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薬師ギルドマスターと対峙する
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「君の言い値で依頼しよう。S級パーティー2組12名とA級パーティー3組18名計30名の身体強化と魔力強化を頼みたい」
「その2つだけか? 」
「ああ、人数が多いのでな。それだけで良い。それ以外は薬で何とかなるが、その2つだけは薬では無理だ」
俺は其処で疑問に思った事を奴にぶつける。
「それなら付与術師でも良いだろう? 」
そうすると奴は、解ってるとばかりに頷いて答えた。
「掛けて欲しいのは、5倍の強化だ」
あ~なる程、そりゃ付与では無理か。そもそも重ねがけ強化は付与では出来ない。理由は簡単。精神が負荷無く強化に追い付かない為だ。
そもそも、ただ強化するだけでは駄目なんだ。
「無茶な事するなぁ」
俺は呆れた声を上げる。いくら魔法で安定させても、ある程度の負荷は掛かるのに。
それこそ、『言うは易く行うは難し』ってやつだ。人間、身体の動きが追い付くのは精々2倍が限度だ。身体強化を掛けると防御力も上がるが、攻撃力も上がり、それに伴い俊敏性も上がる。
身体強化を掛けなれている人間ならまだ身体の動きによる諸々の抵抗に備えられるが、強化× 5 倍は未知数。俺自身に掛けるってならまだしも、他の人間に掛けるのは、はっきり言って魔法が解けた後の事が保証出来ない。
俺はそれらの事をギルドマスターに告げた。
本気で保証しないぞ。掛ける相手の意向も聞いて、魔法契約書でも一筆書いて貰わなければ、魔法は使わないと、頑として譲らなかった。
そりゃそうでしょ、責任取れねーよ。
まぁ、スキンヘッドの言いたい事は解る。
今も街を守ために皆が一丸となって戦っているって言いたいんだろうが、コレは自然災害のような物だ。それをたかが人間風情が打ち破ろうなんざ100年早い。
スタンビートの進路を変えるのが関の山。
果たして、それすら変えれるのかどうか。
「魔法契約書、皆さんから頂いてくれば宜しいのでしょうか? ロブさん」
悩むスキンヘッドと、毅然とする俺との膠着状態を打開するキャロライン嬢の一声が、部屋に響く。さして大きい声でも無かったんだが、その凛とした言葉が部屋に響く程に、この場所は静かだった。
「キャロライン嬢、皆が居る場所は前線だろう? 君のような令嬢が行く場所じゃ無い」
俺は彼女にハッキリと告げる。厳しいようだが彼女は非戦闘員だ。
「私はこれでも冒険者ギルドの職員です。私には大した能力は有りませんが、ギルド職員の矜持は持ち合わせているつもりですわ。それに、皆さんも思っておられると思いますが、何もしなくても死ぬ運命なら、何か足掻いて死ぬ方が良いと言う物ですわ」
俺は目を丸くして彼女を見る。
そんな事を言うとは思わなかった。ずっと部屋の隅で控えてた彼女の急な発言に、スキンヘッドは色めき立ち、俺は戸惑った。
何だか話が変な方向へ進みそうな嫌な予感がする。俺はマジマジと彼女を見据えた。
「解った、俺も彼らに会いに行こう。彼らが是と言うならその場で魔法契約を行い魔法を掛ける。1人あたり10万ガルド(ガルドは貨幣名。日本円で10万円。因みに1ガルド1円。分かりやすくしました)びた一文まけないからそのつもりで」
俺の言葉にスキンヘッドは頷くと、
「良かろう。依頼金は言い値で支払おう。魔法契約を行わなかった者の分も手数料替わりに支払う」
そう言ったが、俺は遠慮させて貰った。そんなもん、借りでも作ってみろ、後々面倒くさい事になる。変な事に巻き込まれるって事にでもなれば、目も当てられないじゃないか。
貸しなら良いが、借りなんて作るもんじゃ無い。俺はそれを良く知っている。
「さてと、そうと決まれば早速行ってくるか」
「ロブさん、私も同行致しますから暫くお待ち下さいませ」
と、キャロライン嬢の言葉に俺は再度、目を見張った。
─────────
皆様こんにちは。
此処でストックが無くなります。
後は、出来上がり次第の更新と、なりますので
何卒ご理解の上宜しくお願いします。
「その2つだけか? 」
「ああ、人数が多いのでな。それだけで良い。それ以外は薬で何とかなるが、その2つだけは薬では無理だ」
俺は其処で疑問に思った事を奴にぶつける。
「それなら付与術師でも良いだろう? 」
そうすると奴は、解ってるとばかりに頷いて答えた。
「掛けて欲しいのは、5倍の強化だ」
あ~なる程、そりゃ付与では無理か。そもそも重ねがけ強化は付与では出来ない。理由は簡単。精神が負荷無く強化に追い付かない為だ。
そもそも、ただ強化するだけでは駄目なんだ。
「無茶な事するなぁ」
俺は呆れた声を上げる。いくら魔法で安定させても、ある程度の負荷は掛かるのに。
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俺はそれらの事をギルドマスターに告げた。
本気で保証しないぞ。掛ける相手の意向も聞いて、魔法契約書でも一筆書いて貰わなければ、魔法は使わないと、頑として譲らなかった。
そりゃそうでしょ、責任取れねーよ。
まぁ、スキンヘッドの言いたい事は解る。
今も街を守ために皆が一丸となって戦っているって言いたいんだろうが、コレは自然災害のような物だ。それをたかが人間風情が打ち破ろうなんざ100年早い。
スタンビートの進路を変えるのが関の山。
果たして、それすら変えれるのかどうか。
「魔法契約書、皆さんから頂いてくれば宜しいのでしょうか? ロブさん」
悩むスキンヘッドと、毅然とする俺との膠着状態を打開するキャロライン嬢の一声が、部屋に響く。さして大きい声でも無かったんだが、その凛とした言葉が部屋に響く程に、この場所は静かだった。
「キャロライン嬢、皆が居る場所は前線だろう? 君のような令嬢が行く場所じゃ無い」
俺は彼女にハッキリと告げる。厳しいようだが彼女は非戦闘員だ。
「私はこれでも冒険者ギルドの職員です。私には大した能力は有りませんが、ギルド職員の矜持は持ち合わせているつもりですわ。それに、皆さんも思っておられると思いますが、何もしなくても死ぬ運命なら、何か足掻いて死ぬ方が良いと言う物ですわ」
俺は目を丸くして彼女を見る。
そんな事を言うとは思わなかった。ずっと部屋の隅で控えてた彼女の急な発言に、スキンヘッドは色めき立ち、俺は戸惑った。
何だか話が変な方向へ進みそうな嫌な予感がする。俺はマジマジと彼女を見据えた。
「解った、俺も彼らに会いに行こう。彼らが是と言うならその場で魔法契約を行い魔法を掛ける。1人あたり10万ガルド(ガルドは貨幣名。日本円で10万円。因みに1ガルド1円。分かりやすくしました)びた一文まけないからそのつもりで」
俺の言葉にスキンヘッドは頷くと、
「良かろう。依頼金は言い値で支払おう。魔法契約を行わなかった者の分も手数料替わりに支払う」
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貸しなら良いが、借りなんて作るもんじゃ無い。俺はそれを良く知っている。
「さてと、そうと決まれば早速行ってくるか」
「ロブさん、私も同行致しますから暫くお待ち下さいませ」
と、キャロライン嬢の言葉に俺は再度、目を見張った。
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皆様こんにちは。
此処でストックが無くなります。
後は、出来上がり次第の更新と、なりますので
何卒ご理解の上宜しくお願いします。
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