悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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本編

36

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「媚薬、だと?」
「はい」

休み明けの放課後
私はこの間伝えられなかったことを伝えるため殿下のもとを訪れていた
今回はおかしな空気になる前に本題に入ろうと挨拶や社交辞令もそこそこに用件を切り出す
すると殿下は驚きに目を見開き、固まってしまった

「・・・」
「ですので、彼女は現在も拘束されております
毒ではなかったため、暗殺未遂ではありませんが…
皇族に薬を盛ったことは事実ですし、皇太子殿下にそういうお薬を盛るのも、血統やお世継ぎのことなどを考えますと中々大きな問題ですので・・・」
「・・・」
「彼女の普段の言動から考えて、彼女自身の独断だとは思いますが…皇太子妃の座を狙った男爵の入れ知恵という線も捨てきれないため、これから男爵の尋問も行われるそうです」
「そうか…」
「まぁ、万が一彼の入れ知恵だとしてもおそらくは知らぬ存ぜぬを貫き通すと思いますので、男爵家への沙汰は厳重注意にとどまるかと
彼女はホワード男爵家を勘当され平民に戻ることになるか、修道院に幽閉かどちらかだと思われます」
「あぁ…」
「と、言う内容を休み前にお伝えしておこうと思っていたのですが、機会を逃してしまいまして…
お知らせするのが遅れてしまい、申し訳ございませんでした」

そう言って頭を下げると殿下は微妙な顔をしたまま緩く首を降る

「…いや、構わん
あまり知りたくない内容だしな…
休み前に聞いていたらもやもやとした休日を過ごすところだった」

とても嫌そうに答える殿下を、私はじっと観察した

それは何にたいしての感情なのだろうか
媚薬を盛られたという恐怖?それともヒロインが拘束されてしまったことを嘆いて?

普通に考えるなら前者だと思うのだけど…
ゲームのシナリオで言うなら後者なのよね
ヒロインの性格はゲームとは大分違っていたし、イベントもなんだか違うシチュエーションになってしまうことが多かったけど…
こういう話によく出てくるゲームの強制力とやらは働いていたのかしら…?

考えると探求心が疼く

この場を逃せば、きっともうこの世界がどれだけゲームに忠実に進んでいたのかを確かめる機会はない
私は思いきって疑問をぶつけてみることにした

「…一つ、質問させていただいても構いませんか?」
「ん?あぁ、なんだ?」
「彼女の言う通り、お二人は恋仲だったのでしょうか?
もしそうならば、私はとんでもない邪魔をしてしまったのでは・・・?」

尋ねると、殿下はまた目を見開いて固まってしまった
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