1 / 82
第1部 子爵家の次男
弟の誕生
しおりを挟む
母上の容体が急変した。
出産予定日まではまだ1ヶ月はは先と聞いていたのだけれども、急遽お腹の赤ちゃんが降りて来てしまったらしく、助産師さんだけではなく、邸内の何人もの女性達がバタバタと邸内を駆け回っていた。
僕と父上は男性という事もあって手伝えることは無く、母上のいる部屋の前でバタバタと出入りの激しい扉を心配そうに見つめたり、うろうろ所在無く歩き回るしかなく、しばらく経ってから隣のお部屋へとその場を移動させられた。
外は新緑の季節。
まだ太陽は真上に差し掛かる前の時刻だった。
天からの柔らかい陽射しに、まだ若い草木が心地よい風に靡いているのが屋敷内の窓から見える、穏やかな季節だった。
しかし外の朗らかな景色とは打って変わって慌ただしい邸内。その慌ただしさは、陽が暮れてしばらく経っても一向に収まらなかった。
邸内が慌ただしくなる前に、侍従に「弟君がお生まれになりますよ。ルアン様に早く会いたくて1ヶ月も早くだなんて、弟君はせっかちさんみたいですね」と言われた時は、やっと会えるんだ!というワクワクした気持ちしか無かったのだが、昼食を終え、おやつを終え、夕飯を終える頃には、収まらない邸内の慌ただしさも相まって、あの時の高揚感は不安な気持ちに塗り替わってしまっていた。
そんな不安でいっぱいな僕に侍従は「人によっては2日かけてお生まれになられる方もおりますからね。弟君は些かのんびり屋さんなのかもしれないですね。」と励ましてくれた。
せっかちなのにのんびり屋さんな弟に早く会いたいな。
僕は不安になりつつもまだかなまだかなと、弟の誕生を待ちわびた。
日も暮れて、夕食が終わってもまだ邸内は慌ただしい。そのうちに父上に「遅いからもう寝なさい」と言われてしまい、結局その日のうちに念願の弟の顔を見ることは叶わなかった。
そして嫌な予感というのは当たるもので、次の日の朝に侍従に「無事に弟君はお生まれになりましたよ。」と言われてしまった。
やっぱり、僕が寝ている間に全て終わってしまったんだ、と物凄くガッカリしたのだ。
そして残念な事に、今すぐにでも会えると思っていた念願の弟には、1ヶ月以上会うことは叶わなかった。侍従に会いに行きたいと訴えても「今は眠っておりますので、起きたら会いに行きましょうね」と毎回言われて、会いに行く事が叶わなかったのだ。
母上も長いお産の影響で休養が必要らしく、暫くは会うことが出来なかった。
父上はすぐに2人に会うことが出来たみたいで、僕だけ除け者の気分だ。
これは後から知った事だが、予定日より1ヶ月も早く産まれてしまった弟は、予想していたものより体が小さく、そういった子は急に体調が悪くなってしまうこともあるそうで、常に医者や看護師さんに看病されていたんだそうだ。
母上は日を追う事に元気になって、弟に会うよりも早く会うことが出来た。
父上も母上も弟が小さくて可愛いと声を揃えて言うけれど、会えていない僕は想像を膨らませるばかり。早く僕も会いたいな。
予定より早く生まれてしまったお陰で実は今まで名前が決まっていなかったけれど、エイルという名前にしたというのも聞いた。
僕の弟の名前はエイル。
可愛い可愛い僕の弟の名前はエイルというのだ。
それは死者を蘇らせることが出来たと言われている、医療の女神の名前からとったのだと父上に教えて貰った。
その事から、おそらく生まれた時はその生命が危なかったのかも知れないと思ったけれど、でも今エイルはきちんと生きていて、寝ている時間の方が長いみたいだけれども、ちゃんとお乳も飲んで今のところ体調は大丈夫みたいだ。
そしてエイルが生まれてから2ヶ月以上が経った頃、僕はいつもみたいに侍従に、「エイルに会いたい」と訴えた。今日まで毎日なんやかんやと理由をつけられて会うことは叶わなかったのだが、「今日は起きてるみたいですから、会いに行きましょうか」とやっと会いに行くことが許された。
やっとエイルに会えるんだ!
はやる気持ちを抑えて、会いに行く前にしっかり手を洗って、大きな音や声は出さない等注意事項を助産師さん達から聞く。大丈夫、約束はきちんと守れるよ!だって僕は立派で優しいお兄ちゃんになったのだ。
そうしてエイルの居る部屋の扉を潜ると、陽が当たるようにか、部屋の少しだけ窓際寄りの位置にベビーベッドが置いてあって、その真ん中で小さなお手手を空に伸ばしてるエイルがいた。
初めて見るエイルは想像していたよりも小さくて、とてもとても可愛かった。
オリーブ色の瞳は空中を見つめていて伸ばした自身の両手をゆっくりグーパーグーパーしている。
小さくても僕たち種族の特徴が色濃く出ていることに家族という繋がりの実感と動く両手に元気で居てくれている事の安心感が湧いてきた。
僕たちラパーチェ子爵家は、猛禽類の一種であるツミの一族だ。エイルの耳の先にも、ツミ特有のダークチョコレートに似た色の毛が、申し訳なさそうにちょこっと生えている。
母上に抱っこはまだダメだと言われたけど、頭は撫でて良いと言われたから、そぉっとそぉっと触れて、ダークチョコレート色のふわふわのまだ小さくて柔らかい頭を、ゆっくりゆっくりと撫でてあげた。
すると気持ち良さそうに目を瞑るのが、また可愛くて可愛くて、もの凄く堪らなかった。
「はぅ、可愛い。エイルは天使だ。」
僕の表情が凄く緩んでいたのか、その場にいた母上に「兄バカが誕生してしまいましたね」と笑われた。
だってもの凄く可愛いんだもの。想像以上に可愛かったんだもの。仕方ないじゃないか。
生まれて2ヶ月以上経った僕のエイルは、それでも僕が生まれた時よりもまだまだ小さいらしく、一日の殆どをまだ眠って過ごしていると聞いた。
起きている時に会いに来れたのは運が良かったのだ。
早く起きてる時間が長くなって、早く大きくなってもらって、早く抱っこしてあげたいな。もっと大きくなったら一緒に走って遊びたい。絵本も読んであげて、文字も僕が教えてあげるんだ。
頭の中で僕の理想のお兄ちゃん像が出来上がっていく。ふふふ、楽しみだなぁ。
撫でるのを止めた僕の手の指にぎゅっとエイルの小さな手が握ってくる。
お手手もちっちゃい。
とにかく全てが可愛いなぁ。
1日でも早くエイルと遊びたくて、僕はエイルに話しかけた。
「たくさん寝て、たくさん食べて、大きくなってね。それでいっぱいいっぱい一緒に遊ぼうね、エイル」
そして僕は可愛い可愛い弟のおでこに、ちゅっとキスをした。それは親愛の証であり、僕からの初めてのプレゼント。
その出来事は僕が6歳になる年の、春の7の月の事だった。
出産予定日まではまだ1ヶ月はは先と聞いていたのだけれども、急遽お腹の赤ちゃんが降りて来てしまったらしく、助産師さんだけではなく、邸内の何人もの女性達がバタバタと邸内を駆け回っていた。
僕と父上は男性という事もあって手伝えることは無く、母上のいる部屋の前でバタバタと出入りの激しい扉を心配そうに見つめたり、うろうろ所在無く歩き回るしかなく、しばらく経ってから隣のお部屋へとその場を移動させられた。
外は新緑の季節。
まだ太陽は真上に差し掛かる前の時刻だった。
天からの柔らかい陽射しに、まだ若い草木が心地よい風に靡いているのが屋敷内の窓から見える、穏やかな季節だった。
しかし外の朗らかな景色とは打って変わって慌ただしい邸内。その慌ただしさは、陽が暮れてしばらく経っても一向に収まらなかった。
邸内が慌ただしくなる前に、侍従に「弟君がお生まれになりますよ。ルアン様に早く会いたくて1ヶ月も早くだなんて、弟君はせっかちさんみたいですね」と言われた時は、やっと会えるんだ!というワクワクした気持ちしか無かったのだが、昼食を終え、おやつを終え、夕飯を終える頃には、収まらない邸内の慌ただしさも相まって、あの時の高揚感は不安な気持ちに塗り替わってしまっていた。
そんな不安でいっぱいな僕に侍従は「人によっては2日かけてお生まれになられる方もおりますからね。弟君は些かのんびり屋さんなのかもしれないですね。」と励ましてくれた。
せっかちなのにのんびり屋さんな弟に早く会いたいな。
僕は不安になりつつもまだかなまだかなと、弟の誕生を待ちわびた。
日も暮れて、夕食が終わってもまだ邸内は慌ただしい。そのうちに父上に「遅いからもう寝なさい」と言われてしまい、結局その日のうちに念願の弟の顔を見ることは叶わなかった。
そして嫌な予感というのは当たるもので、次の日の朝に侍従に「無事に弟君はお生まれになりましたよ。」と言われてしまった。
やっぱり、僕が寝ている間に全て終わってしまったんだ、と物凄くガッカリしたのだ。
そして残念な事に、今すぐにでも会えると思っていた念願の弟には、1ヶ月以上会うことは叶わなかった。侍従に会いに行きたいと訴えても「今は眠っておりますので、起きたら会いに行きましょうね」と毎回言われて、会いに行く事が叶わなかったのだ。
母上も長いお産の影響で休養が必要らしく、暫くは会うことが出来なかった。
父上はすぐに2人に会うことが出来たみたいで、僕だけ除け者の気分だ。
これは後から知った事だが、予定日より1ヶ月も早く産まれてしまった弟は、予想していたものより体が小さく、そういった子は急に体調が悪くなってしまうこともあるそうで、常に医者や看護師さんに看病されていたんだそうだ。
母上は日を追う事に元気になって、弟に会うよりも早く会うことが出来た。
父上も母上も弟が小さくて可愛いと声を揃えて言うけれど、会えていない僕は想像を膨らませるばかり。早く僕も会いたいな。
予定より早く生まれてしまったお陰で実は今まで名前が決まっていなかったけれど、エイルという名前にしたというのも聞いた。
僕の弟の名前はエイル。
可愛い可愛い僕の弟の名前はエイルというのだ。
それは死者を蘇らせることが出来たと言われている、医療の女神の名前からとったのだと父上に教えて貰った。
その事から、おそらく生まれた時はその生命が危なかったのかも知れないと思ったけれど、でも今エイルはきちんと生きていて、寝ている時間の方が長いみたいだけれども、ちゃんとお乳も飲んで今のところ体調は大丈夫みたいだ。
そしてエイルが生まれてから2ヶ月以上が経った頃、僕はいつもみたいに侍従に、「エイルに会いたい」と訴えた。今日まで毎日なんやかんやと理由をつけられて会うことは叶わなかったのだが、「今日は起きてるみたいですから、会いに行きましょうか」とやっと会いに行くことが許された。
やっとエイルに会えるんだ!
はやる気持ちを抑えて、会いに行く前にしっかり手を洗って、大きな音や声は出さない等注意事項を助産師さん達から聞く。大丈夫、約束はきちんと守れるよ!だって僕は立派で優しいお兄ちゃんになったのだ。
そうしてエイルの居る部屋の扉を潜ると、陽が当たるようにか、部屋の少しだけ窓際寄りの位置にベビーベッドが置いてあって、その真ん中で小さなお手手を空に伸ばしてるエイルがいた。
初めて見るエイルは想像していたよりも小さくて、とてもとても可愛かった。
オリーブ色の瞳は空中を見つめていて伸ばした自身の両手をゆっくりグーパーグーパーしている。
小さくても僕たち種族の特徴が色濃く出ていることに家族という繋がりの実感と動く両手に元気で居てくれている事の安心感が湧いてきた。
僕たちラパーチェ子爵家は、猛禽類の一種であるツミの一族だ。エイルの耳の先にも、ツミ特有のダークチョコレートに似た色の毛が、申し訳なさそうにちょこっと生えている。
母上に抱っこはまだダメだと言われたけど、頭は撫でて良いと言われたから、そぉっとそぉっと触れて、ダークチョコレート色のふわふわのまだ小さくて柔らかい頭を、ゆっくりゆっくりと撫でてあげた。
すると気持ち良さそうに目を瞑るのが、また可愛くて可愛くて、もの凄く堪らなかった。
「はぅ、可愛い。エイルは天使だ。」
僕の表情が凄く緩んでいたのか、その場にいた母上に「兄バカが誕生してしまいましたね」と笑われた。
だってもの凄く可愛いんだもの。想像以上に可愛かったんだもの。仕方ないじゃないか。
生まれて2ヶ月以上経った僕のエイルは、それでも僕が生まれた時よりもまだまだ小さいらしく、一日の殆どをまだ眠って過ごしていると聞いた。
起きている時に会いに来れたのは運が良かったのだ。
早く起きてる時間が長くなって、早く大きくなってもらって、早く抱っこしてあげたいな。もっと大きくなったら一緒に走って遊びたい。絵本も読んであげて、文字も僕が教えてあげるんだ。
頭の中で僕の理想のお兄ちゃん像が出来上がっていく。ふふふ、楽しみだなぁ。
撫でるのを止めた僕の手の指にぎゅっとエイルの小さな手が握ってくる。
お手手もちっちゃい。
とにかく全てが可愛いなぁ。
1日でも早くエイルと遊びたくて、僕はエイルに話しかけた。
「たくさん寝て、たくさん食べて、大きくなってね。それでいっぱいいっぱい一緒に遊ぼうね、エイル」
そして僕は可愛い可愛い弟のおでこに、ちゅっとキスをした。それは親愛の証であり、僕からの初めてのプレゼント。
その出来事は僕が6歳になる年の、春の7の月の事だった。
130
あなたにおすすめの小説
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた
こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です
新川はじめ
BL
国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。
フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。
生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる