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閑話
甘く,沈む。
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僕はずっと,君に逢いたかった。
いつまでも心待ちにして,何度も父親に掛け合って。
やっと見つけた。
だから直ぐに飛んできて,実際に君を見つけて,舞い上がったんや。
それはもう,不審がられて嫌がられるくらい。
僕には直ぐに分かった。
同い年のS·P,羽村 伊織が,君のことだって。
僕は君に逢いたかった。
その渇望は,きっと君も同じだって僕は君を見て直ぐに理解した。
だからここから先は少しだけ,君に僕の身の上話でもしようと思う。
とはいっても殆どは良くあるような恋ばなになるのかな。
君の想いを暴いたお詫びに,僕からも少しだけ。
まずは,うん……自己紹介から。
僕の名前は黒田 和寧,とある政治家の一人息子。
不自由なS·Pとして生まれた,金持ちで世界一自由なS·P。
それが,僕。
初恋はちょっと早くて,保育園の時。
始めて幼馴染みと手を繋いだ時のときめきは,感触と共に今も脳裏に焼き付いている。
幸村 まのん,大手メーカー社長の大事な大事な可愛い一人娘。
長い黒髪がさらさらと靡く,純粋で可愛い女の子。
それが僕の長い長い片想いの相手。
いつまでも大切な僕の一番,宝物みたいな女の子。
その子との両想いを自覚したのは,同じS·Pに会えるかもと母親の転勤についてした2度の転校から戻ってきた小学校6年生の時。
僕がまのんに告白したのはそれから更に2年がたった時だった。
形容できないくらい,毎日がとにかく幸せだった。
大事に想って,毎朝手を繋いでは大事にしようと思っていた。
彼女と一緒にいるだけで幸せだった僕は……
囲われて,ひっそりと甘やかされて育った僕は。
それがどんなに残酷な結末を呼ぶかなんて考えてもいなかった。
僕は,まのんとの関係を誰にも打ち明けなかった。
僕は,僕のからだのことを,まのんに打ち明けた。
だから僕はきっと,何もかも分かっていたんだ。
本当は最初から。
だから正しい人に止められないように,神経を張り巡らせて僕らのことを隠した。
僕はまのんのことが好きだった。
ずっとずっと好きだった。
だけどまのんのためにその気持ちを抑えられるほど,僕は大人になれなかった。
だから……僕は彼女を,描ける最低の形で傷つけて。
今もきっと,彼女の心に深い爪痕を残し続けている。
突然の別れ,突然の絶縁,おまけに逃げるようにしてした最後の転校。
僕にはその心を癒すことも,傷跡を塞いであげることも出来ない。
それなのに,僕は僕が救われるためだけに,彼女を1人置き去りに,1人で君に会いに来た。
僕は小心者で卑怯な男。
僕は……無力だ。
だからかな。
君を偶然初めてみた瞬間,僕は運命を感じて嬉しかった。
明らかに君に好意を寄せている男,龍之介を見て,少し嫉妬をした。
だからつい,わざわざ君にぶつかるような悪戯してしまったんだ。
ごめんね。
僕はただ,君の視界に映りたかった。
君とは長い付き合いになりそうだと,僕は君と近付けた今も思う。
いつまでも心待ちにして,何度も父親に掛け合って。
やっと見つけた。
だから直ぐに飛んできて,実際に君を見つけて,舞い上がったんや。
それはもう,不審がられて嫌がられるくらい。
僕には直ぐに分かった。
同い年のS·P,羽村 伊織が,君のことだって。
僕は君に逢いたかった。
その渇望は,きっと君も同じだって僕は君を見て直ぐに理解した。
だからここから先は少しだけ,君に僕の身の上話でもしようと思う。
とはいっても殆どは良くあるような恋ばなになるのかな。
君の想いを暴いたお詫びに,僕からも少しだけ。
まずは,うん……自己紹介から。
僕の名前は黒田 和寧,とある政治家の一人息子。
不自由なS·Pとして生まれた,金持ちで世界一自由なS·P。
それが,僕。
初恋はちょっと早くて,保育園の時。
始めて幼馴染みと手を繋いだ時のときめきは,感触と共に今も脳裏に焼き付いている。
幸村 まのん,大手メーカー社長の大事な大事な可愛い一人娘。
長い黒髪がさらさらと靡く,純粋で可愛い女の子。
それが僕の長い長い片想いの相手。
いつまでも大切な僕の一番,宝物みたいな女の子。
その子との両想いを自覚したのは,同じS·Pに会えるかもと母親の転勤についてした2度の転校から戻ってきた小学校6年生の時。
僕がまのんに告白したのはそれから更に2年がたった時だった。
形容できないくらい,毎日がとにかく幸せだった。
大事に想って,毎朝手を繋いでは大事にしようと思っていた。
彼女と一緒にいるだけで幸せだった僕は……
囲われて,ひっそりと甘やかされて育った僕は。
それがどんなに残酷な結末を呼ぶかなんて考えてもいなかった。
僕は,まのんとの関係を誰にも打ち明けなかった。
僕は,僕のからだのことを,まのんに打ち明けた。
だから僕はきっと,何もかも分かっていたんだ。
本当は最初から。
だから正しい人に止められないように,神経を張り巡らせて僕らのことを隠した。
僕はまのんのことが好きだった。
ずっとずっと好きだった。
だけどまのんのためにその気持ちを抑えられるほど,僕は大人になれなかった。
だから……僕は彼女を,描ける最低の形で傷つけて。
今もきっと,彼女の心に深い爪痕を残し続けている。
突然の別れ,突然の絶縁,おまけに逃げるようにしてした最後の転校。
僕にはその心を癒すことも,傷跡を塞いであげることも出来ない。
それなのに,僕は僕が救われるためだけに,彼女を1人置き去りに,1人で君に会いに来た。
僕は小心者で卑怯な男。
僕は……無力だ。
だからかな。
君を偶然初めてみた瞬間,僕は運命を感じて嬉しかった。
明らかに君に好意を寄せている男,龍之介を見て,少し嫉妬をした。
だからつい,わざわざ君にぶつかるような悪戯してしまったんだ。
ごめんね。
僕はただ,君の視界に映りたかった。
君とは長い付き合いになりそうだと,僕は君と近付けた今も思う。
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