105 / 182
第105話 かわいく見えてくるね
しおりを挟む
おれたちは、グリフィンの群れに食事を供することにした。
グリフィンの好物は馬肉なのだが、第2階層にはそれに類する魔物はいない。そこでおれは、手頃で肉質も良いフレイムチキンを狩ってきた。さらに果物も少々。
グリフィンたちは、おれたちがフレイムチキンを捌いている間、そわそわと様子を窺っていた。こちらのほうが強いと知っているので、獲物を奪おうとはしてこない。
やがておれは、フレイムチキンに塩と胡椒を塗り込んで、丸ごとローストする。
いい匂いが漂ってくると、グリフィンたちはそばまで寄ってきて、ジッと肉を見つめるまでになる。
我慢しているような姿に、ちょっと愛嬌が感じられる。
じっくりと時間をかけて焼き上げたあとは、果物をすりおろしたソースを和える。舌を火傷しないよう充分に冷ましてから、ローストチキンをグリフィンたちの側に置いた。おれたちは離れる。
グリフィンたちはこちらを気にしつつも、肉に顔を近づけていく。そのうち、メスの一方がついばんだ。オスがこちらを見る。おれたちが動かないのを確認すると、そのオスも肉をついばむ。それに促されるように、最後のメスも肉をつつき始めた。
すると、グリフィンたちは感情的に頭を動かしたり、羽や尻尾をばたつかせる。よほど味が気に入ったのかもしれない。
「……言われた通り美味しく料理してみたけど、普通に生肉でも良かったんじゃないの?」
「それでも良いのですが、人間の友達がいるとご馳走にありつけることもある、と教えてあげたかったのです」
「なるほど、料理は人間にしかできないもんね」
グリフィンたちはローストチキンをあっという間に食べ尽くすと、満足そうに「ピィー」と鳴いた。威嚇のときとは違い、可愛げのある声だった。
そしてオスがこちらに近づいてくる。「ピィ、ピィ」と鳴きながら、おれの胸元に頭を擦り寄せてくる。
「フィリアさん、これって……」
「友好を示す仕草かと」
「上手くいったってこと?」
「はい。わたくしの知るやり方で合っているか不安でしたが、タクト様のおかげですね」
おれはグリフィンの頭を抱えるように撫でてやる。羽毛が温かくて心地いい。グリフィンもまた鳴き声を弾ませる。なぜだか、喜んで笑っているように思える。
「こうしてると、かわいく見えてくるね」
他の2匹もやがて近づいてくる。それぞれフィリアとロザリンデが相手をする。頭を撫でてやったり、羽毛にうずまってみたり。
「ええ、つぶらな瞳がキュートです」
「あったかいわ……眠ってしまいそう」
「フィリアさん、これでおしまいでいいの?」
「いえ、ここからしばし一緒に過ごして一体感を高めると、より良いと聞いています」
「じゃあ、今日はここで休もうか」
おれたちは、その場で野営準備を始める。
ロザリンデはお気に入りの箱型ベッドを置いてきてしまっていたのだが、今日は問題ないらしい。横たわったグリフィンのメスの羽毛に包まれて、あっという間に寝入ってしまっている。
そしてそのグリフィンも、まるで我が子を抱いているかのように穏やかだった。
フィリアも寝袋で横になると、もう一匹のメスがそれに寄り添う。
おれは念のため、木に寄りかかって休む。オスのグリフィンがすぐそばにやってきて、休み始める。
まるでおれたちを守ってくれているかのようだ。
不思議な安心感に包まれて、おれはいつの間にか深い眠りに落ちていた。
翌日、目が覚めておれは焦った。
「しまった……。熟睡しちゃった……っ」
本当なら魔物の襲撃に備え、パーティメンバーと交代で番をして、順番に眠るようにする。そのときも、有事に備えてすぐ動けるようにしておくのが普通だ。
なのに、こんなにもしっかり眠ってしまった。フィリアやロザリンデが番をしてくれていた形跡もない。
懐いてくれたとはいえ、グリフィンを信用しすぎている。
……とは思うが、逆に言えば、このグリフィンの縄張りにいれば迷宮内でも安心して熟睡できるということだ。
多くの冒険者にとって、非常に価値あることだ。
ちなみにフィリアもロザリンデもまだ眠っている。しかしフィリアのそばにいたメスのグリフィンの姿が見えない。
どうしたのだろう?
