653 / 869
653:作り話
しおりを挟むやはり愛し合っていたんだろうな、父様と母様は。
結ばれないしがらみがあったんだろうな。
正にロミオとジュリエットだ。
子が、お前が産まれたのは喜ばしいことなんだよ。
分かっていただろうな、母は。
誰の子供かは。ひとつの賭けだたんだろうな。
腹の中にいる間、それそれは慈しんだはずだ。
この子はあの方の子。
母にはわかるのですよ?
何も心配はいらない。大きくおなり、愛しい子。
だが、産まれてしまった姿かたちは
ごまかしようがない。
母の元では育てられない。
ああ、その髪色も、瞳の色もあのお方そのもの。
少しでも母に似ていれば、このまま育てることができたのに。
いいえ、これは、幸せなこと。
あの方の子を産むことができたんですもの。
ああ、でも一刻も早く、館の外に。
あれには死産だと。
ええ、わたしは大丈夫、どんなことでも耐えましょう。
この子が生きているのですもの。
秘密裏に父親の元に泣く泣く預けたんだ。
いつか、いつか、3人で暮らそうとな。
それまで待っててくれ、と。
あなた、愛しいあなた。
いまのわたしではどうにもできない。
あなたの元に行くこともできない、わたしを恨んでください。
なにをいうのか。
望んではいけないものを望み、そしてこの手にある幸せを
どうして恨むことなぞできようか?
ああ、お前が心配だ。
分かっている、分かっている。
立派に育てて見せる。お前と同じだけ、
それ以上に愛を注ごう。
お前を愛している。
今までも、これからも。
身を切られる思いだろうね。だが、我慢できる。
愛する人の手で、愛する子供を育ててくれるのだから。
我慢すればいいのは己だけ。
はやく、はやく、3人で暮らせるように動かなくてはとな。
お前は父親と母親のことを誰から聞いた?
他人だろ?面白おかしくな。
父は言っていたはずだ、なんら恥じることはないと。
母の元に戻ったのは、母に子を産めと強要する勢力がなくなったか、
己に発言力が付いたからだ。努力したのであろうな。
迎えに行くためにな。
当然、父親も一緒にといわれただろうな。
が、父親は身を引いたんだよ。
いくら愛し合っていても、身分の違いは下の者ほど、大きく感じる。
自分のことを恥じてな。
お前を育てている間、廻りからなんと言われて来ただろうか?
想像できるか?
これからは貴族として生きる息子の父親が、
己のような身分では迷惑がかかる。
母は泣いただろうな。
どうして?どうして?
これから、なにも言わせない。
それだけの力はつけたのです。
ああ、どうぞ、わたしと一緒に。
分かっている。
だが、この子のためだ。
いままで、あらゆるそしりを受けた。
それがもし、この子にまで及んだら。
ああ、不甲斐ない。
ついていけないわたしを恨んでおくれ。
何を言うのです。
わたしたちの子を、このようにりっぱに育ててくれたあなたを、
どうして恨むことなぞできましょうか?
いままで、よく耐えてくれました。
分かっています。どうしようもならないということも。
あなたと同じだけ、
いいえ、それ以上に愛を注ぎましょう。
あなた、愛しています。
今までも、これからも。
親子がともに暮らすのになぜ身分が邪魔をする?
が、そこは、どうしようもないこともある。
その中に組み込まれての己の生活があるんだ。
さすがに一族を捨てて生きることはできない。
それに女であると同時に母なのだ。
我が子の幸せを思えばこそ。
愛する人に渡せるのが金だけだったんだろうな。
母はどんな思いで渡したのだろうか。
それを断ることができない己の立場をまた、父は嘆いただろうか?
人は霞だけをくろうて生きているわけではないからな。
しかし、父はこれから我が息子が成長していくことを糧に
生きていけるとおもっただろうな。
この金で我が子を必要なものを買ってくれと言えれば。
なんて不甲斐ない父親なんだ。
いいや、
これは取っておこう、あの子に何かあった時のためだ。
ああ、明日からまた頑張ろう。
だが、今日だけは少し、泣いてもいいだろうか?
わたしが不甲斐ないばかりに。
またあの人を悲しませてしまった。
もっと、力があればいいのに。この子を引き取るだけで
精一杯なんて、なんて情けない母親なんだろう。
いいえ、これから、
この子のために生きていかなくては。
ああ、明日からまた頑張ろう。
だが、今日だけは少し、泣いてもゆるしてくれますか?
母は、その後どうしただろうか?
それこそ、子のためだ。あらゆることを学ばしただろうな。
遅れを取り戻すためだとかなんとか理由をつけて、
勉学も厳しく教わっただろ?
軍に入ると言った時に母は心配で泣いただろうな。
これは、どの母親にも言えることだぞ?
軍に入ることも、止めはしなかっただろう?
その時代、お気楽お貴族様は軍には少なかったんじゃないか?
南とやり合ってた時代だろ?外に出たのはそれが落ち着いてからか?
世界を見るとニバーセルから外に出ることも反対しなかっただろ?
己の思うままにできなかったのは自分だ。それを子がしたいと望んだ時に
なぜに止められる?
己の血筋が我が子だけだとしてもな。それで、絶える一族となってもだ。
反対はしなかっただろうな。
行っておいで、世界を見ておいでと送り出さなかったか?
父様と母様はご健在か?
なにも確かめてはいないんだろう?
他人の噂話だけだ。
だから感情が動くんだ。
非道な親ならそれに感情を動かすことすらない。
考えるだけ無駄だからな。
他人に話すことすらしないだろう。
好きの反対は嫌いではなく無関心だ。
こころの片隅に置くことすらしないもんだ。
が、どれほど自分のために苦労を掛けたかと知っていれば、
今の自分の姿形を誇らしく思うだろう。
今あるものは父親と母親から授かったとな。
分からないから進めないんだ。
確かめるのが怖いのは己が弱いからだ。
が、戻ってきたんだ、ニバーセルに。
確かめることをお勧めするな。
どのようなことが分かっても、
知らないほうがよかったと思うことでも、
己は強くなるだろう。
悪いが、タンダート?弱いぞ?心がな。
その時の親の口先だけの言葉に惑わされるなよ?
隠密をするぐらいなんだ、素人に騙されるな?
は!生きていたのか?
こんな汚い下町にお貴族様が来るとはな。
お前は俺の子でも何でもないんだぞ?昔の噂話を信じたのか?
お間抜けな奴だ。
折角ここまで来たんだ、金を置いてけよ?
ないんなら出ていけ!迷惑だ!!
いまさら戻ってきたと?
それで?何しに来たのですか?
あなたは、我が子として引き取りましたが、
外に出た時点で縁を切っています。
金の無心ですか?迷惑です!
出ていきなさい!!
目を見ろ、指先を見ろ。
お前の無事な姿をみて安堵する目を。
お前を抱きしめたいと動く指先を。
そして心を見ろ。
なんて立派に。愛しているよ、我が息子。
だが、お前は貴族なんだ、ここに来てはいけない。
ああ、あの人の元にも行ってくれたのだろうか?
お前の姿を見れば、どんなに喜ぶだろうか。
なんて立派に。愛しているわ、我が息子。
だけど、ここにいれば、あなたを利用しようとする者がいる。
ああ、あの方の元にも行ったのだろうか?
あなたを見れば、どんなにお喜びになるだろうか。
そして伝えておくれ、今も愛していると。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「愛しい人?眠いだろう?おいで?
明日はまた鍛錬が始まるから。早く寝よう。」
「ん。眠いね。
油、どうやって売ろうかって話の途中だけど。
小さな樽でいいとおもんだ。とりあえずね。
また、樽を買いに行こう。
5リングだったよね、アガッターとのところで買ったのは。
50杯で5銀貨、25リングか。
金額は同じにしよう。ものはいいからね。売れるよ?
でも、最初は、マッサージオイルとして売ろうか?
で、髪にもいいんじゃないかなってことにしようか?
くふふふふ。
あれ?隠匿をどうするかも考えないと。」
「そうだな。それも考えよう。ほら、ここ、おいで?」
「んー。マティスも一緒ね。」
「もちろんだ。」
寝やすい位置に頭を移動させる。
まともに寝ていないんだ、
背中をポンポンと叩けば、くーっと眠りついた。
「ワイプ?店の話と隠匿はお前が考えろ。
ガイライ?タンダートがあれ以上に彼女の手を煩わすのなら始末しろ。
ニック?重さの調整は私もいるときだけだ。」
「はいはい。わかりましたよ?って、あなたも泣いてるんですか?」
「うるさい。」
男3人、みな泣いているのだ。
「これは、ダメだな。いや、ほんと、鼻水もでる。」
「いま作った話なんだな?タンダード?どうなんだ?」
「知らない!そんなこと知らない!!
なんなんだ!知っているのか?どうなんだ!」
「いや、作り話ですよ?彼女は何も知らない。
芝居風に話すのは前もって教えてほしいですよね。
この手の話を知っているだけですよ。だから、確かめたとしても、
今話していること以外のことが起ると考えたほうがいいですよ?
確かめていないというのは事実なんですか?
さすがに、あなたの世代の話はわたしもしりません。
が、王族の一つで今の当主がお亡くなりになればそれで、
廃絶となる一族はありますよ?
普通は養子をとるとか、手はいろいろあるんですが、
それは頑なに断っています。
それで、そのあとの財産を狙って結構人の出入りがあるんですよね。
ああ、悪い意味でですよ?
もし、ご実家ならすべて資産院にお預け頂けるようにお話願いませんか?
スクレール家なんですが。」
「・・・・。」
「タンダートの家だよ。あのまま一人だったのか?」
「ご存じで?」
「そりゃ知ってるよ。こいつの話は、悪いが有名だったんだよ。下町でな。
お前の父親が雨の日に館に忍び込んでやったとかさ。
貴族の家に出入りして金をもらっていたのは知ってる話だったからな。
なのに、雨の日が終わって赤子を連れてきたんだよ、
どう見ても自分そっくりな子をな。
酒のさかなの噂話だ。モウちゃんがいう面白おかしい話だな。
貴族に召し上げられたから、あの話は本当だったんだって。
だが、それが本当なら、それ以上は言えないだろ?
なにされるかわからんしな。
その当時のスクレール家はかなりの力と発言力をもってたよ。
親父さんも子供は預かっていただけだと、
笑うだけで、なにも言わなかったしな。
どんなことをいわれても、笑っていたよ。強い人だと思っていたよ。
ただ、お前が軍に入ってから、なにかと聞いて来た、お前のことを。
最近入った新人はどうなんだとな。
俺も、話せることは話したさ、隠すことでもない。
俺だってわかるよ?何が聞きたいかってことぐらい。
だからさ、余計にモウちゃんの話、泣くよなー。」
「・・・・生きてる、のか?」
「いや、俺は最近戻ってきたんだ、知ってるだろ?20年近く離れている。
下町にはまったくいけてねえんだ。
俺が離れるときは運び屋をしてたんだ、ガイライも知ってるだろ?ハニカって名前だ。」
「彼か。元気だぞ。」
「私も知ってるぞ。」
「マティスも?なんで?」
「セサミナをはじめ、彼には世話になった。
彼女も気に入っている。もちろん私もだ。馬車に揺られて、
王都を案内してもらった。愛しい人がそれは楽しそうに笑っていたからな。
これはどうすればいい?ワイプ?」
「なにがです?」
「ハニカに何かあれば、愛しい人が悲しむ。
セサミナもだろう。
このような息子が帰ってくれば、逆に迷惑なんじゃないか?
愛しい人はいいように話を作ったが、実は迷惑しているかもしれないだろ?
先に始末しておいたほうがいいのでは?」
「あなたもいいから寝なさい。あとは、やっておきますから。」
「そうか?くれぐれも愛しい人を悲しませるなよ?
ガイライもだ。」
「わかったから。」
これだけ念を押しておけばいいだろう。
愛しい人を風呂に入れたから寝ようか。
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「考えることが山積みですね。
店のことは、モウと相談しないといけないし、
お嬢問題も、ひとまずいいとして、明日の予定は?」
「予定通り、酒の3人組?そこに行く。
やはり鍛錬はしないと。明日一日だ。
それで、18から20まで行こう。
カリクのところでマンザスが入ったことに20の顔役がどう出るかだ。
本来なら20門内で扱うだろう?
別の手が入ってるかもしれない。争いがまた起きる。
そうなると、税の収入が減るぞ?」
「やめてくださいよ。売り上げに対する税を納めてくれればいいんですY。
それを個人の懐に入れるから減るんです。
オート院長下ではそうはいかないでしょう。
そうなると、別のところに、金が流れる。
中央か、天文か、生産院はどうでしょうか。
軍も絡みますね。
当主と軍隊長、別で決まったようですよ?」
「当主が隊長というわけではないと?」
「さすがに、自分が最前線に行くのは避けたいということでしょう。
己の手駒を隊長にということですね。」
「それが裏切らないと言い切れるのか?」
「そこね、ゆくゆくは当主というこうことが約束されていれば、
好戦的な出世欲の強いものは承諾するでしょう?」
「そんなのに隊長が務まるものか!」
「でしょうね。なので、分隊は第3軍ということになりますね。
これは、お二方が戻れば、打診があるはず。」
「お前の提案?」
「まさか。噂は流しましたが。
それがなければ、ニバーセルは終わりですよ?」
「予算は?」
「出ません!!」
「なんだよ!それ!!10億作れよ!10億!!」
「えー。そうなると私軍で、ワイプ軍ですよ?それもいいんですが、活動内容が、
債権回収になります。」
「絶対に嫌だ!」
「予算は考えましょう。分隊は行商も許可されてるんですから。
塩袋はダメですが、油は?いいんじゃないんですか?」
「納税が目的か?その油はどこから仕入れている?
なんで他に卸さない?それこそ、いまアガッターの相手はしていられない。
問題だらけだ。」
「ですよね。どうしましょうか。これ、モウに話すと、あれ絡みで
話を持ってくると思うんですよ。それは避けたい。」
「何のための第3軍なんだ?」
「やっぱり。」
「なんでもモウ頼みになる。情けない。
第3軍の話が出れば受けよう。予算はこちらで。」
「権利をできるだけ勝ち取ってください。」
「・・・・。
お前たちは何の話をしている?隠匿?軍?どういうことだ?」
「いろいろあるんですよ。
あなたは、まずは、ご両親のこと確認して下さいな。
でないと、先には進めない。後回しにすると、モウの気が散ります。
明日、モウが起きたら、先にニバーセルに戻ると言ってください。
きっと送ってくれるでしょう。
店のこと、塩袋のこと、考えておきますから。
混じりはじめにニバーセルの資産院に来てください。
あ、資産お預けの件もお忘れなく。
少し寝ましょうか?
風呂は、これも明日ですね。
ほんと、便利なものはなくせない。」
13
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる