起きていたよね……。原因は……恋の病じゃなくて、魔法の属性の問題だったのかっ。なるほど……
 
「まぁ、まとめるとですね。適性に近い魔法属性であれば、比較的短期間で会得することができますが、相性が悪い属性の魔法は、会得するのは不可能に近いのです。もしも会得できたとしても打ち消し合ったり、過剰に反応したりして魔法が不安定なるという事ですよ」と言い、話をまとめてくれた。で?肝心な解決法はぁ?

「で、解決方法はあるの?」
 
「えっと……それ、わたしに聞いちゃいます? 知ってると思いますけど、わたし闇属性が適性で火と雷に風属性を扱えるのですよ。わたしの知るかぎりですね、自分の適性の属性の対極を会得している者を知らないので……わかりませんっ」……はぃ?えっと……ここまで期待させておいて、知らないってオチですかぁ。そうですか……はぁ。まあ、原因が分かっただけ、良かったかな。

 原因は、光と闇の相性が悪く、無意識に発動させようとすると……光と闇が同時に発動してしまい、打ち消し合ったり、打ち消されないように多めに出されていたことが原因だった。 他の者は火属性と水属性の相性の悪い二つの適性を得られることがないのは、相性が悪いのが原因だと思う。

 ん~今更、聖属性を消すとかしたら天使の加護に影響がありそうだし、セラフィーナが去って行きそうだよね。はぁ……。このまま放置もできないしなぁ……どうしよ。

「えっと……いまさらなのですが、洞窟でお話するのも……失礼かと思いますので、王宮へ行きません?あ、王宮の主は、レイニーくんなのですが……」アシュテリアが掴んでいた腕を引き案内をしてくれた。

 豪華なリビングのソファーに案内をされ、腕を掴んだままソファーに座った。
 
 光があるから、闇があるわけじゃん? 逆も同じで闇があるから、光がるわけなんだから……打ち消し合う必要は無いと思うんだけどなぁ……と心でつぶやいた。
 
 だって光しかない世界なら、光という概念がなくなるじゃん?闇があるから光の存在を知れるわけだし。逆も同じで、闇しかない世界ならば……闇の存在を知れないんだよ?光の存在しない世界で闇を知れるわけがない。闇しか存在しないんだから……

 正義が存在するためには、悪の存在があってこそでしょ。温かさを知るには、寒さを知らないとだよね……

 属性の真逆にある存在の意義を考えていると、体がざわざわして体内の魔力がうごめき、落ち着かない感じになった。

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