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第166話 【生配信回】ドラゴンを喰らう!④
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――ア、ガァ、ア……!
両断された赤竜の頭部から、声にならない声が漏れる。
「倒れるぞ! みんな避けろー!」
ふらついた巨体はやがて、ずぅうんっ、と地響きを立てて倒れ込んだ。
その衝撃で頭部が完全にふたつに割れて、ぐちゃり、と中身がこぼれ落ちる。
いかに赤竜が強力な生物でも、脳が破壊されては終わりだ。
おれとフィリアは、互いに同じ剣の柄を握ったまま、大きく深呼吸。
「よし……倒せた」
「はい。やりましたね」
"うぉおお勝った!"
"モンスレさん、いよいよドラゴンスレイヤーになったか"
"ご祝儀"[¥30000]
"ご祝儀w いや確かにふたりで剣持ってて、ケーキ入刀みたいだったけど"
"結婚はいつ?"[¥30000]
"最後のぐちゃりって、ケーキが落ちたときみたいだよな"
"↑やめろ、ケーキが食えなくなる"
"ドラゴンの脳、味が知りたかった……"
おれたちはまず、全員の負傷を治療した。最初に受けた炎のブレスによる火傷が多数。牙や爪による裂傷も多い。結衣に至っては爆発魔法に耐え続けたのもあって、骨にヒビが入ってしまっていた。
それが済んでから、おれは胸元に固定していたスマホを外して、普段通りの撮影方法に切り替える。
「はい、おつかれさまでしたー。平均よりかなり強めの竜でしたが、無事に討伐できました。っと、コメント凄いな」
"乙~!"
"すごかった! かっこよかった!"
"ドラゴンスレイヤーがたくさん。ドラゴン、スレイヤーズ?"
"↑だったら、さっきのトドメの一撃は、さしずめ竜破斬ってか?"
"↑おい、それルビ振るなよ? 絶対振るなよ、怒られるからな!"
"そんなことより、竜の肉を! 早く回収して! 保冷バッグに保管して!"[¥50000]
"できるだけ色んな部位をお願いします!"[¥50000]
"ついでにドラゴン料理生配信も!"[¥50000]
「うわぁ、みんな見てよ。今日も『ドラゴン三兄弟』、絶好調だよ」
さっそくフィリアが、ひょいと画面を覗き込む。そしてにんまりと微笑む。
「まあ、こんなにもたくさんの投げ銭を……。これは、ご要望にお応えしなければなりませんね」
「フィリアさん、投げ銭してくれる人に甘すぎない?」
「うふふっ、お金は大切なものですから。それを惜しまず投資できる方には、敬意をもって接するべきかと」
「ふーん……。本音は?」
「新装備のために散財してしまいましたので、とっても助かるのです。あっ」
正直に口にしてしまい、思わず口を手で隠すフィリアである。
"うっかりフィリアさんかわいい"
"フィリアさんがモンスレさんの財布の紐を握ってるのは割と有名だしな"
"まあ、お金は大事だしね"
"でも、ドラゴン素材、持ち帰ればかなりの金額になるんじゃない?"
"あの量をどうやって持ち帰るんだろ"
"素材も持って帰るなら、肉の量もたくさんはお願いできないか……"
"とにかく料理、料理が見たい! 味の感想プリーズ!"
「では要望多数につき、このまま引き続いて竜の肉を食べようと思います!」
おれは両手で竜殺しの剣を持ち上げる。
「硬くて大きいから、切り分けるのにこれが必要なんだよねー」
"ドラゴンバスターで料理するのか"
"職人さん泣かない? 大丈夫?"
"竜を斬るための剣で、竜を斬るんだから問題あるまいよ"
「さて、竜は大きいので、通常の動物や魔物のように解体しようと考えないほうがいいでしょう。そこまでしようとするなら重機が必要になってくる」
カメラに向かって説明しつつ、おれは火炎魔法で滅菌してもらった刃で、肉の各部位を切り裂いていく。
牛で言うところの、ロース、サーロイン、ランプ、フィレ、バラ、スネ、テール。これらを一辺30センチ程度のブロック型にして取ってくる。
そしてドラゴントゥースを持つフィリアと『武田組』の4人に、食べやすいように細かく切り分けてもらう。
他のメンバーは、調理器具の準備や火の準備。もちろん、周辺警戒もしてもらう。
"こんなでかい肉のブロック初めて見た"
"わくわく"
それらが済んだら、各部位ステーキ1枚分を焼いていく。7~8枚程度だろうか。
「今日は肉の味が分かるよう、シンプルにステーキで行きます。ドラゴンステーキです。味付けは、塩と胡椒のみ。さてどんな味でしょうか」
やがて焼き上がったステーキは、全員が各部位を食べられるように切り分けて配る。
「では、いただきます!」
「わっ、これ美味しいです!」
一口食べて、紗夜が真っ先に声を上げた。
「思ったより柔らかくて、脂が甘くて、噛めば噛むほど味が沁みるっていうか」
「ああ、サーロインかな」
「……ユイのは、固いです……」
「それはスネか、テール――尻尾かな。煮込み料理に使うのが適してると思う」
「オレはこいつが気に入ったぜ。脂がほとんどない、赤身だ。ちょいとクセがあるが、肉そのものって味がしやがる」
"美味そう~"
"飯テロ? 飯テロなのか?"
