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146 鼓膜が破れたけど、感謝します
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イツミ伯爵家の当主ドラグ率いるワイバーン討伐隊に加わって3日目。
目的地に到着した。
場所は私の拠点オルシマからなら北西に600キロくらい。
救援要請があった2つの男爵家のうち、カロ男爵領。その草原地帯だ。
「ドラグ様はじめイツミ伯爵家の皆様、今回の御協力ありがとうございます。カロ男爵家のジェコブです」
「グママ男爵家、ヨハンです。よろしくお願いいたします」
「おお、お迎えありがとう。ところで・・」
男爵2家の連合部隊180人が整列する後方50メートルの位置。
仲間と思えない50人の武装集団がいる。
「あいつら、なんだい?」
「はい、討伐の手助けに来たと言うドルン伯爵の部隊です」
「呼んだのかい?」
「いえ、ドラグ様、絶対にそのようなことはありません」
「わざわざ200キロ南から来るには、早すぎるよな」
「到着したばかりと言っていますが、どうも、滞在、していたようです」
「そんじゃ、ワイバーンを刺激した犯人はドルン家だな」
「はい間違いなく。領内外でテロ事件が頻発し、伯爵家は財政難とか聞いております」
「じゃあ、これは出稼ぎ、だな。ワイバーン討伐に来て失敗。ここで俺らの獲物を掠め取ろうって魂胆か」
向こうの武装集団、ドラグ様が救援に来たことは知らない。
討伐のあかつきには、素材の7割。もちろん両男爵軍は断わっている。
ドルン伯爵家。以前、私を勧誘しに来て返り討ちにした貴族。
そのあと「凶信者部隊」のミハイルさんが何度も追い討ちをかけたと言っていた。
「あの・・」
「どうしたユリナ殿」
「多分、そのドルン伯爵家の財政難は、私も絡んでるかなと」
「どういうこった」
主だった人に、ドルン家とのトラブルを話した。
恐らくテロも、私の回復スキルに対して恩返ししよとする、教会暗部の人達の仕事だろうと言った。
ドラグ様は、情報通。
教会暗部が、教会上層のために動いていないことをつかんでいた。
うまく状況を説明してくれた。
ドルン伯爵家は内乱を起こす恐れあり、とされている要注意の家。
ワイバーンを捕まえても、そこで得た金銭を何に使うか定かではない。
「伯爵様、私が撤退するように言ってきます。関係ない地域の農家の人に迷惑をかけて、すみません」
「ユリナ殿」
「私が責任取らないと・・」
「ユリナーーー!」
耳元で爆音。
・・のような声が弾けた。
『超回復』ぱちっ。
スキルが自動で働いた。ということは、破れた鼓膜が修復されんだろう。
「・・あ、はい」
ちょっと冷静にしてもらえた。
「ユリナ殿、1人で背負おうとするな。強いからって万能なやつはいない。ここに来たやつは全員が、戦う覚悟があるし、殺される覚悟もある。ワイバーン発生も、たまたまだ」
「頭では分かっているんです・・」
「仲間を亡くしたそうだが、死に際まであんたに感謝してたんだろ」
「け、けど」
「だったらそれを信じろ。カミユだったか。そいつを忘れずに信じてやれ。絶対に誰も、ユリナ殿を恨んでない」
「・・カミユ」
何だか、今までやってきたことを肯定してもらった気がした。
「ありがとうございます。気持ちが落ち着きました」
「そうか。それならちょっと見ていてくれ。ドルンの奴らを痛めつけてくる」
「じゃあ、拷問・・、いや質問タイムは任せて下さい。敵の体も治せるんで、手足の4本くらい斬りましょう」
ドラク様、ちょっと引いてる。
「じゃあ、行くか」
20人の精鋭が飛び出した。
最初に話合いのようなものがあったが、たちまち決裂。戦闘が始まった。
20人対50人の戦いが始まった。
が、開始10分後には少数のイツミ伯爵家の方が圧勝した。
◆
罪を認めさせる。
「我が名はイスル。いきなり襲ってきおって。これはドルン伯爵家への敵対行動とみなすぞ!」
一番豪華な装備を着た、隊長が吠えている。
「ドラグ伯爵様。質問は私にさせて下さい」
「無茶しないように頼む。ワイバーンを刺激した犯人ということだけ吐かせてくれ」
ミスリルナイフを出した。
そして捕縛した奴らの真ん中に座らされたイスルに無言で近づいた。
「なんだ、ナイフなんぞ出して、脅しには屈しないぞ」
さくっ。前触れなく右目を刺した。
「は?」。敵も味方を驚いている。さくっ。左目も刺した。
「がああ。目が!ひゅべっ」
ざくっ。口にナイフを突っ込んだ。
「イリュージョン尋問官のユリナが質問します。ワイバーンがここに来る原因を作ったのは、あなた方ですか」
「おぐお、あぎゅっ」
「話す気はないと・・」
ざわざわざわざわ。ざわざわざわ。
敵も味方も、ざわざわざわ。
鼻と両耳もナイフで削いだ。
「ここまでして吐かぬとは、敵ながらあっぱれ!」
それなりに尋問官ぽくやれていると思う。
ノエルが「しゃべれないって、それじゃ」と突っ込んでいるが、聞こえていないよ。
首を斬って押し倒した。手を離す瞬間に『超回復』。ぱちい。
「え、あんだけの傷が・・」
「イリュージョンです。伯爵様」
「いや、血が飛び散ってるぞ」
「それもイリュージョンです」
次の人。
フルスイングの魔鉄棒を口に食らわした。
それから質問をしたが、何も答えない。
『超回復』で修理。そいつが何か言う前に口破壊。そのセットを5回繰り返した。
「あああああ!」
ズボンの股間がすごいことになっている。
「次」
すると残りの人間が、一斉にワイバーン討伐失敗、今いる地域への魔物の押しつけを喋り出した。
ドルン側の50人には、ナイフ1本とわずかな食料を残し、すべてをいただいた。
多くの物資、金銭は、彼らのせいで被害を受けた農村などへの損害賠償。
当たり前でしょ。
目的地に到着した。
場所は私の拠点オルシマからなら北西に600キロくらい。
救援要請があった2つの男爵家のうち、カロ男爵領。その草原地帯だ。
「ドラグ様はじめイツミ伯爵家の皆様、今回の御協力ありがとうございます。カロ男爵家のジェコブです」
「グママ男爵家、ヨハンです。よろしくお願いいたします」
「おお、お迎えありがとう。ところで・・」
男爵2家の連合部隊180人が整列する後方50メートルの位置。
仲間と思えない50人の武装集団がいる。
「あいつら、なんだい?」
「はい、討伐の手助けに来たと言うドルン伯爵の部隊です」
「呼んだのかい?」
「いえ、ドラグ様、絶対にそのようなことはありません」
「わざわざ200キロ南から来るには、早すぎるよな」
「到着したばかりと言っていますが、どうも、滞在、していたようです」
「そんじゃ、ワイバーンを刺激した犯人はドルン家だな」
「はい間違いなく。領内外でテロ事件が頻発し、伯爵家は財政難とか聞いております」
「じゃあ、これは出稼ぎ、だな。ワイバーン討伐に来て失敗。ここで俺らの獲物を掠め取ろうって魂胆か」
向こうの武装集団、ドラグ様が救援に来たことは知らない。
討伐のあかつきには、素材の7割。もちろん両男爵軍は断わっている。
ドルン伯爵家。以前、私を勧誘しに来て返り討ちにした貴族。
そのあと「凶信者部隊」のミハイルさんが何度も追い討ちをかけたと言っていた。
「あの・・」
「どうしたユリナ殿」
「多分、そのドルン伯爵家の財政難は、私も絡んでるかなと」
「どういうこった」
主だった人に、ドルン家とのトラブルを話した。
恐らくテロも、私の回復スキルに対して恩返ししよとする、教会暗部の人達の仕事だろうと言った。
ドラグ様は、情報通。
教会暗部が、教会上層のために動いていないことをつかんでいた。
うまく状況を説明してくれた。
ドルン伯爵家は内乱を起こす恐れあり、とされている要注意の家。
ワイバーンを捕まえても、そこで得た金銭を何に使うか定かではない。
「伯爵様、私が撤退するように言ってきます。関係ない地域の農家の人に迷惑をかけて、すみません」
「ユリナ殿」
「私が責任取らないと・・」
「ユリナーーー!」
耳元で爆音。
・・のような声が弾けた。
『超回復』ぱちっ。
スキルが自動で働いた。ということは、破れた鼓膜が修復されんだろう。
「・・あ、はい」
ちょっと冷静にしてもらえた。
「ユリナ殿、1人で背負おうとするな。強いからって万能なやつはいない。ここに来たやつは全員が、戦う覚悟があるし、殺される覚悟もある。ワイバーン発生も、たまたまだ」
「頭では分かっているんです・・」
「仲間を亡くしたそうだが、死に際まであんたに感謝してたんだろ」
「け、けど」
「だったらそれを信じろ。カミユだったか。そいつを忘れずに信じてやれ。絶対に誰も、ユリナ殿を恨んでない」
「・・カミユ」
何だか、今までやってきたことを肯定してもらった気がした。
「ありがとうございます。気持ちが落ち着きました」
「そうか。それならちょっと見ていてくれ。ドルンの奴らを痛めつけてくる」
「じゃあ、拷問・・、いや質問タイムは任せて下さい。敵の体も治せるんで、手足の4本くらい斬りましょう」
ドラク様、ちょっと引いてる。
「じゃあ、行くか」
20人の精鋭が飛び出した。
最初に話合いのようなものがあったが、たちまち決裂。戦闘が始まった。
20人対50人の戦いが始まった。
が、開始10分後には少数のイツミ伯爵家の方が圧勝した。
◆
罪を認めさせる。
「我が名はイスル。いきなり襲ってきおって。これはドルン伯爵家への敵対行動とみなすぞ!」
一番豪華な装備を着た、隊長が吠えている。
「ドラグ伯爵様。質問は私にさせて下さい」
「無茶しないように頼む。ワイバーンを刺激した犯人ということだけ吐かせてくれ」
ミスリルナイフを出した。
そして捕縛した奴らの真ん中に座らされたイスルに無言で近づいた。
「なんだ、ナイフなんぞ出して、脅しには屈しないぞ」
さくっ。前触れなく右目を刺した。
「は?」。敵も味方を驚いている。さくっ。左目も刺した。
「がああ。目が!ひゅべっ」
ざくっ。口にナイフを突っ込んだ。
「イリュージョン尋問官のユリナが質問します。ワイバーンがここに来る原因を作ったのは、あなた方ですか」
「おぐお、あぎゅっ」
「話す気はないと・・」
ざわざわざわざわ。ざわざわざわ。
敵も味方も、ざわざわざわ。
鼻と両耳もナイフで削いだ。
「ここまでして吐かぬとは、敵ながらあっぱれ!」
それなりに尋問官ぽくやれていると思う。
ノエルが「しゃべれないって、それじゃ」と突っ込んでいるが、聞こえていないよ。
首を斬って押し倒した。手を離す瞬間に『超回復』。ぱちい。
「え、あんだけの傷が・・」
「イリュージョンです。伯爵様」
「いや、血が飛び散ってるぞ」
「それもイリュージョンです」
次の人。
フルスイングの魔鉄棒を口に食らわした。
それから質問をしたが、何も答えない。
『超回復』で修理。そいつが何か言う前に口破壊。そのセットを5回繰り返した。
「あああああ!」
ズボンの股間がすごいことになっている。
「次」
すると残りの人間が、一斉にワイバーン討伐失敗、今いる地域への魔物の押しつけを喋り出した。
ドルン側の50人には、ナイフ1本とわずかな食料を残し、すべてをいただいた。
多くの物資、金銭は、彼らのせいで被害を受けた農村などへの損害賠償。
当たり前でしょ。
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