周囲を窺っていると、やがて飛んで帰ってきた。どさりっ、と重い物が落とされる。
「わっ、なに?」
ロザリンデがびっくりして飛び起きる。一方、フィリアは特に反応もなく、すやすやと眠り続けている。
落とされた物を確認すると、フレイムチキンの死骸だった。どうやら狩りをしてきたらしい。
遅れてメスのグリフィンが着地する。そして獲物を、自分の頭でこちらのほうへ押してくる。
「えっと、くれる……ってことかな?」
それとも単に、また料理してくれとせがんでいるだけだろうか?
どちらにせよ、獲物を共有してくれるということは、群れの仲間として認識してくれていると考えていいはずだ。
「ありがとね」
グリフィンの頭を撫でてやる。
獲物は料理してやってもいいが、それが魔物を従える方法として正しいのか、確認はしておきたい。
「さてと。フィリアさん、そろそろ起きて。手伝って」
「すぴー……」
「フィリアさーん?」
全然起きない。地上でいつも見る、ねぼすけフィリアさんだ。
「ダメね。起きないわ。タクト、お目覚めのキスでもしてあげたら?」
「いやいや、しないし、しても起きないよきっと」
「いいえ、起きるわ。わたしがジョージにしてあげようとしたら、する前に飛び起きたのよ? 目覚めの効果は抜群のはずだわ」
地上で一緒に過ごしたのは数日間のはずだが、丈二も苦労したんだろうなぁ……。
「いいから、キスしなさい。それで早く起こすの」
そのとき、ぴくっ、とフィリアの耳が動いた気がした。寝息が一旦止まったかと思うと――。
「ぐ、ぐー……ぐー……」
わざとらしい寝息(?)が聞こえてくる。
「はい、起きてるねフィリアさん。早く起きて、手伝ってよ」
フィリアはむくりと起き上がり、唇を尖らせる。
「もう……乗ってくださってもいいでしょうに……」
「ふたりきりのときにね。それより――」
おれはフィリアに、グリフィンが獲物をとってきてくれたことを話した。
「やはりお友達と認識してくださっているようです。ですが料理は……そうですね、昨日のようなご馳走でないなら良いかと」
「同じじゃダメなの?」
「はい。あまり舌を肥えさせてしまいますと、普段の食料調達に苦労することになります。ご馳走は特別なときのみに食べさせてあげましょう」
グリフィンの好物は馬肉なのだが、第2階層にはそれに類する魔物はいない。そこでおれは、手頃で肉質も良いフレイムチキンを狩ってきた。さらに果物も少々。
グリフィンたちは、おれたちがフレイムチキンを捌いている間、そわそわと様子を窺っていた。こちらのほうが強いと知っているので、獲物を奪おうとはしてこない。
やがておれは、フレイムチキンに塩と胡椒を塗り込んで、丸ごとローストする。
いい匂いが漂ってくると、グリフィンたちはそばまで寄ってきて、ジッと肉を見つめるまでになる。
我慢しているような姿に、ちょっと愛嬌が感じられる。
じっくりと時間をかけて焼き上げたあとは、果物をすりおろしたソースを和える。舌を火傷しないよう充分に冷ましてから、ローストチキンをグリフィンたちの側に置いた。おれたちは離れる。
グリフィンたちはこちらを気にしつつも、肉に顔を近づけていく。そのうち、メスの一方がついばんだ。オスがこちらを見る。おれたちが動かないのを確認すると、そのオスも肉をついばむ。それに促されるように、最後のメスも肉をつつき始めた。
すると、グリフィンたちは感情的に頭を動かしたり、羽や尻尾をばたつかせる。よほど味が気に入ったのかもしれない。
「……言われた通り美味しく料理してみたけど、普通に生肉でも良かったんじゃないの?」
「それでも良いのですが、人間の友達がいるとご馳走にありつけることもある、と教えてあげたかったのです」
「なるほど、料理は人間にしかできないもんね」
グリフィンたちはローストチキンをあっという間に食べ尽くすと、満足そうに「ピィー」と鳴いた。威嚇のときとは違い、可愛げのある声だった。
そしてオスがこちらに近づいてくる。「ピィ、ピィ」と鳴きながら、おれの胸元に頭を擦り寄せてくる。
「フィリアさん、これって……」
「友好を示す仕草かと」
「上手くいったってこと?」
「はい。わたくしの知るやり方で合っているか不安でしたが、タクト様のおかげですね」
おれはグリフィンの頭を抱えるように撫でてやる。羽毛が温かくて心地いい。グリフィンもまた鳴き声を弾ませる。なぜだか、喜んで笑っているように思える。
