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第97話 【生配信回】特別企画・教えてモンスレさん③
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紗夜は羞恥心に顔を真っ赤にしつつも、必死に設定だと訴える。
"本人がそういう設定って言っちゃダメでしょ"
"なんだ設定か"
"ロザりんも吸血鬼設定かー"
"つまりロゼちゃんは、300と10歳くらいと公称するわけか"
視聴者コメントに、ロザリンデは首を傾げる。
「うん? どういうこと? どうしてわたしが嘘を言ってるみたいになっているの?」
「あははっ、お、おかしいねー? 本当なのにねー?」
"でもなあ、魔法少女や吸血鬼っていうならそれっぽいことしてくれないと"
"証拠、出してもらわなきゃ(ニチャア"
"せっかくの生配信、期待していいんですよねモンスレさん!?"
「なんか期待されてるけど……紗夜ちゃん、やる?」
「やりませんっ、ていうか、やれません」
"ん? これはやれるけど、やらないって意味?"
"ならばその気にさせるまで!"[¥10000]
"応援"[¥5000]
"期待"[¥12000]
"wktk"[¥20000]
"なになに? 投げ銭積めばなんかやってくれる流れ? だったら任せろ!"[¥50000]
「あわわわ……投げ銭がすごいこと……」
がたがたと震えて戦慄する紗夜をよそに、フィリアは落ち着いた様子で胸元で手を合わせた。非常に清々しい笑顔だった。
「みなさま投げ銭ありがとうございます。これはいよいよご期待にお応えするしかありませんね、マジカルサヨ様? それとも、もう少し焦らしますか?」
「焦らしません! っていうか焦らしてないです! あの、期待されてて悪いんですけど、あたし、魔素がないとそういうのできないので」
「はい。ですので、先日撮影した動画をご用意しております」
「なんで!? なんで用意しちゃってるんですか!? あっ、津田さんの仕業ですね!?」
丈二は目を逸らして、カメラから離れていった。パソコンの前にスタンバイして、ハンドサイン。
「準備ができたようなので、再生してみましょう」
「待ってくださいいぃ!」
嫌がる紗夜の肩を、結衣がポンと叩いた。
「我慢して。この流れに乗らないと、あとでロザりんが大変になっちゃうから」
「そうかもだけど……あたしも大変になっちゃうよぉ……」
「それではユイちゃんネルさんの許可も出ましたので、ゴーです!」
「ああぁぁあー……」
おれたちの様子に代わり、紗夜が魔法で変身した映像が配信される。
どうやら光源魔法を巧みに操ってエフェクトまでつけていたようだ。さらに変身衣装のパターンも複数。
おれの知らない間に、結衣と丈二はずいぶん楽しんでいたらしい。まあ、周辺警戒くらいしかやることがなかった時間だし、娯楽に飢えていたのだろう。
映像の中で、紗夜はだんだん興が乗ってきたのか、笑顔が溢れ、ポーズのキレも良くなっていく。決めゼリフまで口走っていたり。
"うおお可愛い!"[¥10000]
"地味メガネなんて言ってごめんなさい"[¥12000]
"すごいですモンスレ様、これが魔法の高みなんですね"[¥8000]
"変身魔法、憧れるわ~"[¥5555]
やがて映像がスタジオに戻ってくる。その間に、紗夜とロザリンデはゲスト席に座っていた。
本当は結衣も出るはずだったが、席が足りないので一旦後方待機だ。
フィリアはにこやかに笑う。
「大変愛らしいご様子でしたね。大好評ですよ」
「……はい、ありがとうございます……」
紗夜は真っ赤にした顔を両手で覆っていた。
"あの弾ける笑顔と、今の恥ずかしがる顔、どったもいい……"
"妙だな。こんなに恥ずかしがるくせに、自分から魔法少女と言い出した……なにか裏がある?"
"家族でも人質に取られてるのか"
"家族が人質じゃしょうがない"
"紗夜ちゃん不憫かわいい"[¥1500]
"これ、身代金の足しにして……"[¥25000]
「あうう、同情までされちゃいました……」
「みなさま、マジカルサヨ様がお好きなのですね」
「ちなみにこの変身魔法は、紗夜ちゃんの才能と、とある事情が重なって、初めて習得できたものなんだ。おれたちにも教えられないので、そこはごめんね」
"まあ魔法少女は選ばれし者だしな"
"変身後もメガネなのはポイント高い"
"いや変身後には外すべきじゃね?"
"は?"
"やんのか?"
「こらこらコメント欄で争わないの」
ふと見てみると、ロザリンデは不思議そうに首を傾げていた。
「ねえ、わたしも撮影したわ。どうしてあの動画は流さないの?」
カメラの向こう側の丈二に声をかけている。
「いえあれは、その……」
"ロゼちゃんも変身できるのか!?"
"見たい!"
"特殊スキル持ちがふたりも? やっぱりモンスレさんの周囲おかしいよ!"
「ええ、サヨの変身は上級吸血鬼の能力を魔法で再現したものなのよ。同じ上級吸血鬼のこのわたしにできないわけがないわ」
"なるほど、そういう設定ね"
"吸血鬼由来の魔法少女か、新しいな!"
"だから紗夜ちゃん、ロザりんと一緒に出てきたのか"
"見せて見せて! 動画、用意してるんでしょ!?"
「ねえ、ジョージ。みんな期待してるわ。出さないの?」
丈二は難しい顔をして、首を横に振るのみだ。
「もういいわ。今ここでやってみせればいいのでしょう」
ロザリンデは席を立つ。おれはそれを止める。小声で。
「ロゼちゃん、魔素のほぼ無いここでやったら不自然だ。今日はやめとこう」
「そんなの知らないわ。ふんだ、ジョージが構ってくれないなら、みんなに構ってもらうまでよ」
ロザリンデはおれを振り切り、丈二の制止も聞かず、カメラの前で変身しようとした。紗夜と同じように、くるくると回って――しかし。
ロザリンデの体がふらついた。
「ロザリンデさん!」
誰より早く丈二が駆け寄り、倒れる前に抱き止める。
おれはフィリアと目を合わせる。これは魔素が欠乏したときの症状だ。下手するとこのまま霧化してしまう。
それは丈二にもわかるのか、すぐさまカメラの外へ連れ出し、介抱に当たる。
"なんだなんだ?"
"ロゼちゃん倒れた?"
"放送事故?"
おれとフィリアは、目配せで現状を取り繕うことを決める。
「おっと、どうやらロゼちゃんおねむの時間のようです。残念だけど、今日はここまでだね」
「そのようです。ロザリンデ様の変身のお披露目はまた今後ということで。入れ替わりに、この方をご紹介いたします、どうぞ!」
「はーい! ユイちゃんネルのユイちゃんです! ロザりんの代わりに盛り上げていくよー!」
多少無理はあるものの、おれたちはこの後、予定通りに生配信をこなした。
一方、倒れてしまったロザリンデは――。
"本人がそういう設定って言っちゃダメでしょ"
"なんだ設定か"
"ロザりんも吸血鬼設定かー"
"つまりロゼちゃんは、300と10歳くらいと公称するわけか"
視聴者コメントに、ロザリンデは首を傾げる。
「うん? どういうこと? どうしてわたしが嘘を言ってるみたいになっているの?」
「あははっ、お、おかしいねー? 本当なのにねー?」
"でもなあ、魔法少女や吸血鬼っていうならそれっぽいことしてくれないと"
"証拠、出してもらわなきゃ(ニチャア"
"せっかくの生配信、期待していいんですよねモンスレさん!?"
「なんか期待されてるけど……紗夜ちゃん、やる?」
「やりませんっ、ていうか、やれません」
"ん? これはやれるけど、やらないって意味?"
"ならばその気にさせるまで!"[¥10000]
"応援"[¥5000]
"期待"[¥12000]
"wktk"[¥20000]
"なになに? 投げ銭積めばなんかやってくれる流れ? だったら任せろ!"[¥50000]
「あわわわ……投げ銭がすごいこと……」
がたがたと震えて戦慄する紗夜をよそに、フィリアは落ち着いた様子で胸元で手を合わせた。非常に清々しい笑顔だった。
「みなさま投げ銭ありがとうございます。これはいよいよご期待にお応えするしかありませんね、マジカルサヨ様? それとも、もう少し焦らしますか?」
「焦らしません! っていうか焦らしてないです! あの、期待されてて悪いんですけど、あたし、魔素がないとそういうのできないので」
「はい。ですので、先日撮影した動画をご用意しております」
「なんで!? なんで用意しちゃってるんですか!? あっ、津田さんの仕業ですね!?」
丈二は目を逸らして、カメラから離れていった。パソコンの前にスタンバイして、ハンドサイン。
「準備ができたようなので、再生してみましょう」
「待ってくださいいぃ!」
嫌がる紗夜の肩を、結衣がポンと叩いた。
「我慢して。この流れに乗らないと、あとでロザりんが大変になっちゃうから」
「そうかもだけど……あたしも大変になっちゃうよぉ……」
「それではユイちゃんネルさんの許可も出ましたので、ゴーです!」
「ああぁぁあー……」
おれたちの様子に代わり、紗夜が魔法で変身した映像が配信される。
どうやら光源魔法を巧みに操ってエフェクトまでつけていたようだ。さらに変身衣装のパターンも複数。
おれの知らない間に、結衣と丈二はずいぶん楽しんでいたらしい。まあ、周辺警戒くらいしかやることがなかった時間だし、娯楽に飢えていたのだろう。
映像の中で、紗夜はだんだん興が乗ってきたのか、笑顔が溢れ、ポーズのキレも良くなっていく。決めゼリフまで口走っていたり。
"うおお可愛い!"[¥10000]
"地味メガネなんて言ってごめんなさい"[¥12000]
"すごいですモンスレ様、これが魔法の高みなんですね"[¥8000]
"変身魔法、憧れるわ~"[¥5555]
やがて映像がスタジオに戻ってくる。その間に、紗夜とロザリンデはゲスト席に座っていた。
本当は結衣も出るはずだったが、席が足りないので一旦後方待機だ。
フィリアはにこやかに笑う。
「大変愛らしいご様子でしたね。大好評ですよ」
「……はい、ありがとうございます……」
紗夜は真っ赤にした顔を両手で覆っていた。
"あの弾ける笑顔と、今の恥ずかしがる顔、どったもいい……"
"妙だな。こんなに恥ずかしがるくせに、自分から魔法少女と言い出した……なにか裏がある?"
"家族でも人質に取られてるのか"
"家族が人質じゃしょうがない"
"紗夜ちゃん不憫かわいい"[¥1500]
"これ、身代金の足しにして……"[¥25000]
「あうう、同情までされちゃいました……」
「みなさま、マジカルサヨ様がお好きなのですね」
「ちなみにこの変身魔法は、紗夜ちゃんの才能と、とある事情が重なって、初めて習得できたものなんだ。おれたちにも教えられないので、そこはごめんね」
"まあ魔法少女は選ばれし者だしな"
"変身後もメガネなのはポイント高い"
"いや変身後には外すべきじゃね?"
"は?"
"やんのか?"
「こらこらコメント欄で争わないの」
ふと見てみると、ロザリンデは不思議そうに首を傾げていた。
「ねえ、わたしも撮影したわ。どうしてあの動画は流さないの?」
カメラの向こう側の丈二に声をかけている。
「いえあれは、その……」
"ロゼちゃんも変身できるのか!?"
"見たい!"
"特殊スキル持ちがふたりも? やっぱりモンスレさんの周囲おかしいよ!"
「ええ、サヨの変身は上級吸血鬼の能力を魔法で再現したものなのよ。同じ上級吸血鬼のこのわたしにできないわけがないわ」
"なるほど、そういう設定ね"
"吸血鬼由来の魔法少女か、新しいな!"
"だから紗夜ちゃん、ロザりんと一緒に出てきたのか"
"見せて見せて! 動画、用意してるんでしょ!?"
「ねえ、ジョージ。みんな期待してるわ。出さないの?」
丈二は難しい顔をして、首を横に振るのみだ。
「もういいわ。今ここでやってみせればいいのでしょう」
ロザリンデは席を立つ。おれはそれを止める。小声で。
「ロゼちゃん、魔素のほぼ無いここでやったら不自然だ。今日はやめとこう」
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ロザリンデはおれを振り切り、丈二の制止も聞かず、カメラの前で変身しようとした。紗夜と同じように、くるくると回って――しかし。
ロザリンデの体がふらついた。
「ロザリンデさん!」
誰より早く丈二が駆け寄り、倒れる前に抱き止める。
おれはフィリアと目を合わせる。これは魔素が欠乏したときの症状だ。下手するとこのまま霧化してしまう。
それは丈二にもわかるのか、すぐさまカメラの外へ連れ出し、介抱に当たる。
"なんだなんだ?"
"ロゼちゃん倒れた?"
"放送事故?"
おれとフィリアは、目配せで現状を取り繕うことを決める。
「おっと、どうやらロゼちゃんおねむの時間のようです。残念だけど、今日はここまでだね」
「そのようです。ロザリンデ様の変身のお披露目はまた今後ということで。入れ替わりに、この方をご紹介いたします、どうぞ!」
「はーい! ユイちゃんネルのユイちゃんです! ロザりんの代わりに盛り上げていくよー!」
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