姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚

mio

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1章 変わる日常

26話 魔力判定(1)

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「ウェルカ、このまま神殿へといってもいいか?」

 陛下がいた部屋を出た後の突然の伯父様の発言に首をかしげると、私の魔力を調べてしまおう、とのことだった。

「それは構わないのですが、魔力を調べるのは基礎教育部2年で行うと聞いたのですか?」

「普通はそうだな。
 だがその前に神殿に頼めば調べてくれるんだ」

 そうなのか、とは思いつつもなぜ今? という疑問が消えない。だが私としては特に断る理由はないのでついていくことにした。それに実は自分の魔力に関してはとても気になっていたのだ。


「用事は終わったのかい、アゼリア?」

「ベ、ベルク様⁉」

 では行こうかと歩き出したところで、急にかかった声に驚いてそちらを見ると、なぜかそこには気まずそうな顔をしたベルク殿下がいらっしゃった。

「はい、滞りなくおわりました」

「それは何よりだ。
 ところで、ジェラミアがアゼリアとウェルカとお茶をしたいと言っているんだが、この後予定はどうだ?」

 そんな殿下の誘いに思わずお姉様の方を見てしまう。お姉様は困った顔をしていた。それにしても王太子妃様自らお姉様とお茶をしたいというなんて、少し何を企んでいるのかと疑ってしまう。それに私も誘ってくるのはなんでなんだろう。公務に関してはしっかりとこなしているようで、噂も悪いものはあまりなかったが実際にあったことがないとあまり噂をうのみにはしたくない。
 そんな風にもんもんとしていると、お姉様が言いづらそうにあの、と切り出した。

「大変ありがたいお申し出なのですが……。 
 この後王宮の神殿へ行きますので、本日は難しいですわ。
 ぜひまたお誘いくださると嬉しいです」

「神殿?」

「はい。
 ウェルカの魔力を調べてみるのです」

 それは大切だな、と殿下は納得したようにうなずいている。そしてどこかほっとしたような笑みを浮かべながら、ジェラミア様には自分から伝えておくと言って去っていっていしまった。

「一体どうしたのだろうな?」

 困惑気味の伯父様に私もお姉様もついうなずいてしまう。本当に何だったのだろうか。急に誘ってきたことも、すぐに諦めて帰っていったこともよくわからない。

 だが伯父様はすぐにさて、と気持ちを切り替えると神殿へと歩き始めた。
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