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2章 学園生活
139話 貴族へのお披露目(3)
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「あ、ああ、あの、お父、様?
先ほどのは、いったい……」
顔が真っ赤になってる、絶対! 慌ててお父様のほうを見ると、驚いたように固まった後に、嬉しそうに笑った。
「ああ、あとでわかるさ。
でも安心したよ」
何に、と問う前にまた別の人が挨拶にやってきた。さすがにお客様をお待たせするわけにはいかない。
そのまま挨拶周りに忙殺されていると、疑問は頭の片隅に押しやられていった。
「お疲れ様です、ウェルカ。
大変そうでしたね」
ようやくひと段落し、お茶を飲んで休んでいるとどこからかセイットがやってきた。前回の領民へのお披露目もそうだったのだが、正確にはセイットはチェルビース公爵家の当主一族ではない。そのため、今回もお披露目の対象にはならないのだ。
「セイットも体験してみればいいのよ。
もう全然顔も名前も覚えきれないわ……」
これは今度会ったときにうっかり初めまして、と言わないように気を付けないと。後で招待客一覧を見せてもらおう、そんな決心をしているとセイットはくすくすと笑っている。
「私がこれをやることはありませんよ。
それは神子の仕事ではありませんから」
「神子の、仕事ですか?」
ええ、とうなずくけれどこれ以上しゃべる気はなさそうだ。そのまま隣り合ってお茶を飲んだり、お菓子をつまんだりしていると、こちらに近づいてくる人がいた。
「大丈夫、ウェルカ?」
「お兄様……。
なんというか、大変です」
それしか言えない。もうぐったりだ。
「っと、セイット殿もここにいたのですね」
お兄様はセイットに今気が付いたようで、驚いたようにそういう。あれ? お兄様ってセイットにそういう言葉使いだったっけ。なんというかとても堅い。
「ええ。
皆さん、気がいい人ばかりでとても楽しいですね」
「それは何よりです。
ここに招待されているのは近隣の領主一族だったり、臣下一族だったりするので気心が知られていますから」
にこやかに会話をしているが、どう考えても従兄弟という関係性ではない。そんなものなのかな。
「ウェルカ?」
ぼー、と2人の会話を聞いていると、セイットが心配そうにこちらに声をかけた。いけない、いけない。
「なんでしょうか」
「ぼーっとしていたようだけれど、大丈夫かい?」
「はい」
「疲れたのなら中で休んでいるといいよ。
もう挨拶は済んだんだろう?」
一人だけ休んでいるのもどうかと思ってためらっていると、この後もまだ用事があるのだろう? と言われてしまった。用事、用事……。あ、ヴァーレクト様のことかな。
「そうですね、お言葉に甘えて休むことにします」
お父様にも軽く声をかけると、それがいいと賛同してくれた。なぜか自室ではなく、応接室にいるように言われて、私はおとなしくそちらに向かうことにした。
先ほどのは、いったい……」
顔が真っ赤になってる、絶対! 慌ててお父様のほうを見ると、驚いたように固まった後に、嬉しそうに笑った。
「ああ、あとでわかるさ。
でも安心したよ」
何に、と問う前にまた別の人が挨拶にやってきた。さすがにお客様をお待たせするわけにはいかない。
そのまま挨拶周りに忙殺されていると、疑問は頭の片隅に押しやられていった。
「お疲れ様です、ウェルカ。
大変そうでしたね」
ようやくひと段落し、お茶を飲んで休んでいるとどこからかセイットがやってきた。前回の領民へのお披露目もそうだったのだが、正確にはセイットはチェルビース公爵家の当主一族ではない。そのため、今回もお披露目の対象にはならないのだ。
「セイットも体験してみればいいのよ。
もう全然顔も名前も覚えきれないわ……」
これは今度会ったときにうっかり初めまして、と言わないように気を付けないと。後で招待客一覧を見せてもらおう、そんな決心をしているとセイットはくすくすと笑っている。
「私がこれをやることはありませんよ。
それは神子の仕事ではありませんから」
「神子の、仕事ですか?」
ええ、とうなずくけれどこれ以上しゃべる気はなさそうだ。そのまま隣り合ってお茶を飲んだり、お菓子をつまんだりしていると、こちらに近づいてくる人がいた。
「大丈夫、ウェルカ?」
「お兄様……。
なんというか、大変です」
それしか言えない。もうぐったりだ。
「っと、セイット殿もここにいたのですね」
お兄様はセイットに今気が付いたようで、驚いたようにそういう。あれ? お兄様ってセイットにそういう言葉使いだったっけ。なんというかとても堅い。
「ええ。
皆さん、気がいい人ばかりでとても楽しいですね」
「それは何よりです。
ここに招待されているのは近隣の領主一族だったり、臣下一族だったりするので気心が知られていますから」
にこやかに会話をしているが、どう考えても従兄弟という関係性ではない。そんなものなのかな。
「ウェルカ?」
ぼー、と2人の会話を聞いていると、セイットが心配そうにこちらに声をかけた。いけない、いけない。
「なんでしょうか」
「ぼーっとしていたようだけれど、大丈夫かい?」
「はい」
「疲れたのなら中で休んでいるといいよ。
もう挨拶は済んだんだろう?」
一人だけ休んでいるのもどうかと思ってためらっていると、この後もまだ用事があるのだろう? と言われてしまった。用事、用事……。あ、ヴァーレクト様のことかな。
「そうですね、お言葉に甘えて休むことにします」
お父様にも軽く声をかけると、それがいいと賛同してくれた。なぜか自室ではなく、応接室にいるように言われて、私はおとなしくそちらに向かうことにした。
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