男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

茂人と斎藤の夕食

「…さま、茂人様、着きましたよ茂人様」

俺はいつの間にか寝てしまっていたようで、車の運転席にいる斎藤さんに起こしてもらった。

「ああ、すいません斎藤さん。ついうたた寝をしてしまいました」

俺は斎藤さんに感謝をすると斎藤さんは

「い、いえ、あの検査の後でしたので疲労がたまっているのですから仕方のないことですよ」

と言い車のエンジンを停止させ車を降りる。俺も車を降り自宅のマンションの中に入る
時刻はもう午後5時を過ぎており、夕日がまぶしく感じられた。
自分の部屋の扉の前に来ると斎藤さんが、

「私は隣の部屋なので、何かあった知らせてください」

と言ったので俺は一緒にご飯でもどうですか？と誘うと斎藤さんは一瞬体が動かなくなったがすぐに顔が赤くなり、リンゴのように赤く染まった顔を隠しながら、か細い声で「いい、ですよ」と返答してくれた。
俺は斎藤さんを自分の部屋に招き入れ、適当に座っていいと言い残しキッチンに向かった。
斎藤さんは「これが、だ、男性の部屋、、」と言って部屋の隅々を見ていた。
俺の部屋には大したものは無いのになと思いつつ何を作るか考える。
冷蔵庫には、卵とウインナー、昨日の冷ご飯が残っていたので、チャーハンを作ることにした

「夕食は、チャーハンでもいいですか？」

と斎藤さんに聞くと、「は、はい！かまいません！」と元気に答えてくれた。
まず俺はウインナーを一口ぐらいのサイズに切り、フライパンに油を引く。
コンロの火を入れ、切ったウインナーを入れる。その後、卵三つをフライパンの中に割り入れ、あらかじめ電子レンジで温めておいた冷や飯をすぐさまフライパンに入れる。
ある程度、卵とごはんが混ざったのを見たら火を強火にし、さらに炒める。
塩と胡椒を味付けとして使い、完成。

「斎藤さん、できましたよ」

と言って、テーブルに完成したチャーハンを取り皿、レンゲを置く
斎藤さんは、俺が作ったチャーハンを見て

「だ、男性の手作りチャーハン、い、いただきます！」

と言って、取り皿にチャーハンをよそい食べ始める。俺も「いただきます」と言ってチャーハンを口に入れる
斎藤さんはチャーハンを「うまい、うまい」と感極まったように言いながらガツガツと食べていく。
ハッと我に返った斎藤さんは口元を手で隠しながら

「す、すいません。つい夢中になって。」

と言ってくる。俺は

「いいんですよ、斎藤さん。そんなにおいしく食べてもらえるなんて、私も作った甲斐があったよ」

と言って、さらにチャーハンを斎藤さんに進める、斎藤さんは「な、なら」と言ってさらにチャーハンを食べ進める。
チャーハンがすべて無くなると、斎藤さんは「ごちそうさまでした、このお礼はまた今度に」と言って、部屋を出て行った。俺は、斎藤さんが部屋を出た後に、皿洗いをして入浴した。

入浴を済ませた後は、今後どうしようかと考える。

「働くしかないよなー」
と考えて、昨日もらった麗奈さんからもらった紙を見る、
紙には【株式会社ＲＥＩＮＡ】と書かれていた。