嫌いなアイツと一緒に○○しないと出れない部屋に閉じ込められたのだが?!

海野(サブ)

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乳首でイかないと出れない部屋

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「なっ、キャs」

 まさかのキャスに俺は思わず大声を出そうとした時、シリウスの手が口を覆った。

「むぐっ、シリウス?!お前何を?!あそこにキャスが居るんだぞ?!」

「お前この前の娼館のこと忘れたのか?今気づかれたら確実にキャスが騒ぎを起こす。」

 シリウスにそう指摘されて俺はヴッと言葉に詰まった。
 確かにシリウスの言う通りだ。確実にキャスは騒ぎを起こすだろう。

「じゃあ見逃すって言うつもりじゃあるまいな?」

「いや、幸い私服だからかオレ達には気づいていないようだ。奴が店から出た時に後を追おう。」

「…わかった。」

 しばらくしてキャスがやけに豪華なものを頼んでそれを平らげていた。そして立ち上がった。
 俺達も流れるように席を立つ。
 キャスは会計をするのかと思いきや、なんとそのまま店から出て行ってしまった。

「おいアイツ何しれっと無銭飲食してやがるんだが?!シリウス!会計頼むっ、俺はアイツの後を追う!」

「ちょっとまて!釣りは要らない。」

 そのまま俺達はキャスの後を追った。俺達に気付いたのか?いやそうじゃなくとも絶対無銭飲食するなアイツは。
 すると路地裏に入って行った。俺達も入っていくがそこにキャスは居なかった。

「なっ、消えた?!」

 動揺していると突然、俺たちの背後から物凄い勢いの風が吹いてそのまま身体が持っていかれた。
 すると路地裏にある一つの扉にシリウスと共に投げ飛ばされた。その部屋は例の部屋そのものだった。

「ぐはっ!」

 扉の方を見るとキャスがしてやったりといったと口元を歪ませていた。

「おい待てキャス!!」

 すぐさま捕まえようと走り出すがその前に扉を閉められしまう。押したり引いてもびくともしない。
 またしてもやられた。

「キャスに気づかれていたようだな。」

「くっそう…さっさとここから出るぞ!」

 どうせくだらない条件だろうがこなすしかない。せめて媚薬の時みたいに時間かからないのが良いが…
 そう願いながら条件が書かれた紙を見る。

「何々…?【乳首でイかないと出れない部屋】だと…?」

 正直そんなことだろうと勘づいていた。というか乳首でイクってなんだ!男だから無理に決まっているだろうが!
 と思っていたが、最初にシリウスに自分の乳首舐められて若干感じていたことを思い出し顔を赤く染めた。

「空き家の時よりかは発見されやすいと思うし待った方が良いかもな。」

 シリウスはそう言ってベッドに座った。
 確かに路地裏だから空き家よりかは発見されやすいだろう。
 けど、何回もキャスの罠に引っかかったと報告するのが嫌だ。

「…いや、するぞ。」

「…は?いやライアン。別に無理にやる必要はないだろ…それとも…もしかしてお前、ヤりたいのか?」

 シリウスは揶揄うようにそう言ってきた。俺は顔を真っ赤にして否定した。

「ち、違う!!さっさとこの部屋から出たいだけだ!要はイけばいいんだろ?!ならさっさとやるぞ!」

「わかったよ、んで。オレが引き受ければいいのか?悪いがオレは感じないぞ。」

「……俺がやるっ、か、勘違いするなよ。男の乳首なんか触りたくないだけだからな?!」

「へいへい、じゃあお前もこっちにこいよ。」

 腕を引っ張られてシリウスが背中から俺を抱きしめるような体勢になった。そして俺の服を捲り始めた。
 今回は服を脱いでない状態なのになんだか返って恥ずかしくなってきた。

「じゃあ始めるぞ?」

 シリウスが耳元で囁いてきた。それを聞いて思わずゾクッとしてしまった。

「あ、あぁ…」

 それを悟られないように俺は軽くそう答えた。
 俺からの承諾を得たシリウスはさっそく俺の乳首を触り始めた。
 くすぐったい感覚はあるが感じてはいない。正直このまま乳首だけでイケるのか不安になった。この不安は感じたくなかった。
 
はずだったのに。

「んんっ………」

 段々とくすぐったい感覚からもどかしい感覚に変わっていく。
 2本の指で乳首を捻り出したり弾いたりしていく。その刺激がだんだんと気持ちよくなっていく。

「ふうっ……あっ……はぁ…」

 おかしい、元々多少は感じやすかったとはいえこんな短期間で変化しやすいものなのか?なんて疑問に思っていると。

「…さてはお前、普段から弄ってるだろ。ここ。」

 そう言ってシリウスは親指と中指を挟んで人差し指で撫で始めた。

「ひゃっ、あっ!ち、ちがっ、そんなこと…」

 否定しようかと思ったが、そういえばあれ以降自慰してた時後孔だけじゃなくて乳首も弄っていたことを思い出した。
 いやでもすぐに思い出せないってことだからそんな弄ってないし何より自分で弄っても気持ちいいと感じたことはなかった。

「ふぅん?まっ、多分この部屋の効果だろうな。初めて入った時も普通じゃない空気を感じたしな。」

 シリウスはそう分析した。言われてみれば初めて入った部屋でコイツに抱かれた時も初めてにしてはあまりにも“気持ちよかった"。
 
「あとは媚薬の副作用もあるんだろうな。」

 そのまま冷静にシリウスは分析してくるが、俺はだんだん思考が鈍くなってきた。快楽だけが身体を支配していく。俺は無意識に手を自分の性器を触ろうとした時、シリウスに阻止される。

「ダメだ、ライアン。そこ触るな。」

 シリウスの低い声が耳元で響く。

「し、しりうす…」

「乳首でイかないとダメだって書いてあっただろ?。我慢しろ。」

 そう言って再びシリウスは乳首を弄り出す。さっきよりも強く摘まれたり弾いたりしてくる。

「んんっ…!…はぁっ…!」

 俺の上半身は完全に勃起していた。もうイきたい、けど後一歩イクには何か刺激が足りなかった。

「…」 

 すると何故か手を止めた。そしてシリウスは俺を一回転させるかのように仰向けに押し倒した。

「なっ、シリウス?いったいなにを?!」

「ちょっと変化を加えるだけだ。」

 そう言ってシリウスはそのまま乳首を舐め始めてきた。

「?!あっ、シリウス…、それはっ、やめろぉ…!」

 前々回の時もシリウスは俺乳首を舐めてきた。その時よりも更に感じてしまう。
 ただ舐めるいうわけではなく、俺が感じやすいように器用に舌で攻めてくる。

「あっ、あぁっ、しりうすっ!イ、いくっ!」

 その言葉を聞いて追い討ちをかけるようにシリウスは片方の乳首を指先で弄り始めた。

「あぁぁっ!!」

 さらなる刺激で俺はとうとう達してしまった。
 ガチャっと鍵が開く音が聞こえた。

「鍵開いたな、大丈夫かライアン。」

 達した後、シリウスは口元を離し俺に安否を尋ねてきた。
 乳首がヒリヒリする。後先考えてなかったか俺の精液で下着が濡れて気持ち悪い。
 
「……あぁ。くそっ。このままじゃ町中に出れねぇ…」

「ならライアン、急いで服買ってくるから待ってろ。」

「………頼む…」

  
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