薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ

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薬師採取中ハプニングに合う

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  さて、右に曲がって来た訳だけど、こっち側は商業地区だ。少し進むと道は二股に別れ、左は食品・雑貨等の日用品の店が並ぶが、其方には入らず真っ直ぐ抜ければ、冒険者御用達の武器・防具・薬等を売る店がある。
 
 その先にこの街の出入口の1つ、西門があった。

 門の外に出れば、魔獣が出没する。

 俺のいた世界にも魔獣は居る。けれどこの世界程多くは無い。この世界にも神はいるが、干渉力はさほど無いらしいのか、その気配は薄い。

 俺のいた世界は神の数が多く神獣まで居る。
 彼等が世界を巡り奇跡を振り撒くせいか、魔獣の数は少なく、天変地異も起こりづらい。

 だからと言って、魔獣の出現数が神の力加減と関係があるとは言えないが、魔獣が多いせいで街はぶ厚い城壁に囲われて、街同士の往来は冒険者に頼らずを得ない。
 
 この街で産まれた人々は一生を此処で終える。そんな人はざらに居るんだ。

 門番に軽く手を上げて挨拶をして、城壁に添って歩く。2、300メートル程城壁を外れると極めてポピュラーな薬草、下級ポーションの元になるエクレ草が所狭しと生えている場合に当たる。

 此処なら魔獣も来なくて安全なので、女・子供等が仕事や小遣い稼ぎに取りに来たりなんかする。因みにエクレ草は、生命力が強く土の中にある根さえ残していれば、その根かから爆発的に増えるので、ギルドも制限を掛けていない。

 目当ての薬草はもっと奥の森の中なので、ずんずんとそこを目指して進んで行く。そこいらだと必ずと言って良い程魔獣が出る。Fランク推奨の魔獣ばかりなので、駆け出しの冒険者辺りが良くここいらで討伐依頼をこなしていた。
 
 奥に行っても精々D~Eランクの魔獣くらいが闊歩している程度だから、最悪でもDランクの冒険者パーティーならば、楽勝で倒せるだろう。

 まぁ、この街の周辺の魔獣は、そう言ったランクの魔獣で初心者向けの街と言える。
 
だから…… 。俺独り、単独でも討伐許可は下ろしてくれる。
 
 「さて、この辺りだったよな、メディチ草。あったあった、結構生えてるな」

 俺は独り言を呟いて目当ての草を見付ける。
 結構群生しているそれを見て、しゃがんでそれを取り始めた。5つ程のコロニーを巡って40束になった時、結構奥まで来た事に気付く。

 「やっばっ、結構奥まで来てしまった…… 」

 うん、不味い。此処まで来れば魔獣との遭遇率は格段と上がる。戦えない訳では無いが、得意って訳でも無い。(自称)此処は神に祈るしか無い。己の世界の神にだけど…… (はてさて祈りは届くのかな?)。

 そそくさと帰ろうとしたら、2時の方向から魔獣の咆哮が聞こえて来た。

「うわっ、マジかよこれ、三十六計逃げるにかすだな、よし…… 」

 そう呟いて逃げる準備をする。

 すると、咆哮が近ずいて来ると共に何やら戦闘の音も一緒に聞こえて来た。

 「はぁ? ちょっとちょっと! こっちに来んなってのぉ」

 こっちに来られたら、マジで巻き込まれる。

 逃げる体制を取り、現場を離脱しようとした時、剣の音と人の怒声とその場を何とかしようとする何人かの声がした。
 
 参ったなぁ、もう。

 こっちとら、非戦闘員なんだけどな。薬師だし。『薬師は体力勝負。健やかで健康な肉体と、職業柄、我が身程度は護れなくてはなりません。解りますか? ですからこの程度の事は嗜みですよ、ロベルト』と、そう言われてしごかれる事行く年月。

 あぁ、大変だったなぁ………… 。

 はっ、不味い。今どっか行ってた。

 「って、あぁ、益々近づいて来た! 」

 姉上、ピンチです! ってふざけてる場合じゃ無いか。取り敢えず、様子見しに行くか。

 「俺の嗜み程度で何とかなると良いんだけどな…… 」

 俺はそう独りごちると(しかし、我ながら独り言多いよな… )音のする方へ駆け出した。











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