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第一章 再会
第24話
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先生の家は学校から割と離れていて、閑静な住宅街にあるマンションだった。
車が駐車場にゆっくり停まった。
き、緊張する……!
ここは完全に先生の縄張り。
先生への気持ちは変わらないんだけど、今までの色々な思い出が蘇ってきて、何故かまた恐怖心が湧く。
先生は特に表情は変わらず、そのまま私達は車から出た。
誰かに見られたらまずいと身構えてしまう。
そのまま先生について行って、先生の家の中に入った。
扉が閉まった瞬間、先生に思い切り抱き寄せられた。
「ごめん」
久々の先生の匂い、温もり、先生の体の大きさ、感触、何もかもが戻ってきて。
とても安心した。
私が帰りたかった場所はここだったんだと思った。
「先生、なんで謝るんですか?」
「今まで散々苦しめた」
確かに、私は先生と再会してから、ただただ戸惑って、逃げて、捕まっては先生を拒絶できないでいた。
でも──
「確かに苦しい時もありましたけど、今とても幸せです」
それは確かだった。
「またその服着てきたんだな」
突然言われて恥ずかしくなった。
「なんとなく……なんとなくです」
先生は深いため息をついた。
「お前のそういうところが、俺をおかしくさせるんだよ」
どういう事だろう。
私は別に変な事してないし、やっぱり先生の言ってる事は相変わらずよくわからない。
先生は大切なものを扱うかのように私を抱き上げた。
そして耳元で囁いた
「お前の全部、俺に見せて」
一瞬で顔が真っ赤になった。
に、逃げたい……!恥ずかしい!
先生に色々されたけど、全部見せた事はなかった。
私が色々考えてると、私はそのまま先生のベッドに置かれた。
先生は、またあの時の、獲物を狙うかの様な目つきをしている。
なんで今更!
「今、嫌だと思った?」
「……はい」
正直に答えてしまった。
でも、もうわかってる。
私はここから逃げられない。
逃げたくない。
ずっと側に居たい。
だから、先生の言う事に従ってしまう。
恥ずかしながらも先生の前で全てを曝け出し、戸惑いながらも先生を受け入れる。
そんな私を見て、先生は悦ぶ。
ただ、前みたいに無理矢理ではなくて、優しく少しずつ私の心を解いていく。
とろけるようなキスをして、もう先生の事しか考えられなくなってしまう。
私はまた新しい感覚を植え付けられる。
二人だけの空間、二人の息遣いだけが聞こえる。
先生にどんどん染まっていく。
それがとても心地が良くて、恥ずかしい声を出してしまう。
先生の熱い衝動に突き動かされて 、それが頭の中まで揺さぶって、意識が遠のいていく。
全て満たされる感覚が全身を駆け巡り、私は力が全て抜けて、その余韻にただ浸る。
先生の温かい温もりに包まれてそのまま眠りについた。
* * *
──次の日の朝
目が覚めたら隣に誰も居なかった。
びっくりして部屋を見渡すと、リビングの棚には、生徒たちとの集合写真がたくさん飾られていた。
私の写真もあった。
それをじっと見ていた。
そしたら、先生がシャワールームから出てきた。
何も飾ってない先生の雰囲気が新鮮で、それを見てたら色々思い出して恥ずかしくなって目を逸らしてしまった。
「なんで目逸らした?」
聞かないで……。
「先生って……ちゃんと生徒を大事にしてるんですね」
「できてない」
「え?」
「散々泣かせた」
先生は何を考えているかずっとわからなかったけれど、私の気持ちも考えていてくれたんだな。
「……私が泣いたのは、先生が好きだからです」
人を好きになるって、こんな色んな感情を抱える事なんだと、先生と出会って知った。
その後暫く二人で寄り添って、先生は用事があるからと、私を家まで送ってどこかへ行った。
──この時私は知らなかった。
先生が結婚を白紙にした事による代償を。
車が駐車場にゆっくり停まった。
き、緊張する……!
ここは完全に先生の縄張り。
先生への気持ちは変わらないんだけど、今までの色々な思い出が蘇ってきて、何故かまた恐怖心が湧く。
先生は特に表情は変わらず、そのまま私達は車から出た。
誰かに見られたらまずいと身構えてしまう。
そのまま先生について行って、先生の家の中に入った。
扉が閉まった瞬間、先生に思い切り抱き寄せられた。
「ごめん」
久々の先生の匂い、温もり、先生の体の大きさ、感触、何もかもが戻ってきて。
とても安心した。
私が帰りたかった場所はここだったんだと思った。
「先生、なんで謝るんですか?」
「今まで散々苦しめた」
確かに、私は先生と再会してから、ただただ戸惑って、逃げて、捕まっては先生を拒絶できないでいた。
でも──
「確かに苦しい時もありましたけど、今とても幸せです」
それは確かだった。
「またその服着てきたんだな」
突然言われて恥ずかしくなった。
「なんとなく……なんとなくです」
先生は深いため息をついた。
「お前のそういうところが、俺をおかしくさせるんだよ」
どういう事だろう。
私は別に変な事してないし、やっぱり先生の言ってる事は相変わらずよくわからない。
先生は大切なものを扱うかのように私を抱き上げた。
そして耳元で囁いた
「お前の全部、俺に見せて」
一瞬で顔が真っ赤になった。
に、逃げたい……!恥ずかしい!
先生に色々されたけど、全部見せた事はなかった。
私が色々考えてると、私はそのまま先生のベッドに置かれた。
先生は、またあの時の、獲物を狙うかの様な目つきをしている。
なんで今更!
「今、嫌だと思った?」
「……はい」
正直に答えてしまった。
でも、もうわかってる。
私はここから逃げられない。
逃げたくない。
ずっと側に居たい。
だから、先生の言う事に従ってしまう。
恥ずかしながらも先生の前で全てを曝け出し、戸惑いながらも先生を受け入れる。
そんな私を見て、先生は悦ぶ。
ただ、前みたいに無理矢理ではなくて、優しく少しずつ私の心を解いていく。
とろけるようなキスをして、もう先生の事しか考えられなくなってしまう。
私はまた新しい感覚を植え付けられる。
二人だけの空間、二人の息遣いだけが聞こえる。
先生にどんどん染まっていく。
それがとても心地が良くて、恥ずかしい声を出してしまう。
先生の熱い衝動に突き動かされて 、それが頭の中まで揺さぶって、意識が遠のいていく。
全て満たされる感覚が全身を駆け巡り、私は力が全て抜けて、その余韻にただ浸る。
先生の温かい温もりに包まれてそのまま眠りについた。
* * *
──次の日の朝
目が覚めたら隣に誰も居なかった。
びっくりして部屋を見渡すと、リビングの棚には、生徒たちとの集合写真がたくさん飾られていた。
私の写真もあった。
それをじっと見ていた。
そしたら、先生がシャワールームから出てきた。
何も飾ってない先生の雰囲気が新鮮で、それを見てたら色々思い出して恥ずかしくなって目を逸らしてしまった。
「なんで目逸らした?」
聞かないで……。
「先生って……ちゃんと生徒を大事にしてるんですね」
「できてない」
「え?」
「散々泣かせた」
先生は何を考えているかずっとわからなかったけれど、私の気持ちも考えていてくれたんだな。
「……私が泣いたのは、先生が好きだからです」
人を好きになるって、こんな色んな感情を抱える事なんだと、先生と出会って知った。
その後暫く二人で寄り添って、先生は用事があるからと、私を家まで送ってどこかへ行った。
──この時私は知らなかった。
先生が結婚を白紙にした事による代償を。
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