"いや断じてテロではない。おれたちが望んだ犯行だ"
"犯行言うな"
「全体的にクセと固さがあるけど、熟成させたり、調理法を工夫すれば、どうにでもできる。ま、この固さと濃厚な味こそ、竜の肉って感じがして、おれは好きだけどね」
みんなで美味しく食べたあとは、後片付けだ。
保冷バッグに詰める分だけ詰めて、氷魔法で冷凍。
そんな作業中、ぐらり、と地面が揺れた。
「地震だ!」
全員、比較的安全そうな場所に即座に避難。
幸いなことに洞窟が崩落するようなことはなかったが、かなり強い揺れだった。
「えっと、こちらは地震でしたが、視聴者のみなさんは無事ですか?」
"無事です"
"地上だけど、なんか第5階層のほうが揺れ強くない?"
"第2階層です! こっちはめっちゃ揺れました!"
"第1階層、大したことありません"
"第4階層! 立ってられないほどの揺れで、拠点の一部が崩れました。今、修復してます!"
"こっちも結構揺れたけど、第5階層ほどじゃないなぁ。あ、第3階層です"
「階層ごとに揺れ方が違う……?」
「気になりますね。一条さん、このままもう少し進んでみませんか。新武装のお陰で、私たちにはまだ余裕がある」
丈二の提案に、おれはすぐ頷く。
「そうしよう。ってことで、視聴者のみなさんも地震の対応で大変でしょうから、今日のところはこれにて終了いたします。ありがとうございましたー!」
みんな揃ってカメラに挨拶。
"おつー!"
"待って、私たちの竜肉はどうなるの?"
"モンスレさんたちも気をつけて!"
"謎の解明、よろしくお願いします!"
両断された赤竜の頭部から、声にならない声が漏れる。
「倒れるぞ! みんな避けろー!」
ふらついた巨体はやがて、ずぅうんっ、と地響きを立てて倒れ込んだ。
その衝撃で頭部が完全にふたつに割れて、ぐちゃり、と中身がこぼれ落ちる。
いかに赤竜が強力な生物でも、脳が破壊されては終わりだ。
おれとフィリアは、互いに同じ剣の柄を握ったまま、大きく深呼吸。
「よし……倒せた」
「はい。やりましたね」
"うぉおお勝った!"
"モンスレさん、いよいよドラゴンスレイヤーになったか"
"ご祝儀"[¥30000]
"ご祝儀w いや確かにふたりで剣持ってて、ケーキ入刀みたいだったけど"
"結婚はいつ?"[¥30000]
"最後のぐちゃりって、ケーキが落ちたときみたいだよな"
"↑やめろ、ケーキが食えなくなる"
"ドラゴンの脳、味が知りたかった……"
おれたちはまず、全員の負傷を治療した。最初に受けた炎のブレスによる火傷が多数。牙や爪による裂傷も多い。結衣に至っては爆発魔法に耐え続けたのもあって、骨にヒビが入ってしまっていた。
それが済んでから、おれは胸元に固定していたスマホを外して、普段通りの撮影方法に切り替える。
「はい、おつかれさまでしたー。平均よりかなり強めの竜でしたが、無事に討伐できました。っと、コメント凄いな」
"乙~!"
"すごかった! かっこよかった!"
"ドラゴンスレイヤーがたくさん。ドラゴン、スレイヤーズ?"
"↑だったら、さっきのトドメの一撃は、さしずめ竜破斬ってか?"
"↑おい、それルビ振るなよ? 絶対振るなよ、怒られるからな!"
"そんなことより、竜の肉を! 早く回収して! 保冷バッグに保管して!"[¥50000]
"できるだけ色んな部位をお願いします!"[¥50000]
"ついでにドラゴン料理生配信も!"[¥50000]
「うわぁ、みんな見てよ。今日も『ドラゴン三兄弟』、絶好調だよ」
さっそくフィリアが、ひょいと画面を覗き込む。そしてにんまりと微笑む。
「まあ、こんなにもたくさんの投げ銭を……。これは、ご要望にお応えしなければなりませんね」
「フィリアさん、投げ銭してくれる人に甘すぎない?」
「うふふっ、お金は大切なものですから。それを惜しまず投資できる方には、敬意をもって接するべきかと」
「ふーん……。本音は?」
「新装備のために散財してしまいましたので、とっても助かるのです。あっ」
正直に口にしてしまい、思わず口を手で隠すフィリアである。
"うっかりフィリアさんかわいい"
"フィリアさんがモンスレさんの財布の紐を握ってるのは割と有名だしな"
"まあ、お金は大事だしね"
"でも、ドラゴン素材、持ち帰ればかなりの金額になるんじゃない?"
"あの量をどうやって持ち帰るんだろ"
"素材も持って帰るなら、肉の量もたくさんはお願いできないか……"
"とにかく料理、料理が見たい! 味の感想プリーズ!"
「では要望多数につき、このまま引き続いて竜の肉を食べようと思います!」
おれは両手で竜殺しの剣を持ち上げる。
「硬くて大きいから、切り分けるのにこれが必要なんだよねー」
"ドラゴンバスターで料理するのか"
"職人さん泣かない? 大丈夫?"
"竜を斬るための剣で、竜を斬るんだから問題あるまいよ"
「さて、竜は大きいので、通常の動物や魔物のように解体しようと考えないほうがいいでしょう。そこまでしようとするなら重機が必要になってくる」
カメラに向かって説明しつつ、おれは火炎魔法で滅菌してもらった刃で、肉の各部位を切り裂いていく。
牛で言うところの、ロース、サーロイン、ランプ、フィレ、バラ、スネ、テール。これらを一辺30センチ程度のブロック型にして取ってくる。
そしてドラゴントゥースを持つフィリアと『武田組』の4人に、食べやすいように細かく切り分けてもらう。
他のメンバーは、調理器具の準備や火の準備。もちろん、周辺警戒もしてもらう。
"こんなでかい肉のブロック初めて見た"
"わくわく"
それらが済んだら、各部位ステーキ1枚分を焼いていく。7~8枚程度だろうか。
「今日は肉の味が分かるよう、シンプルにステーキで行きます。ドラゴンステーキです。味付けは、塩と胡椒のみ。さてどんな味でしょうか」
やがて焼き上がったステーキは、全員が各部位を食べられるように切り分けて配る。
「では、いただきます!」
「わっ、これ美味しいです!」
一口食べて、紗夜が真っ先に声を上げた。
「思ったより柔らかくて、脂が甘くて、噛めば噛むほど味が沁みるっていうか」
「ああ、サーロインかな」
「……ユイのは、固いです……」
「それはスネか、テール――尻尾かな。煮込み料理に使うのが適してると思う」
「オレはこいつが気に入ったぜ。脂がほとんどない、赤身だ。ちょいとクセがあるが、肉そのものって味がしやがる」
"美味そう~"
"飯テロ? 飯テロなのか?"
"いや断じてテロではない。おれたちが望んだ犯行だ"
"犯行言うな"
「全体的にクセと固さがあるけど、熟成させたり、調理法を工夫すれば、どうにでもできる。ま、この固さと濃厚な味こそ、竜の肉って感じがして、おれは好きだけどね」
みんなで美味しく食べたあとは、後片付けだ。
保冷バッグに詰める分だけ詰めて、氷魔法で冷凍。
そんな作業中、ぐらり、と地面が揺れた。
「地震だ!」
全員、比較的安全そうな場所に即座に避難。
幸いなことに洞窟が崩落するようなことはなかったが、かなり強い揺れだった。
「えっと、こちらは地震でしたが、視聴者のみなさんは無事ですか?」
"無事です"
"地上だけど、なんか第5階層のほうが揺れ強くない?"
"第2階層です! こっちはめっちゃ揺れました!"
"第1階層、大したことありません"
"第4階層! 立ってられないほどの揺れで、拠点の一部が崩れました。今、修復してます!"
"こっちも結構揺れたけど、第5階層ほどじゃないなぁ。あ、第3階層です"
「階層ごとに揺れ方が違う……?」
「気になりますね。一条さん、このままもう少し進んでみませんか。新武装のお陰で、私たちにはまだ余裕がある」
丈二の提案に、おれはすぐ頷く。
「そうしよう。ってことで、視聴者のみなさんも地震の対応で大変でしょうから、今日のところはこれにて終了いたします。ありがとうございましたー!」
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"おつー!"
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