姉に代わって立派に息子を育てます! 前日譚

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2章 学園生活

84話 校外学習(1)

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 最終的に私は全属性適正あり、マンセルトさんは光属性以外適正あり、という結果になった。これからの訓練は本来の授業時間では光属性以外をマンセルトさんとオクトパック先生に、高等専門部の授業時間では光属性をセイットに教えてもらうことになった。光属性の使い手は希少で、本当はまずはそちらのみの訓練をしようか、という話も上がったらしいが結局この形で落ち着いたのだ。

 ここから年の折り返し時点にある長期休暇まで、ひたすら魔力制御、そして魔法を覚えていく。ちなみに、長期休暇前にある魔力制御のテストに合格しないと実家に帰宅ができないのだ。そうなると自動的に先生も帰れなくなるのでどちらも必死になっている、らしい。それが私たちにあてはまらないであろうことは初めからなんとなくわかっていたことではあったが。


「うん、あまり心配してはいなかったけどやはり君たちは優秀ですね」

 苦笑いでそうオクトパック先生は告げる。本来は半年間かけて学ぶものを大した時間もかけずに身に着けてしまったよう……。この後は何を教えていけばいいかな、と悩んでいる姿を見ているとなんとなく申し訳ない気持ちになってくる。

「そうだ、今度魔法師団で南の方の森に魔獣狩りに行くのだけれど、一緒に行きますか?」

 実践はやっぱり大事だよね、とあっさりという先生に私とマンセルトさんは思わず顔を見合わせてしまった。

「で、ですが校外学習は来年、王都のすぐ近くにある森に行くと聞いているのですが」

「そうですね。
 でも、二人とももう十分に戦える魔法は身に着けているだろうし、僕もそばを離れません。
 だから許可はもらえると思います」

 正直、出しては消すだけの魔法練習に飽きてきた、という気持ちはある。新しい魔法を覚えるのは楽しいが、それでも実際に使ってみたいという欲が生まれてくるのだ。

「い、行きたいです!」

 思わず叫んだ言葉に先生は嬉しそうにうなずいた。次いで、マンセルトさんからも行きたい、という返事が返ってくる。

「では、申請はしておきます。
 目的の場所は馬車で片道2日くらいかかるから、途中野営になるけれど大丈夫ですか?」

 その言葉は主に私に向けられていた。確かに私貴族の令嬢でした……。領地から王都にやってくるときも、途中の町で宿をとりながら来たものだから野営というものは実はしたことがない。心配がないわけではなかったが、これを断るという選択肢はないよね。

「大丈夫です」

 マンセルトさんもそれに続き大丈夫、返すとではまた次の授業で、と先生は去っていった。

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