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2章 学園生活
178話 2回目の王妃のお茶会(4)
しおりを挟む「それで、これはどういうことでしょう?」
王妃様と皇太子。この2人を前にしても動じないなんて、やっぱりどういう精神をしているんだろう。
「どう、とは?」
「だって、わざと時間をずらしたのでしょう?
ここもわざわざ一番視線を集められる場所を指定していらっしゃいましたし」
夫人の言葉に王妃様は笑みを深めた。どうやらそこに思惑があるのは確かなよう。というか、気づいていたうえでその余裕? ちらりとお姉様を見上げると、少し青くなった顔をしながらもまっすぐに王妃様方の方を見つめていた。
「そこまで理解していらっしゃっているのなら、話は早いですね。
本日はとある目的があっておよびしたのです」
「そこからは私が。
最近、学園では不思議な噂が蔓延しているようだ。
ウェルカ嬢が、あなたを、アンティーナ嬢をいじめていた、と。
そのほかにも何かとウェルカ嬢に不利な噂が流れつづけていると聞いている。
そして、先日ついに噂に惑わされたものが愚かなことをしでかした」
知っているな、と確認するように言葉を切ったベルク殿下。ずっと夫人の笑顔はずっと形を変えず、何を考えているのか全く分からない。責められていると理解をしたのはアンティーナの方は顔色を悪くしている。
「その噂の出どころは少し調べればすぐにわかることです。
隠すつもりもないようですからね」
言葉とともにベルク殿下はアンティーナの方を見た。びくりと肩を揺らすと、視線を下に落とした。
「それに加えて、先日事件を起こした生徒が興味深いことを話していた。
彼女と同じチームになった人たちは、まぁ、家が裕福でなかったり、プライドが高かったりする人ばかりだったようだ。
そこに、ウェルカ嬢を傷つけらたら、お金をやるといった人がいた、と。
プライドが高い人は、煽られた、と。
さて、何か覚えはないかな、アンティーナ嬢」
「な、なんのことか……」
もうびくり、どころではなく、がたがたと震えている。まあ、自業自得で同情もしないんだけれど。殿下の静かな怒りはここまでも伝わってくる。
それにしても、まさかあの一件にそんな裏があったのか。確かにおかしな行動だとは思ったけれど……。
「まあ、もう確信を得ているので今更否定されても意味はないが。
侮辱罪と殺害未遂か?」
「そ、そんな……」
がくり、とアンティーナは膝をつく。そこまできても夫人の表情は変わらない。それが逆に不気味だった。
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