26 / 65
普段どおりの出荷作業
しおりを挟む
「えっと、自分は田所さんからトラックがついでに拾っていくと聞いたんですが、どうして木戸さんが?」
「私も、養老渓谷のダンジョンで立ち合いをしますから、気になさらないでください」
そういえば、そうだった。
「そうですか。ありがとうございます」
でも感謝の言葉は述べておかないと。
「あの……、少し気になったことがあるのですけど……」
「何でしょうか?」
「佐藤さんのアイテムボックスって、かなりの量が入りますよね?」
そこに気がついちゃたか。
スルーしてほしかった。
「あ! 別に、言いふらしたりはしませんから! 大事な取引先の個人情報ですから!」
俺が警戒したことに気がついたのか、慌てた様子で木戸さんが取り繕ってきた。
まぁ、神々が日本政府と官僚に釘を刺した以上、バレても大丈夫だろう。
「そうですね。それなりに入ります」
ただし、どのくらい入るかは態々言う必要はないだろう。
頼られるのは悪い気はしないが、こちらの手札を全部見せるのもまた違うからな。
「そうなのですか」
深く突っ込んでくることもなく話は終了。
どうやら、本当に話題のために振ってきたってことか?
良く分からないな。
まぁ、一緒に仕事をしていれば、ある程度は俺のスキルは分かるだろうし、無理に聞き出す必要はないと思ったのかも知れないな。
そのあとは、当たり障りのない会話をしている間に、養老渓谷ダンジョンの駐車場に到着した。
木戸さんから、必要な野菜や果物が書かれているリストを渡されたあとは、いつも通りダンジョンに潜り野菜とフルーツを採取し、地上に出てトラックに積み込む。
2時間ほどで終わったあとは、穀物を回収する。
「それにしても小麦も必要とは――」
「お米もお願いします」
「はい」
木戸さんに頼まれて稲穂を50トン――、10トントラック5台分を採取しトラックの荷台に乗せる。
そのあとは小麦も。
麦と稲穂だけで、全部で100トンを超える収穫になった。
野菜とフルーツを含めると全部で200トン。
ダンジョンと地上の往復だけで10往復。
階段の上り下りだけで1000段程度。
途中から、筋肉の使い過ぎで足が震えて小鹿モードに突入したので、若返りの効果があるキュウリを食べて疲労回復しながらアイテムボックスに入れた成果や野菜、麦、稲穂を輸送した。
全ての作業が終わった頃には午後9時を過ぎていた。
思ったよりも作業が早く終わったのは良かった。
「佐藤さん、お疲れ様でした」
一呼吸するために、日本ダンジョン冒険者協会の駐車場に置かれていたベンチに座ると、タイミングよく木戸さんがコーヒーを差し出してきたので受け取って口にする。
「はあー」
「佐藤さん。今日、このあとは、お暇ですか?」
「早めに帰って寝たいと思います」
最近、かなり無理してダンジョンの地下と地上を往復しているからな。
肉体を酷使した分、休んで英気を養いたい。
「そうですか……」
なんで、そこで残念そうな表情をするのか。
40歳を超えると疲れやすくなるんだよ……。
若者らしく「うぇーい!」と、遊ぶことはできない年齢なんだよ。
そこは理解してくれ。
木戸さんは、お疲れ気味の俺に合わせてくれて自宅まで送ってくれた。
自宅に戻ったあとは風呂に入る。
ベッドで横になったら、かなり疲れているのか意識が飛んで気がつけば日が昇っていた。
「私も、養老渓谷のダンジョンで立ち合いをしますから、気になさらないでください」
そういえば、そうだった。
「そうですか。ありがとうございます」
でも感謝の言葉は述べておかないと。
「あの……、少し気になったことがあるのですけど……」
「何でしょうか?」
「佐藤さんのアイテムボックスって、かなりの量が入りますよね?」
そこに気がついちゃたか。
スルーしてほしかった。
「あ! 別に、言いふらしたりはしませんから! 大事な取引先の個人情報ですから!」
俺が警戒したことに気がついたのか、慌てた様子で木戸さんが取り繕ってきた。
まぁ、神々が日本政府と官僚に釘を刺した以上、バレても大丈夫だろう。
「そうですね。それなりに入ります」
ただし、どのくらい入るかは態々言う必要はないだろう。
頼られるのは悪い気はしないが、こちらの手札を全部見せるのもまた違うからな。
「そうなのですか」
深く突っ込んでくることもなく話は終了。
どうやら、本当に話題のために振ってきたってことか?
良く分からないな。
まぁ、一緒に仕事をしていれば、ある程度は俺のスキルは分かるだろうし、無理に聞き出す必要はないと思ったのかも知れないな。
そのあとは、当たり障りのない会話をしている間に、養老渓谷ダンジョンの駐車場に到着した。
木戸さんから、必要な野菜や果物が書かれているリストを渡されたあとは、いつも通りダンジョンに潜り野菜とフルーツを採取し、地上に出てトラックに積み込む。
2時間ほどで終わったあとは、穀物を回収する。
「それにしても小麦も必要とは――」
「お米もお願いします」
「はい」
木戸さんに頼まれて稲穂を50トン――、10トントラック5台分を採取しトラックの荷台に乗せる。
そのあとは小麦も。
麦と稲穂だけで、全部で100トンを超える収穫になった。
野菜とフルーツを含めると全部で200トン。
ダンジョンと地上の往復だけで10往復。
階段の上り下りだけで1000段程度。
途中から、筋肉の使い過ぎで足が震えて小鹿モードに突入したので、若返りの効果があるキュウリを食べて疲労回復しながらアイテムボックスに入れた成果や野菜、麦、稲穂を輸送した。
全ての作業が終わった頃には午後9時を過ぎていた。
思ったよりも作業が早く終わったのは良かった。
「佐藤さん、お疲れ様でした」
一呼吸するために、日本ダンジョン冒険者協会の駐車場に置かれていたベンチに座ると、タイミングよく木戸さんがコーヒーを差し出してきたので受け取って口にする。
「はあー」
「佐藤さん。今日、このあとは、お暇ですか?」
「早めに帰って寝たいと思います」
最近、かなり無理してダンジョンの地下と地上を往復しているからな。
肉体を酷使した分、休んで英気を養いたい。
「そうですか……」
なんで、そこで残念そうな表情をするのか。
40歳を超えると疲れやすくなるんだよ……。
若者らしく「うぇーい!」と、遊ぶことはできない年齢なんだよ。
そこは理解してくれ。
木戸さんは、お疲れ気味の俺に合わせてくれて自宅まで送ってくれた。
自宅に戻ったあとは風呂に入る。
ベッドで横になったら、かなり疲れているのか意識が飛んで気がつけば日が昇っていた。
195
あなたにおすすめの小説
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~
仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。
ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。
ガチャ好きすぎて書いてしまった。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる