園芸店店長、ゲーム世界で生産にハマる!

緑牙

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2章 村での生活

60話 相変わらずよく分からないスキル 『???』

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 ゲームだからって何でもありというわけじゃないし、もう少しこの世界の常識を学ばないとだな……


「次に個数と品質かね。同じレシピで数が多く出来たなら味や効能が劣るはずだが、あんたが作ったものはあたしが普段作るものより良いものだった」
「……え?」


 というか、まだおかしなところがあるのか……?


「少なくとも、あたしが飲んだ方は間違いなく……ね」


 味だけでなく、効能も良かったのか。

 しかも量が多くできた……と。

 悪いものができるよりはいいことだが、同じ商売をする人からしたらかなり恐ろしい事だよな。


「調合と錬金術のスキルは作り方が違うから、と言えなくもないが……同じ素材でここまでの差があるのはおかしいと思わないかい?」

「確かに、そうですね……」

「そうなると、あんたが【プレイヤー】だからと言うことになる。だとしたら、ちょっとサービスが良すぎやしないかねぇ……」
 

 そんな恨みがましい目で俺を見られてもなぁ……


《リョウさん、ちょっとお話が……》

「ん? どうかした?」


 ブレンが小声(?)で声をかけてくるのは珍しいな。


《お気づきでないかも知れませんが、恐らくリョウさんは例のスキルも併用したからこその結果だと思います》

「え"」


 記憶に無いが、無意識でやってしまったか!? いやでも……そう言えば、成功を願ったような気はする。

 強い念を込めるほどではなかったはずだし、それほど強い効果も出てないけど……


《今までのリョウさんの行動からの推測ですが、おそらくは間違いないかと。》

「……ブレンがそう言うならその可能性は高そうだな」


 発動条件はともかくとして、相変わらず効果の幅が予測できないスキルだな……

 『???』は。


「あんたさ……傍から見てると小鳥相手に独り言を話してるヤバい奴だよ?」
「《え"》」


 その声にお婆さんを見ると、明らかに不審者を見る目つきだった。

 タンジーは……と思って目を向けると、何故か若干むくれていて──


「もう! 二人だけではなすのはずるいよ!」


 それでむくれていたのか……


《そんなつもりはなかったのですが……まぁ、今更隠し立てすることもないですね》
「!? 今の声は、その小鳥……なのかい?」

「うん! ブレンちゃんの声だよ!」

《遅くなりましたが、リョウさんのサポートをしているブレンと申します》


 念話をしながらお辞儀をするブレンだが、頭を下げたときに「ピュー」という空気の押し出されるような声が出ていた。

 うん、やはり可愛い!


「……ご丁寧にありがとさん。あたしはジャスミンという、しがない薬師さね」


 ブレンの丁寧な挨拶に一瞬呆けたお婆さんだが、すぐにヒッヒッヒと笑いながら自己紹介をしていた。
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