「こうしてると、かわいく見えてくるね」
他の2匹もやがて近づいてくる。それぞれフィリアとロザリンデが相手をする。頭を撫でてやったり、羽毛にうずまってみたり。
「ええ、つぶらな瞳がキュートです」
「あったかいわ……眠ってしまいそう」
「フィリアさん、これでおしまいでいいの?」
「いえ、ここからしばし一緒に過ごして一体感を高めると、より良いと聞いています」
「じゃあ、今日はここで休もうか」
おれたちは、その場で野営準備を始める。
ロザリンデはお気に入りの箱型ベッドを置いてきてしまっていたのだが、今日は問題ないらしい。横たわったグリフィンのメスの羽毛に包まれて、あっという間に寝入ってしまっている。
そしてそのグリフィンも、まるで我が子を抱いているかのように穏やかだった。
フィリアも寝袋で横になると、もう一匹のメスがそれに寄り添う。
おれは念のため、木に寄りかかって休む。オスのグリフィンがすぐそばにやってきて、休み始める。
まるでおれたちを守ってくれているかのようだ。
不思議な安心感に包まれて、おれはいつの間にか深い眠りに落ちていた。
翌日、目が覚めておれは焦った。
「しまった……。熟睡しちゃった……っ」
本当なら魔物の襲撃に備え、パーティメンバーと交代で番をして、順番に眠るようにする。そのときも、有事に備えてすぐ動けるようにしておくのが普通だ。
なのに、こんなにもしっかり眠ってしまった。フィリアやロザリンデが番をしてくれていた形跡もない。
懐いてくれたとはいえ、グリフィンを信用しすぎている。
……とは思うが、逆に言えば、このグリフィンの縄張りにいれば迷宮内でも安心して熟睡できるということだ。
多くの冒険者にとって、非常に価値あることだ。
ちなみにフィリアもロザリンデもまだ眠っている。しかしフィリアのそばにいたメスのグリフィンの姿が見えない。
どうしたのだろう?
周囲を窺っていると、やがて飛んで帰ってきた。どさりっ、と重い物が落とされる。
「わっ、なに?」
ロザリンデがびっくりして飛び起きる。一方、フィリアは特に反応もなく、すやすやと眠り続けている。
落とされた物を確認すると、フレイムチキンの死骸だった。どうやら狩りをしてきたらしい。
遅れてメスのグリフィンが着地する。そして獲物を、自分の頭でこちらのほうへ押してくる。
「えっと、くれる……ってことかな?」
それとも単に、また料理してくれとせがんでいるだけだろうか?
どちらにせよ、獲物を共有してくれるということは、群れの仲間として認識してくれていると考えていいはずだ。
「ありがとね」
グリフィンの頭を撫でてやる。
獲物は料理してやってもいいが、それが魔物を従える方法として正しいのか、確認はしておきたい。
「さてと。フィリアさん、そろそろ起きて。手伝って」
「すぴー……」
「フィリアさーん?」
全然起きない。地上でいつも見る、ねぼすけフィリアさんだ。
「ダメね。起きないわ。タクト、お目覚めのキスでもしてあげたら?」
「いやいや、しないし、しても起きないよきっと」
「いいえ、起きるわ。わたしがジョージにしてあげようとしたら、する前に飛び起きたのよ? 目覚めの効果は抜群のはずだわ」
地上で一緒に過ごしたのは数日間のはずだが、丈二も苦労したんだろうなぁ……。
「いいから、キスしなさい。それで早く起こすの」
そのとき、ぴくっ、とフィリアの耳が動いた気がした。寝息が一旦止まったかと思うと――。
「ぐ、ぐー……ぐー……」
わざとらしい寝息(?)が聞こえてくる。
「はい、起きてるねフィリアさん。早く起きて、手伝ってよ」
フィリアはむくりと起き上がり、唇を尖らせる。
「もう……乗ってくださってもいいでしょうに……」
「ふたりきりのときにね。それより――」
おれはフィリアに、グリフィンが獲物をとってきてくれたことを話した。
「やはりお友達と認識してくださっているようです。ですが料理は……そうですね、昨日のようなご馳走でないなら良いかと」
「同じじゃダメなの?」
「はい。あまり舌を肥えさせてしまいますと、普段の食料調達に苦労することになります。ご馳走は特別なときのみに食べさせてあげましょう」
15
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる