124 / 182
第124話 遠慮しねーかんなっ! ……ありがとう
しおりを挟む
生配信を終えたところで、金髪の女性冒険者のパーティメンバーを、おれとフィリアで手分けして治療してあげた。
それが落ち着くと、例の金髪女性が話しかけてきた。
「なあおい、本当の本当にいいんだよな? こいつの討伐証明、アタシらが持ってっちまうぞ」
「だから、いいよって。あ、でも1匹分だけだよ? もう1匹は紗夜ちゃんたちが実力で倒したんだし」
「わーってるよっ、そこまで図々しくねーよっ」
そう言って討伐証明になる部位を切り取りに行こうとする。が、なぜかすぐ戻って来る。
「……でも、なんで譲ってくれんだよ。アタシらが必死で稼いでる額も、あんたらにとっちゃ、はした金ってことかよ?」
「冗談じゃない。大金だよ。おれたちだって第2階層の宿を開くのに、貯金を使い果たしちゃったんだ。稼げるなら稼ぎたいに決まってる」
「げっ、あれ税金じゃなくてあんたらの金だったのかよ。なんでわざわざ」
「まあ長期的には儲けが出るからってのもあるけど……やっぱり、ああいうのあれば、みんな助かるでしょ?」
「まあ……実際、助かってるけどよ……。でもよ、だったらなおさらなんでだよ。獲物を譲ってくれる理由になってねーぞ」
「だって賞金が必要なんでしょ? ただ欲しいんじゃない。必要なんだって君は言った。なにか事情があって、君は迷宮に挑んでるってことでしょ。そういう人を、おれは放っておきたくない」
「……なにも知らないくせによ」
「知らなくてもいいじゃない。おれはただ、そうしたいからしてる。こういう生き方に、自分の居場所を感じてるだけなんだよ」
「その割には、ぎりぎりまで助けなかったよな」
これには苦笑を返す。
「本当はすぐ助けたかったんだけどね。おれが出ていって助けてたら、みんなの成長の機会を奪っちゃうし、そしたら結果的に、君に言われたみたいに賞金を独占することにもなっちゃうでしょ」
「……そういうことかよ」
「でも、冒険者は本来、自己責任の世界だ。紗夜ちゃんも言ってたけど、実力と状況を測り間違えたら死ぬことになる。今回はたまたまおれが居合わせて、運が良かったと思って欲しいな」
金髪女性はこちらを睨み上げる。
「んなこと――! わ、わかってるつーの……」
が、すぐうつむいてしまう。意地っ張りだが、根は素直なのかもしれない。
そのまま、ちらっ、ちらっと瞳を何度かこちらに向けてくる。それから悩むような数秒の間があり、意を決して再びこちらを見上げた。
「わ、悪かった、よ……。あんたのこと誤解してた……。腕力でブイブイいわせて、女をはべらせてチャラチャラしてる、反社の代表みたいなやつだと思ってた」
「なにそれ、おれの印象最悪じゃん……」
「だから悪かったっての。会って話してみねーとわかんねーんだな」
「謝ってくれるんならさ、紗夜ちゃんたちにもそうして欲しいな。あの子たちは、本当におれの取り巻きじゃない。おれが過保護になりそうなのを断って、自力でここまで成長してきた、自立した強い女の子なんだよ。少なくとも君たち3人より、あのふたりは強い」
「それもわかってるっつーの。これから行くとこだったんだよっ」
火蜥蜴から素材を剥ぎ取っている紗夜と結衣のほうへ体を向け、しかし、またこちらを振り返る。
「……アタシ、桜井雪乃ってんだ。『花吹雪』のリーダーをやってる」
『花吹雪』というのは、彼女らのパーティ名だ。おれたちは動画サイトのチャンネル名を、そのままパーティ名として登録しているが、他のパーティは彼女らのようにそれぞれのセンスが垣間見える名前がついていたりする。
ちなみに吾郎たちのパーティ名は『武田組』だ。ヤクザか。
「知ってるよ、雪乃ちゃん。直接は話せなかったけど、パーティマッチングのときに何度かやりとりさせてもらってる」
「……実はアタシ、弟がいるんだ。入院代と手術代が要るからさ……。本当に獲物、もらってくからな。遠慮しねーかんなっ!」
「だから、いいってば。遠慮しまくってるじゃん」
雪乃は今度こそ離れたかと思ったが、またまた振り向いた。
「……ありがとう」
これまでの言動とは裏腹に、礼儀正しくペコリとお辞儀をしてから、小走りに駆けていく。
そして、紗夜たちに話しかけ――いや、話しかけない。声をかけたいけれど気まずくて声をかけられないらしい。でも離れられず近くをうろうろして、逆に紗夜に声をかけられる始末だった。
やがて、ちゃんと頭を下げる。紗夜と結衣はその謝罪を快く受け入れたようだった。
それから小一時間後。火蜥蜴2匹分の素材を剥ぎ取り終えたところで撤収となる。
素材は大量にあるので、おれたちも荷物持ちとして手伝う。
第2階層に出てからは、スマホでグリフィン騎乗者へ連絡。2匹に迎えに来てもらった。グリフィンの大きな背中は、客席を装着すれば1匹で5~6人は運べる。宿へ飛んで帰ってもらった。
これが地上まで歩いて帰るとなると非常に億劫なところだ。頭では理解していたが、実際に体験してみると、グリフィン運送と宿のありがたさが実感できる。
宿に到着して、いよいよ解散となる。が、雪乃はまたジッとこちらを睨んできていた。
「雪乃ちゃん、まだなんかあった?」
「あ……いやっ、その……」
「なに? 遠慮しなくていいよ?」
「え、遠慮なんかしねーし! なあモンスレさん……さ、さ……」
「うん?」
「サイン……くんない? って勘違いすんなよ! 弟がな!? よりにもよってモンスレチャンネルの大ファンでな!? あんたのサインなら喜ぶんだよ!」
「サインって言われてもな……。おれ、そんなの書いたことないよ」
「そこをなんとか頼むよ」
困っていると、フィリアや丈二たちが口を挟んでくる。
「タクト様、怠慢ですよ。サインの練習はしておくべきでした」
「そうですよ。私でさえサインくらい中学生の頃には考えていたのです」
さらに紗夜や結衣までツッコんでくる。
「らしくないですよ、先生。冒険ならいつも万全なのに」
「人気配信者なら、準備しておいて当然、です」
「よくわからないけど、タクトの怠慢みたいね。反省なさい」
さらにロザリンデまで。
「いや君らがミーハー過ぎるんじゃない……?」
とはいえ、雪乃の懇願の眼差しを無下にはできない。
「サインはまた今度考えとくから、今日のところは一緒に記念撮影しない? モンスレチャンネルと、ユイちゃんネルのみんなと」
「いいの!? マジで!?」
雪乃は跳ねるように喜んで、提案を受け入れてくれた。
が、しかし……。
数日後、宿で雪乃に再会したら、仏頂面でこんなことを言われた。
「やっぱり、あんた嫌いだわ……」
それが落ち着くと、例の金髪女性が話しかけてきた。
「なあおい、本当の本当にいいんだよな? こいつの討伐証明、アタシらが持ってっちまうぞ」
「だから、いいよって。あ、でも1匹分だけだよ? もう1匹は紗夜ちゃんたちが実力で倒したんだし」
「わーってるよっ、そこまで図々しくねーよっ」
そう言って討伐証明になる部位を切り取りに行こうとする。が、なぜかすぐ戻って来る。
「……でも、なんで譲ってくれんだよ。アタシらが必死で稼いでる額も、あんたらにとっちゃ、はした金ってことかよ?」
「冗談じゃない。大金だよ。おれたちだって第2階層の宿を開くのに、貯金を使い果たしちゃったんだ。稼げるなら稼ぎたいに決まってる」
「げっ、あれ税金じゃなくてあんたらの金だったのかよ。なんでわざわざ」
「まあ長期的には儲けが出るからってのもあるけど……やっぱり、ああいうのあれば、みんな助かるでしょ?」
「まあ……実際、助かってるけどよ……。でもよ、だったらなおさらなんでだよ。獲物を譲ってくれる理由になってねーぞ」
「だって賞金が必要なんでしょ? ただ欲しいんじゃない。必要なんだって君は言った。なにか事情があって、君は迷宮に挑んでるってことでしょ。そういう人を、おれは放っておきたくない」
「……なにも知らないくせによ」
「知らなくてもいいじゃない。おれはただ、そうしたいからしてる。こういう生き方に、自分の居場所を感じてるだけなんだよ」
「その割には、ぎりぎりまで助けなかったよな」
これには苦笑を返す。
「本当はすぐ助けたかったんだけどね。おれが出ていって助けてたら、みんなの成長の機会を奪っちゃうし、そしたら結果的に、君に言われたみたいに賞金を独占することにもなっちゃうでしょ」
「……そういうことかよ」
「でも、冒険者は本来、自己責任の世界だ。紗夜ちゃんも言ってたけど、実力と状況を測り間違えたら死ぬことになる。今回はたまたまおれが居合わせて、運が良かったと思って欲しいな」
金髪女性はこちらを睨み上げる。
「んなこと――! わ、わかってるつーの……」
が、すぐうつむいてしまう。意地っ張りだが、根は素直なのかもしれない。
そのまま、ちらっ、ちらっと瞳を何度かこちらに向けてくる。それから悩むような数秒の間があり、意を決して再びこちらを見上げた。
「わ、悪かった、よ……。あんたのこと誤解してた……。腕力でブイブイいわせて、女をはべらせてチャラチャラしてる、反社の代表みたいなやつだと思ってた」
「なにそれ、おれの印象最悪じゃん……」
「だから悪かったっての。会って話してみねーとわかんねーんだな」
「謝ってくれるんならさ、紗夜ちゃんたちにもそうして欲しいな。あの子たちは、本当におれの取り巻きじゃない。おれが過保護になりそうなのを断って、自力でここまで成長してきた、自立した強い女の子なんだよ。少なくとも君たち3人より、あのふたりは強い」
「それもわかってるっつーの。これから行くとこだったんだよっ」
火蜥蜴から素材を剥ぎ取っている紗夜と結衣のほうへ体を向け、しかし、またこちらを振り返る。
「……アタシ、桜井雪乃ってんだ。『花吹雪』のリーダーをやってる」
『花吹雪』というのは、彼女らのパーティ名だ。おれたちは動画サイトのチャンネル名を、そのままパーティ名として登録しているが、他のパーティは彼女らのようにそれぞれのセンスが垣間見える名前がついていたりする。
ちなみに吾郎たちのパーティ名は『武田組』だ。ヤクザか。
「知ってるよ、雪乃ちゃん。直接は話せなかったけど、パーティマッチングのときに何度かやりとりさせてもらってる」
「……実はアタシ、弟がいるんだ。入院代と手術代が要るからさ……。本当に獲物、もらってくからな。遠慮しねーかんなっ!」
「だから、いいってば。遠慮しまくってるじゃん」
雪乃は今度こそ離れたかと思ったが、またまた振り向いた。
「……ありがとう」
これまでの言動とは裏腹に、礼儀正しくペコリとお辞儀をしてから、小走りに駆けていく。
そして、紗夜たちに話しかけ――いや、話しかけない。声をかけたいけれど気まずくて声をかけられないらしい。でも離れられず近くをうろうろして、逆に紗夜に声をかけられる始末だった。
やがて、ちゃんと頭を下げる。紗夜と結衣はその謝罪を快く受け入れたようだった。
それから小一時間後。火蜥蜴2匹分の素材を剥ぎ取り終えたところで撤収となる。
素材は大量にあるので、おれたちも荷物持ちとして手伝う。
第2階層に出てからは、スマホでグリフィン騎乗者へ連絡。2匹に迎えに来てもらった。グリフィンの大きな背中は、客席を装着すれば1匹で5~6人は運べる。宿へ飛んで帰ってもらった。
これが地上まで歩いて帰るとなると非常に億劫なところだ。頭では理解していたが、実際に体験してみると、グリフィン運送と宿のありがたさが実感できる。
宿に到着して、いよいよ解散となる。が、雪乃はまたジッとこちらを睨んできていた。
「雪乃ちゃん、まだなんかあった?」
「あ……いやっ、その……」
「なに? 遠慮しなくていいよ?」
「え、遠慮なんかしねーし! なあモンスレさん……さ、さ……」
「うん?」
「サイン……くんない? って勘違いすんなよ! 弟がな!? よりにもよってモンスレチャンネルの大ファンでな!? あんたのサインなら喜ぶんだよ!」
「サインって言われてもな……。おれ、そんなの書いたことないよ」
「そこをなんとか頼むよ」
困っていると、フィリアや丈二たちが口を挟んでくる。
「タクト様、怠慢ですよ。サインの練習はしておくべきでした」
「そうですよ。私でさえサインくらい中学生の頃には考えていたのです」
さらに紗夜や結衣までツッコんでくる。
「らしくないですよ、先生。冒険ならいつも万全なのに」
「人気配信者なら、準備しておいて当然、です」
「よくわからないけど、タクトの怠慢みたいね。反省なさい」
さらにロザリンデまで。
「いや君らがミーハー過ぎるんじゃない……?」
とはいえ、雪乃の懇願の眼差しを無下にはできない。
「サインはまた今度考えとくから、今日のところは一緒に記念撮影しない? モンスレチャンネルと、ユイちゃんネルのみんなと」
「いいの!? マジで!?」
雪乃は跳ねるように喜んで、提案を受け入れてくれた。
が、しかし……。
数日後、宿で雪乃に再会したら、仏頂面でこんなことを言われた。
「やっぱり、あんた嫌いだわ……」
40
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる