続 深夜の常連客がまさかの推しだった

中島焔

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第五章 揚げ出し豆腐はかわいいですか

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「玄奘……、もしかして自分で準備しました?」

 悟空が尋ねると玄奘の中がきゅっと指を締めつけた。恥ずかしかったらしい。

「っぁ……、んっ、……ごめん」

「謝らなくていいですよ。でも準備くらい、おれにさせてください」

「早く……ンぁあっ、い、挿れて……ほしくて」

 どうやら悟空が思っているより玄奘は性的な刺激に飢えているらしい。限界オタクだというのに推しの欲望を満たせておらぬとは何事であるか、と悟空は脳内悟浄から叱られた気さえしてくる。

 思っていたよりも柔らかいので、悟空は中奥へと指を深く進め大きく揺すってみる。

「ぁあっ、んっ……、ンはぁ……ぁぁアッ」

「気持ちいいですか?」

 悟空は玄奘の耳元で低い声で尋ねる。玄奘のそこがきゅんと締まるのを悟空は指全体で感じた。

「ぅん……、ンッ、ご、悟空の……指……、ぁあっ、あったかい……」

「玄奘があっためてくれたからですよ」

「ンん……はぁンッ、ああ……、……イっちゃう……」

「いいですよ、このまま……」

 悟空が指をの動きを速めようとしたところ、玄奘は大きく首を振った。

「だめだ……。ン、……ご、悟空、悟空のその……それ……を挿れて」
 
 玄奘はまだ卑猥な言葉を口にすることにためらいがある。「恥ずかしいんですか」「当然だろう」という、いちゃいちゃの会話を楽しんでも良かったのだが、悟空の頭の中には別の疑問が湧いた。いつもならここで一度射精しているタイミングだ。しかし今日の玄奘は行為に積極的でもありながら、どこかいつもと違う。

「一回、出しておいた方が楽ですよ」

 悟空からすれば強引にイかせてしまうこともできるが、ここはちゃんと恋人の気持ちを確認しておくのが、望ましい恋人としての在り方である。

「ぁ……っん、……いい。このまま……挿れて、ぁん……ね?……ン……」

 玄奘は多くを語らない。諦めた悟空は玄奘の耳に顔を近づけた。低めの声が鼓膜に直接届くよう、耳孔と唇がふれそうな距離で囁く。玄奘がこの声に弱いことはもう知っている。

「じゃあ、イきっぱなしにしてあげますよ」

 玄奘がびくりと身体を震わせた隙に、悟空は前を緩めて屹立を取り出した。

「っん……」

 後ろ向きの玄奘に覆いかぶさるようにして、奥にそれを埋めていく。久しぶりなので、痛みの出ないようゆっくりと。

「ほら……入ってますよ……」

「……っぁん……あっ」 

「痛いです?」
 
 悟空が尋ねると玄奘は微笑んで首を振った。そして自分から腰を寄せて奥に導いた。すっぽりと悟空は玄奘の中に収まった。温かい締めつけで悟空はぐっと息を呑む。
 
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