46 / 107
ラミリアさんの再来※アユム視点
しおりを挟む
「エイシオー!」
ドンドンとまだ扉を叩いてるラミリアさん。
「今開けるよ。ラミリア」
寝間着のままで、エイシオさんが玄関のドアを開けた。
「や、やだエイシオ寝間着のまま……って、貴方! 耳!」
「あぁ、そういう時期だから……」
面倒くさそうにエイシオさんが対応している。
時期……もふもふの時期?
「戻らないの? 家に」
「戻る必要がどこにある? ところで何か用事かい」
「用事……あ、アユム~~!」
玄関まで行かずに見守っていたけど、俺を見つけてラミリアさんが部屋に入ってくる。
「昨日は飲みすぎちゃって、私あんまり記憶がなくって~雨すごかったけど大丈夫だった? 心配になっちゃってね」
「だ、大丈夫です……はは」
なんだかすっごく色々な事があったけど……それでエイシオさんと……。
でも、こんな話は絶対にできない。
「さっきもギルドに寄ってきたけど、色々仕事の募集もあったわよ~あなたに似合いそうな仕事!」
求人情報なんだろう紙の束を渡された。
薄茶色の紙に、文字が色々書いてる。
異世界でも、こんな感じなんだ……。
「ラミリア! もう、アユムにそういうお節介はやめてくれ」
「まぁまぁ一応読んでみてね。それにしたって、エイシオ。やっぱり家に戻りましょ? ……それでいい加減……決めましょうよ」
俺に紙束を渡すと、もう俺には興味がないようにエイシオさんに話しかけながらテーブルに座った。
立ち話で帰るつもりはないという事だろう。
コーヒー淹れようか……。
いい加減決めようってどういうことなんだろう……?
「一体なんなんだ。ラミリア」
「やっぱり獣化してる時の方がよりよい血を求めるじゃない……? ……私ももうすぐなりそうだし」
ラミリアさんもなるんだ!?
血筋とか……の関係で?
「だから、君と結婚する気はないんだよ」
「獣化していれば、きっと気持ちも高まるわよ!」
「あのコーヒーを……あの……獣化って……?」
険しい顔をしていたエイシオさんが、俺がコーヒーを持っていくと優しく微笑んだ。
「説明もせずでごめんよ。びっくりしただろう? 怖いかい?」
ぴこぴこ可愛い耳が動く、か、可愛い……!
かっこいいのに、可愛い!
「ま、まさか。とっても可愛いです」
「可愛い……? 獣化は気高いロードリアの血なのよ」
睨まれてしまった……!
「す、すみません」
「ふふ、可愛いと思ってもらえて嬉しいな。半年に一回くらい、こうなってしまうんだよ」
「その間は、血の濃い良い子供が産まれる発情期なのよ。女達がまた寄ってきちゃうわ」
またエイシオさんの顔が冷めた無表情になる。
は、発情期……!?
じゃあラミリアさんは、エイシオさんにそういう事を誘ってるってこと!?
「僕にとっては最高にうんざりする時期だよ」
「だから、もう身を固めなさいよ。私と逢った途端に獣化が始まったじゃない? そういう事よ! そういう運命なのよ! エイシオ・ロードリア!」
「すまないけど、ラミリア。そうじゃないんだ」
エイシオさんは、そう言うと僕が立ってた台所にやってきた。
何か必要だった? 砂糖とミルクも持っていったのに……。
「今朝、僕の告白を受け入れてもらえたんだ」
グッと、俺の肩を抱くエイシオさん。
腰にも尻尾が巻き付いてくる。
「エ、エイシオさん!?」
「告白って……なによ」
訝しげな瞳で、僕達を見るラミリアさん。
「愛の告白に決まってるじゃないか。僕はアユムを愛してるんだよ」
肩を抱かれて見上げたエイシオさんは、照れたように微笑んでる。
ええええ!? だ、大丈夫なんですか!? エイシオさんっ!
そしてラミリアさんは……瞳を見開いて停止していた……。
ドンドンとまだ扉を叩いてるラミリアさん。
「今開けるよ。ラミリア」
寝間着のままで、エイシオさんが玄関のドアを開けた。
「や、やだエイシオ寝間着のまま……って、貴方! 耳!」
「あぁ、そういう時期だから……」
面倒くさそうにエイシオさんが対応している。
時期……もふもふの時期?
「戻らないの? 家に」
「戻る必要がどこにある? ところで何か用事かい」
「用事……あ、アユム~~!」
玄関まで行かずに見守っていたけど、俺を見つけてラミリアさんが部屋に入ってくる。
「昨日は飲みすぎちゃって、私あんまり記憶がなくって~雨すごかったけど大丈夫だった? 心配になっちゃってね」
「だ、大丈夫です……はは」
なんだかすっごく色々な事があったけど……それでエイシオさんと……。
でも、こんな話は絶対にできない。
「さっきもギルドに寄ってきたけど、色々仕事の募集もあったわよ~あなたに似合いそうな仕事!」
求人情報なんだろう紙の束を渡された。
薄茶色の紙に、文字が色々書いてる。
異世界でも、こんな感じなんだ……。
「ラミリア! もう、アユムにそういうお節介はやめてくれ」
「まぁまぁ一応読んでみてね。それにしたって、エイシオ。やっぱり家に戻りましょ? ……それでいい加減……決めましょうよ」
俺に紙束を渡すと、もう俺には興味がないようにエイシオさんに話しかけながらテーブルに座った。
立ち話で帰るつもりはないという事だろう。
コーヒー淹れようか……。
いい加減決めようってどういうことなんだろう……?
「一体なんなんだ。ラミリア」
「やっぱり獣化してる時の方がよりよい血を求めるじゃない……? ……私ももうすぐなりそうだし」
ラミリアさんもなるんだ!?
血筋とか……の関係で?
「だから、君と結婚する気はないんだよ」
「獣化していれば、きっと気持ちも高まるわよ!」
「あのコーヒーを……あの……獣化って……?」
険しい顔をしていたエイシオさんが、俺がコーヒーを持っていくと優しく微笑んだ。
「説明もせずでごめんよ。びっくりしただろう? 怖いかい?」
ぴこぴこ可愛い耳が動く、か、可愛い……!
かっこいいのに、可愛い!
「ま、まさか。とっても可愛いです」
「可愛い……? 獣化は気高いロードリアの血なのよ」
睨まれてしまった……!
「す、すみません」
「ふふ、可愛いと思ってもらえて嬉しいな。半年に一回くらい、こうなってしまうんだよ」
「その間は、血の濃い良い子供が産まれる発情期なのよ。女達がまた寄ってきちゃうわ」
またエイシオさんの顔が冷めた無表情になる。
は、発情期……!?
じゃあラミリアさんは、エイシオさんにそういう事を誘ってるってこと!?
「僕にとっては最高にうんざりする時期だよ」
「だから、もう身を固めなさいよ。私と逢った途端に獣化が始まったじゃない? そういう事よ! そういう運命なのよ! エイシオ・ロードリア!」
「すまないけど、ラミリア。そうじゃないんだ」
エイシオさんは、そう言うと僕が立ってた台所にやってきた。
何か必要だった? 砂糖とミルクも持っていったのに……。
「今朝、僕の告白を受け入れてもらえたんだ」
グッと、俺の肩を抱くエイシオさん。
腰にも尻尾が巻き付いてくる。
「エ、エイシオさん!?」
「告白って……なによ」
訝しげな瞳で、僕達を見るラミリアさん。
「愛の告白に決まってるじゃないか。僕はアユムを愛してるんだよ」
肩を抱かれて見上げたエイシオさんは、照れたように微笑んでる。
ええええ!? だ、大丈夫なんですか!? エイシオさんっ!
そしてラミリアさんは……瞳を見開いて停止していた……。
66
あなたにおすすめの小説
異世界で王子様な先輩に溺愛されちゃってます
野良猫のらん
BL
手違いで異世界に召喚されてしまったマコトは、元の世界に戻ることもできず異世界で就職した。
得た職は冒険者ギルドの職員だった。
金髪翠眼でチャラい先輩フェリックスに苦手意識を抱くが、元の世界でマコトを散々に扱ったブラック企業の上司とは違い、彼は優しく接してくれた。
マコトはフェリックスを先輩と呼び慕うようになり、お昼を食べるにも何をするにも一緒に行動するようになった。
夜はオススメの飲食店を紹介してもらって一緒に食べにいき、お祭りにも一緒にいき、秋になったらハイキングを……ってあれ、これデートじゃない!? しかもしかも先輩は、実は王子様で……。
以前投稿した『冒険者ギルドで働いてたら親切な先輩に恋しちゃいました』の長編バージョンです。
【本編完結】最強S級冒険者が俺にだけ過保護すぎる!
天宮叶
BL
前世の世界で亡くなった主人公は、突然知らない世界で知らない人物、クリスの身体へと転生してしまう。クリスが眠っていた屋敷の主であるダリウスに、思い切って事情を説明した主人公。しかし事情を聞いたダリウスは突然「結婚しようか」と主人公に求婚してくる。
なんとかその求婚を断り、ダリウスと共に屋敷の外へと出た主人公は、自分が転生した世界が魔法やモンスターの存在するファンタジー世界だと気がつき冒険者を目指すことにするが____
過保護すぎる大型犬系最強S級冒険者攻めに振り回されていると思いきや、自由奔放で強気な性格を発揮して無自覚に振り回し返す元気な受けのドタバタオメガバースラブコメディの予定
要所要所シリアスが入ります。
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
2026/01/09 加筆修正終了
前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい
夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れています。ニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが……
◆いつもハート、エール、しおりをありがとうございます。冒頭暗いのに耐えて読んでくれてありがとうございました。いつもながら感謝です。
◆お友達の花々緒さんが、表紙絵描いて下さりました。可愛いニャリスと、悩ましげなラクロア様。
◆これもいつか続きを書きたいです、猫の日にちょっとだけ続きを書いたのだけど、また直して投稿します。
動物アレルギーのSS級治療師は、竜神と恋をする
葉空
BL
SS級治療師、ルカ。それが今世の俺だ。
前世では、野犬に噛まれたことで狂犬病に感染し、死んでしまった。次に目が覚めると、異世界に転生していた。しかも、森に住んでるのは獣人で人間は俺1人?!しかも、俺は動物アレルギー持ち…
でも、彼らの怪我を治療出来る力を持つのは治癒魔法が使える自分だけ…
優しい彼が、唯一触れられる竜神に溺愛されて生活するお話。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる