男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

ニュースと社会

俺は目の前にあるテレビから流れるニュースにくぎ付けだった。

10代女性二人組が50代男性の股間をまさぐる？
普通は男性の方が女性にするようなことのはずだが？

そんなことを考えていると次のニュースが流れてきた。
テロップには［日本の男女比が1：100に！？今後はいったいどうなる！？］
といった内容が書かれていた。
俺はこの番組だけおかしいのだと仮定し、他の番組なら普通のニュースを放送をしているだろうと思って
机の上にあるリモコンでチャンネルを変えたがどの、番組、チャンネルでも同じようなニュースしか
流れていなかった。

俺はいったんテレビを消し、朝食を食べきった。
朝食を食べきると、会社に行く準備をしマンションから出て駅に向かった
駅に向かう道中、スマホを使いいろいろな情報を調べたがどのサイトも、どの記事も
ニュースと同じような内容のものばっかりだった。また、駅に向かっていると、あまり男性の姿が見られなかった。
行きかう人のほとんどは結構な美人の女性ばかりだった。ほとんどの女性はなぜか俺の方に視線を向けていた。
そうこうしていると俺は駅に着いた。

俺は駅から会社のある方向行きの電車に乗る。
やはり、朝の通勤ラッシュもあってか電車の中はすし詰め状態だった。
体を無理やり電車内に押し込んで吊り革を握ると電車が発車した
周りの乗客も自分以外すべて美形の女性ばっかりだった。
すし詰め状態でもあるためか、女性の胸が体の至る所に当たっている。
俺はセクハラで訴えられないために、持っていた通勤鞄を左腕で抱き、右手でつり革を必死に握った。

そんな、セクハラに怯えながら電車に揺られていると会社の近くにある駅に着く。
急いで俺は電車を降りると電車からほとんどの女性が降りてきた。
ほとんどの乗客が同じところに降りるなんて珍しいこともあるのだなと思いつつ駅から出る

俺の勤めている会社は駅から徒歩20分のところにある。

「ここに俺が勤めている会社があるはずなんだが」

俺の目の前には勤めている会社ではなくただの空き地が広がっていた。
おかしいと思い、通行人に話を聞く

「すいません、ここに〇〇株式会社っていう会社ありませんでしたか？」

「はひっ、お、男の人。えっと、え、あ、きゅう」

「え！？」
俺が声をかけた女性は声をかけられるとは思っていなかったのか、動揺しながら何とか声を出そうとした瞬間
いきなり気を失い倒れかけた。
俺は気を失った女性を抱き寄せることによって、怪我をさせることはなかった。

「一体、どうなっているんだ」

俺はそんなことを声に出しながらも、気を失った彼女をどうするか考えることにした。