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116 アリサに似たあの男
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ミールと一緒に暫定特級のダンジョン10階フロアボスまで倒した。
一度オルシマに帰って2日の休みを取ることになり笑顔で帰ってきた。
なのに、またも邪魔者が現れた。
ある貴族家の跡継ぎだそうだ。私にはどこの奴か分かった。ミールと初連携を成功させて高揚した気持ちが、一転してイライラに変わった。
「劣等人」と呼ばれた頃、支えてくれた3人の仲間。中でも一番に仲が良かったアリサ。彼女と良く似た男子が私の気持ちを逆なでする。
「君がユリナ君だね」
川沿いで夜を明かし、朝から街に入った直後だ。お坊ちゃんと、執事風1人、護衛の剣士4人が待っていた。
マルコ君から聞いていたイーサイド男爵家の紋章付き馬車が彼らの背後に控えているが、今の私を相手にするには戦力が足りない。
「私はイーサイド男爵家の時期当主・・」
「名乗らなくていいから、帰って」
「貴様、イーサイド男爵家次期当主、ライナー様に向かって無礼であるぞ」
こいつら、この前のドルン伯爵家と私のトラブルの話を聞いてなかったのだろうか。
「私の回復スキル狙いなのか、それとも戦闘力に目を付けたのか知らないけど、また来たのね」
「カウンリー、間違いないのか。この女性が強いという噂だが、本当なのか」
「いえ、この前はドルン伯爵家の護衛共々、我々も騙されました。しかし私は見抜きました。この女はまともに攻撃していません。回復力はなかなかのものでしたが、このカウンリーの剣技にかかれば、ひとたまりもありません」
イライラが限界に達しそうになる。
「何人一緒でも構わないから、抜刀してもいい場所で戦いましょう。そうね、ギルド訓練場でギャラリーを集めてもいいわよ。そこのカウンリー君より強い相手と普段から訓練しているし、剣ありでいいわ」
私が歩きだそうとすると、待ったがかかった。
「ライナー様、俺なら素手で戦えます。この生意気な女を俺の「気功術」でこらしめてやります」
「そうだな、マッハ、お前がいたな」
どうやら、私の「なんちゃって気功術」ではなく、本物のスキル気功術のようだ。身長は170センチ程度だが腕と太ももが私の3倍くらい太い。
「いいわよ。次期当主さんや執事さんも含めて6対1でいいけどね」
私は無造作に気功使いマッハ君に近づいた。イーサイドの人間とまともに戦う気はない。
「ふおっ。「硬化気功術」」マッハ君の太い腕がさらに太くなり、ほんの少しオーラを帯びている。これが本物なのか。
不思議な歩法から、肘をアゴに入れられた。速い。
『超回復』ぱちっ。
「ふう、効かない。もう一発食らってもいいわね」
「何、確かに今、まともに攻撃が入ったぞ」
気功術使いの返事を待たず、再び無造作に近づいてただ腕を振り上げた。マッハ君は私の胸に拳法式の体当たりをかましてきた。
「なめるな、気功背面撃!」
「金剛気功術、『超回復』『超回復』『超回復』」
がきっ。ぺきっ、べきっ。
「ぐああああ!」
マッハ君は速い。だけどそれは私より、ということだ。私に訓練を付けてくれるのはアルバ4兄弟とミール。地力に加えて、スキル補正でスピードが上がっている超人ばかりなのだ。
だから、反撃は無理でもマッハ君が踏み込んで背中で体当たりをしてきたのは見える。『超回復』を唱えて私の体を修復させるため、「破壊的絶対領域」を作った。
つまり、マッハ君に押し潰された私のBカップのおっぱいは、アダマンタイトよりも固い二つの山となってマッハ君の肋骨に突き刺さったのだ。
「ぐあああ、なぜだ、なぜ女のAカップおっぱいに当たり負けしたのだ」
「失礼な。あなたには気の練り方と、気遣いが足りないわ。嘘でもDカップと言えたなら、あなたにも勝機があったわ」
「う、だから結婚の約束をしていたジョデイにも逃げられたのか・・・」
泣き出した。本当は放って置こうと思ったが、哀れになって骨折を治してあげた。このアホのお陰で、少し気持ちが和らいだ。
『超回復』ぱちい。
ぱちぱちぱちぱち。拍手しているやつがいる。次期当主君だ。
「素晴らしい。やはり私が見込んだ女性だ、あなたは。戦闘力に加えて回復力も抜群だ。スキルにランクを付けるならAを越えているかもしれない」
「スキル?そんなもの持ってない。魔力ゼロ、ノースキルの劣等人だよ、私は」
「ギルドで開示している情報で調べていますよ。劣等人を装っているが、強力な何かを持っている。うまくその力を使って「聖女」と呼ばれているそうですね」
もう、こんな奴と問答する気はない。
「消えなよ」
「いえ、あなたは我が家に来るべきです。私は土魔法の適正A。優等種です。私は男爵で止まる気はありません、すでに何人もの上位スキルを持つ人間も集めています。さらに教会勢力も誘致していて、あなたを聖女として迎える準備もあります。さあ、一緒に夢を追いましょう」
『夢』。そうだ私達劣等人の4人にも夢はあった。
「私にも夢があった。そうだ、あんたのとこに行くから、一緒に夢を追っていた仲間を探してきてよ。生まれはイーサイド男爵領なの」
「本当ですか。探し当てましょう。成功したあとで、口約束だからなかったなど、なしですよ」
「見つけられなかったら、話は白紙よ」
絶対に見つけられない相手だ。
「私が一緒に夢を追っていた仲間の探索を頼みたいの。本人はイーサイド男爵家の使用人の子だったけど、魔力ゼロ。それを理由に15歳で領地から追い出された女性よ」
「え・・まさか」
「私の一番の友達だったアリサって子。私と同じ年で今は19歳よ」
一度オルシマに帰って2日の休みを取ることになり笑顔で帰ってきた。
なのに、またも邪魔者が現れた。
ある貴族家の跡継ぎだそうだ。私にはどこの奴か分かった。ミールと初連携を成功させて高揚した気持ちが、一転してイライラに変わった。
「劣等人」と呼ばれた頃、支えてくれた3人の仲間。中でも一番に仲が良かったアリサ。彼女と良く似た男子が私の気持ちを逆なでする。
「君がユリナ君だね」
川沿いで夜を明かし、朝から街に入った直後だ。お坊ちゃんと、執事風1人、護衛の剣士4人が待っていた。
マルコ君から聞いていたイーサイド男爵家の紋章付き馬車が彼らの背後に控えているが、今の私を相手にするには戦力が足りない。
「私はイーサイド男爵家の時期当主・・」
「名乗らなくていいから、帰って」
「貴様、イーサイド男爵家次期当主、ライナー様に向かって無礼であるぞ」
こいつら、この前のドルン伯爵家と私のトラブルの話を聞いてなかったのだろうか。
「私の回復スキル狙いなのか、それとも戦闘力に目を付けたのか知らないけど、また来たのね」
「カウンリー、間違いないのか。この女性が強いという噂だが、本当なのか」
「いえ、この前はドルン伯爵家の護衛共々、我々も騙されました。しかし私は見抜きました。この女はまともに攻撃していません。回復力はなかなかのものでしたが、このカウンリーの剣技にかかれば、ひとたまりもありません」
イライラが限界に達しそうになる。
「何人一緒でも構わないから、抜刀してもいい場所で戦いましょう。そうね、ギルド訓練場でギャラリーを集めてもいいわよ。そこのカウンリー君より強い相手と普段から訓練しているし、剣ありでいいわ」
私が歩きだそうとすると、待ったがかかった。
「ライナー様、俺なら素手で戦えます。この生意気な女を俺の「気功術」でこらしめてやります」
「そうだな、マッハ、お前がいたな」
どうやら、私の「なんちゃって気功術」ではなく、本物のスキル気功術のようだ。身長は170センチ程度だが腕と太ももが私の3倍くらい太い。
「いいわよ。次期当主さんや執事さんも含めて6対1でいいけどね」
私は無造作に気功使いマッハ君に近づいた。イーサイドの人間とまともに戦う気はない。
「ふおっ。「硬化気功術」」マッハ君の太い腕がさらに太くなり、ほんの少しオーラを帯びている。これが本物なのか。
不思議な歩法から、肘をアゴに入れられた。速い。
『超回復』ぱちっ。
「ふう、効かない。もう一発食らってもいいわね」
「何、確かに今、まともに攻撃が入ったぞ」
気功術使いの返事を待たず、再び無造作に近づいてただ腕を振り上げた。マッハ君は私の胸に拳法式の体当たりをかましてきた。
「なめるな、気功背面撃!」
「金剛気功術、『超回復』『超回復』『超回復』」
がきっ。ぺきっ、べきっ。
「ぐああああ!」
マッハ君は速い。だけどそれは私より、ということだ。私に訓練を付けてくれるのはアルバ4兄弟とミール。地力に加えて、スキル補正でスピードが上がっている超人ばかりなのだ。
だから、反撃は無理でもマッハ君が踏み込んで背中で体当たりをしてきたのは見える。『超回復』を唱えて私の体を修復させるため、「破壊的絶対領域」を作った。
つまり、マッハ君に押し潰された私のBカップのおっぱいは、アダマンタイトよりも固い二つの山となってマッハ君の肋骨に突き刺さったのだ。
「ぐあああ、なぜだ、なぜ女のAカップおっぱいに当たり負けしたのだ」
「失礼な。あなたには気の練り方と、気遣いが足りないわ。嘘でもDカップと言えたなら、あなたにも勝機があったわ」
「う、だから結婚の約束をしていたジョデイにも逃げられたのか・・・」
泣き出した。本当は放って置こうと思ったが、哀れになって骨折を治してあげた。このアホのお陰で、少し気持ちが和らいだ。
『超回復』ぱちい。
ぱちぱちぱちぱち。拍手しているやつがいる。次期当主君だ。
「素晴らしい。やはり私が見込んだ女性だ、あなたは。戦闘力に加えて回復力も抜群だ。スキルにランクを付けるならAを越えているかもしれない」
「スキル?そんなもの持ってない。魔力ゼロ、ノースキルの劣等人だよ、私は」
「ギルドで開示している情報で調べていますよ。劣等人を装っているが、強力な何かを持っている。うまくその力を使って「聖女」と呼ばれているそうですね」
もう、こんな奴と問答する気はない。
「消えなよ」
「いえ、あなたは我が家に来るべきです。私は土魔法の適正A。優等種です。私は男爵で止まる気はありません、すでに何人もの上位スキルを持つ人間も集めています。さらに教会勢力も誘致していて、あなたを聖女として迎える準備もあります。さあ、一緒に夢を追いましょう」
『夢』。そうだ私達劣等人の4人にも夢はあった。
「私にも夢があった。そうだ、あんたのとこに行くから、一緒に夢を追っていた仲間を探してきてよ。生まれはイーサイド男爵領なの」
「本当ですか。探し当てましょう。成功したあとで、口約束だからなかったなど、なしですよ」
「見つけられなかったら、話は白紙よ」
絶対に見つけられない相手だ。
「私が一緒に夢を追っていた仲間の探索を頼みたいの。本人はイーサイド男爵家の使用人の子だったけど、魔力ゼロ。それを理由に15歳で領地から追い出された女性よ」
「え・・まさか」
「私の一番の友達だったアリサって子。私と同じ年で今は19歳よ」
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