4 / 34
その四
しおりを挟む
転生。転生なんて、どう考えても二次元の産物だろう。
「アメリア?」
そもそも転生しちゃったとしたらよ? 前世……認めたくないけど前世の私、橘 友美は当然のごとくお亡くなりになってるわけで……
「アメリア? どうしたんです?」
死因がボールに当たってー、とかダサいにもほどがある。『転生しちゃったんですが?』の主人公だって事故死なのに。
いやその前に死にたくない死んでたくない。
友達にも会えないなんて。前世で所属してた弓道部にももう行けないなんて。マクドナルドのあのチープな味をもう感じられないなんて……
しかもである。『転生しちゃったんですが?』に転生とかお断りすぎる。
だって『転生しちゃったんですが?』にはこの王子様が出てくるんだから。
「アメリア。やはり具合が……」
「……え、なに?」
「悪くないようですね。よかった、ただ無視していただけですか」
「は……?」
「無言返しですか。新しい。押してダメなら引いてみろ、と」
「何の話!?」
やっぱりこの王子様苦手だ。漫画の中でも苦手だったけど現実に言われるとなると余計に引く。
本当にキモチワルイのだ。
おーい誰か、私と視界共有できる人はいませんか。もしくは脳外科。……いるはずないですね。
脳内で一人芝居。少々現実逃避気味に。
「そんな冷たい貴女も素晴らしい!」
……前言撤回。苦手ではない、嫌いだ。変態王子とか最悪だろう。その身分と権力が泣く。
「さあ、グイグイ来てください。わかってます。押して引いて押す。ですよね」
目をキラキラと輝かせる王子、ことバルド。
怖い怖いなんなんだこの変態。なんの話をしているんだこの変態。
私は恐怖で体が冷えるのを感じる。
「その冷たいところも最高ですので冷たく引き離していただいても結構です。それはそれでイイというか……」
もう一度言おう。
怖い怖いなんなんだこの変態。
「アメリア?」
そもそも転生しちゃったとしたらよ? 前世……認めたくないけど前世の私、橘 友美は当然のごとくお亡くなりになってるわけで……
「アメリア? どうしたんです?」
死因がボールに当たってー、とかダサいにもほどがある。『転生しちゃったんですが?』の主人公だって事故死なのに。
いやその前に死にたくない死んでたくない。
友達にも会えないなんて。前世で所属してた弓道部にももう行けないなんて。マクドナルドのあのチープな味をもう感じられないなんて……
しかもである。『転生しちゃったんですが?』に転生とかお断りすぎる。
だって『転生しちゃったんですが?』にはこの王子様が出てくるんだから。
「アメリア。やはり具合が……」
「……え、なに?」
「悪くないようですね。よかった、ただ無視していただけですか」
「は……?」
「無言返しですか。新しい。押してダメなら引いてみろ、と」
「何の話!?」
やっぱりこの王子様苦手だ。漫画の中でも苦手だったけど現実に言われるとなると余計に引く。
本当にキモチワルイのだ。
おーい誰か、私と視界共有できる人はいませんか。もしくは脳外科。……いるはずないですね。
脳内で一人芝居。少々現実逃避気味に。
「そんな冷たい貴女も素晴らしい!」
……前言撤回。苦手ではない、嫌いだ。変態王子とか最悪だろう。その身分と権力が泣く。
「さあ、グイグイ来てください。わかってます。押して引いて押す。ですよね」
目をキラキラと輝かせる王子、ことバルド。
怖い怖いなんなんだこの変態。なんの話をしているんだこの変態。
私は恐怖で体が冷えるのを感じる。
「その冷たいところも最高ですので冷たく引き離していただいても結構です。それはそれでイイというか……」
もう一度言おう。
怖い怖いなんなんだこの変態。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
キモおじさんの正体は…
クラッベ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生し、ヒロインとなったナディア。
彼女はゲーム通りにいかない悪役令嬢のビビアンに濡れ衣を着せ、断罪イベントの発生を成功させる。
その後の悪役令嬢の末路は、ゲーム通りでは気持ち悪いおっさんに売られていくのを知っているナディアは、ざまぁみろと心の中で嘲笑っていた。
だけどこの時、この幸せが終わりを迎えることになるとは、ナディアは思っても見なかったのだ。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
ずっと一緒にいようね
仏白目
恋愛
あるいつもと同じ朝 おれは朝食のパンをかじりながらスマホでニュースの記事に目をとおしてた
「ねえ 生まれ変わっても私と結婚する?」
「ああ もちろんだよ」
「ふふっ 正直に言っていいんだよ?」
「えっ、まぁなぁ 同じ事繰り返すのもなんだし・・
次は別のひとがいいかも お前もそうだろ? なぁ?」
言いながらスマホの画面から視線を妻に向けると
「・・・・・」
失意の顔をした 妻と目が合った
「え・・・?」
「・・・・ 」
*作者ご都合主義の世界観のフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる