ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる

文字の大きさ
47 / 188

47 火剣の三男アグニ

しおりを挟む
ターニャ救出のため1時間走った。

間に合った。

盗賊団の砦が見えそうになったとき、ターニャを乗せた馬車を発見した。砦の前で何とかする。


そのとき馬車が止まり、男が1人降りてきた。

剣を1本。構えてないのに、すごいプレッシャー。

身長180センチ越え。恐らく「火剣三兄弟」の誰かだ。

「お前がユリナで間違いないな。俺は元冒険者のアグニだ」

「通して。ターニャをどうするつもり」

「人質だな」
「じゃあ、素直に付いていくから解放して」

「そりゃ無理だ」
「どうしてよ」

ターニャはむしろ、氷魔法使いシクルに対する牽制。

仲間と思われてる。

男爵家の次男マルタからの情報。
ターニャは私とシクル、2人の共通の友人の妹。

私がターニャの護衛、シクルは攻撃役。

確かに、外野から見たら、協力関係だ。

「男爵家の三男が殺されたって情報が昨日入った」

犯人は、間違いなくシクル。

男爵家次男、当主も狙われる。

その次は、盗賊団。

「だから先手を打とうと思ってな」
「ふざけないで」

バキィ!

コイツ強い。

私もただ喋っているわけではない。
アグニをかわして砦の方に向かおうとしている。

剣で弾かれて前に進めない。

馬車は砦に向かい始めた。

時間がないのに・・



キラ・・キラキラと、冷気が舞い始めた。


嫌いな奴だけど、いいタイミングで来てくれた。

「これは何事かしらユリナ・・」
「シクル、いいとこに来た」

「他の用事を済ませたから、盗賊団の偵察に来たの。だけど、ここに大物がいたわ。あなたアグニよね」

「おめえは氷使いのシクルだな・・」

私が来た方からシクルが現れ、横に立った。

「なんだ男爵家三男の次は俺狙いか?」

「情報が古いわ」

すでにカスガ男爵、次男マルタも処分済み。

護衛も、みんな氷漬けにした。

「殺ったのは今朝だけどね」

「仕事が早いな」

「まず「火剣」三男のあなたを倒すわ。まだ、それくらいの魔力は残ってる」

「ははは。すげえ冷気だぜ。だけどシクルさんよ、こんなとこで油を売っていていいのか?」

「どういうこと?」

「ターニャは、俺らが確保してるぜ。もう砦に着く頃かな」

「え?」

シクルがこっちを見たあと、再び「火剣」の方に視線を戻した。

「ユリナ、あなたを責める資格は私にはない」

シクルは、ターニャの救出を決めた。おのずと、私がアグニの足止め役だ。

「おいおい。2人で勝手に決めるなよ。俺は早く砦に帰りたいんだ」

何か布のような物を投げられた。

「こんだけ働いたご褒美として、ターニャの処女膜を破るのは俺ってことになってんだ」

ぱさっ。盗賊三男アグニが投げたもの。

見覚えがある服。下着もあった。びりびりに破られている。

「今、ターニャちゃん、裸だ。パンツを破ったあと、股開いて未使用なのも確認したぜ」

「貴様あ!」

シクルがアイスランスを火剣三男に撃った。

だけど、三男が炎をまとった剣で相殺した。

その間に私は、剣を出して三男に向かって構えた。

「・・挑発に乗らないでシクル。自分の役割を果たして」

「く、ここは頼むわ。ユリナ、あなたの役に立つものを持ってきたから使って」

すごく冷たい物が入った袋を寄越された。
アグニを迂回して砦の方に走って行った。

「しゃーない。俺の相手はオーラゼロのユリナちゃんか。ふんっ」

ぼぐっ。「・・ぐ・・」

『超回復』

三男は4メートル先から軽く剣を突きを出した。先端から放たれた炎は、私の右肩を焼いた。


こいつは炎魔法適正A。中身はクズでも戦闘のエリートだ。


しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。

桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。

パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す

名無し
ファンタジー
 パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜

ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。 アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった 騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。 今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。 しかし、この賭けは罠であった。 アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。 賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。 アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。 小説家になろうにも投稿しています。 なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。

処理中です...