続 深夜の常連客がまさかの推しだった

中島焔

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第一章 新年の風来る 

12  R18

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玄奘は静かな瞳で謳いあげるように言葉を口にした。

「私のアイスは私が食べる」

 その場を支配するような玄奘の威厳ある言葉に悟空の息は止まる。凛々しい光を纏い、玄奘は悟空の胸元に顔を寄せた。もったりと溶けかかっていたアイスの縁を玄奘の指が撫でる。

「……う」

 まだ乳首にはふれていない。それでも敏感に悟空の肌は反応する。

「アイスがすぐに溶けていく……。悟空のここが熱いせいだね」

 溶けてどろどろになったクリームから顔を出す悟空の突起を玄奘は指先で撫でる。

「……んっ、ふぅ……」

「まだ舐めていないのに、ふふ、……悟空、きもちいい?」

「ンん……っつ、玄奘……」

 身を捩って逃げようとする悟空の腕を抑えたまま、玄奘は妖艶に笑う。小柄だが力強い悟空は本気でやれば、玄奘の下からすぐに逃げられるはずである。顔をしかめてはいるものの、か弱い抵抗しか見せない年上の恋人をひどく可愛いと玄奘は思った。

「ね……悟空、見てて」

 玄奘は整った唇で悟空の胸にふれた。わざと舌を伸ばしてぺろぺろとクリームを乳首になすりつけるようにする。その卑猥な顎と舌の動きに、悟空の欲望はすぐに膨れ上がった。

「な……ぁ、んっ、んっ、……もうっいいですって」

「だめだ。私もすごく気持ち良かったから、悟空ももっと……ん」

 玄奘が頭を動かしているとその振動が下半身にも伝わっていく。いつのまにか悟空の両脚が玄奘の腰に巻き付いている。互いに膨張したものをこすりつけていく。玄奘の舌は悟空の乳首への刺激を続けるが、悟空の腕を押さえつけていたはずの玄奘の手は悟空の頬に添えられていた。

「んっ、ァん……はぁ、はぁ……悟空……」

「ぁっ、ん……玄奘……」

 玄奘から腕を解放された悟空は強く玄奘を抱き寄せた。玄奘の顔は悟空の胸に押し付けられる。すでにクリームは唾液とともに舐めとってしまった。それでも玄奘が舌をちろちろと細かく動かせば、悟空は頬を赤らめながらわずかに喘いだ。仕返しとばかりに悟空は玄奘の腕をつかみ取って身動きを封じる。この場の支配権を再び取り戻した悟空はにやりと笑った。

「玄奘、今度はおれの番です」

「……悟空」

「おれは自分がされるより、玄奘が気持ち良くなっているのを見る方が好きなんですよ」

 それでも……と反論しそうな玄奘に、悟空は唇を合わせてそれを封じた。二人の舌に残ったわずかなバニラの残り香を咽喉の奥で感じる。玄奘が夢中でキスを受けているのを舌と唇で感じながら悟空は玄奘の昂ぶりを撫で始める。

「んぁン……ん、はぁん……」

「玄奘……綺麗です」

 満ち足りた瞳で悟空に見つめられ、玄奘は自分の奥が疼いたのを感じた。数時間前まで悟空のモノが入っていた場所は再びの熱さを求めている。

 悟空と交際するまでの玄奘は恋愛感情も知らず、もちろん童貞で自慰行為すらしたことがなかった。さらに言えば唐の高僧玄奘三蔵であった前世から一度も精を吐したことのない清浄な身体であったのだ。悟空との交際を経て初めて性的な快感を知った玄奘ではあったが、研究熱心であるし根が素直なので、瞬く間に性的な感覚が研ぎ澄まされていった。そんな玄奘を「私が育てました」と誇らしげな生産者の顔をする悟空ではあるが、本当はひやひやしていることも事実だ。無垢で純粋だった年下の恋人がどんどんえっちになっていく。嬉しいけれども、若くて貪欲な年下の恋人にどこまでついていけるのか不安になっている面も否めない。

「悟空……ン……」

 悩まし気な声に急かされるようにして玄奘の下着を取り、そこに手を当てた悟空はその柔らかさに息を呑んだ。

「とろとろじゃないですか。まだ触ってもないのに」

「だって少し前まで挿れてた……から」

「……もうひくひくしてますよ」    

「ン……ぁん……言わないで」
 誘いこまれるように指を入れた悟空は中がきゅううっと締めつけてくるのを指の付け根で感じた。玄奘の良いところを探して重点的に突いてやれば、突き抜けるような快感を追って玄奘は嬌声を上げた。

「ぁあっ、ん……ンはあぁ……んふうぅ……うう」
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