薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ

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薬師採取中ハプニングに合う

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 その場に到着してみると、3人組のパーティーがバーミリオンウルフに襲われていた。一般的なグレイウルフに比べ、この種の個体は2倍の大きさはあり、凶暴性はトップクラスだ。ランクはCランク。

 こんな奴がなんで此処に?生息範囲外じゃないか。

 奴を相手にしているパーティーは、盾役の男と剣士の女、それと僧侶シスター
 
 バランスは良い。けど人数が少ないからまだ組んだばかりの初心者チームか。此処に魔術師と付与師でもいれば完璧なんだけどなぁ。

 っと、いけね、援護援護。
 
 先ずは、バフの重ねがけ。攻撃力、防御力強化、魔法防御。これらのバフを重ねがけをする。俺は付与師では無いから掛けるのは魔法だ。3人+俺にバフ掛けしたら、丁度バーミリオンウルフが盾役に爪を振りかぶり叩き落としていた。その勢いを見るだけで防御し切れないのが予測できる。

 ガアァァァァ~ン~~。

盾から響く力強い音に混じってズザザザザサッと、土をえぐる音がする。その手応えに驚いていたのは、盾役の男だけでなく、戦っていた2人も同じだった。
 
 「バフ済みだ!叩き切れっ! 」

 俺の言葉に剣士が反射的に駆け出し、飛び上がる。上段からの振りかぶりで、ズドンとバーミリオンウルフの首を切り落とした。見事な一刀両断だ。流石と言っていい太刀筋だが、コレもパワー不足だ。どうみても、バフがあったから切れた。そんな切り落としかただ。
 
 師匠の言う事も一理ある。

 肩で息をする2人に、

 「危ない所だったな。無事か? 」

 と声をかけると、シスターの女が思いっきりお辞儀をした。女、と言ったがどうみても見た目少女だ。背の低い女かと思ったら、女の子・・・だった。

 「あ、ありがとう御座いました! 」

 俺のやった事が分かったのは、この少女だけか。他の2人はやっと己の身に起きた事を理解した所だ。バフ…掛けられたこと無かったのだろうか。

 「いっ、一体何が起こった? 」

 「バフの重ねがけだよ。付与された事無いのか? 」

 剣士の女が此方に来て言った言葉がこれだ。
バフが解らないとは、本当にパーティーを組んだばかりの初心者か。

 「うん、まぁ、どちらにしろ君のお陰で助かったよ」

 「あぁ、気にしなくて良い。お互い様だ」

 俺は女の言葉に応えつつ、バーミリオンウルフの死体のそばに行く。頭を下げる盾役の男に、片手で制して死体を見ると、やはり本物のバーミリオンウルフだ。何故こんな所に出没する?こいつ一体だけか?

 何が起こっているのか。強くてもD、Eまでしか出ないこの地域にCクラスが出るとなると、スタンビートの可能性が無いとは言えない。
 
 ギルドに報告して調査して貰うしか無いな。

 「君ら、コイツを解体したら早急に帰る方が良い。俺は先に帰ってこの事をギルドに報告して来る」

 「えっ!? お兄さん、先に帰る? 一緒に帰らないのか? 分け前渡したいから一緒に来て欲しいんだけど… 」

 「いや、俺は良い。見た所、君ら冒険者になって日が浅いだろう? 俺の事は気にせずパーティーで分けろ」

 俺はそう言うときびすを返してその場を後にした。声を掛けられても返さない。
 『仲間になろう』そんな事を言われるのはごめんだ。自意識過剰って言われそうだがそういう意味じゃ無い。何となくだが解るんだ。
 
 此処に来てからの経験、だろうか。

 よし、先を急ごう。スタンビートにならなきゃ良いんだけど。

 こればっかりはなぁ。師匠なら判るのか?

あぁ、でも、『はぁ? そんな余所の事、私が気にする事では無いでしょう。知りませんよ。知りたくもない』ってな事言うんだろうな。うん。
 
 あの人の言う事だ、あり得る。

 俺はそんな思考を中断して、急ぐ為、走り出そうとする脚にバフを掛けた。



 

 


 
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