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第1部 子爵家の次男
今日はいつもよりお兄さん?
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「あにうえ、リュカ様まだかな。おそと、見に行こ?」
「エイル、リュカ様が来るまでまだ時間があるよ。もう少し落ち着いて」
今日だけで何度このやり取りを繰り返しただろうか。
そわそわと何度も窓の外を覗くエイルは可愛いけれど、少し気が急いている。
母上の言葉からすると、リュカリオ様の訪問はもう少し先だと思っていた。
けれど実際には、あの話のわずか二日後――今日、リュカリオ様が我が家を訪ねてくることになった。
知らせが届いたのは昨日のこと。時間が足りず、エイルには最低限の挨拶のマナーだけを急いで教えた。
でもまだ三歳。たった一度で完璧にこなせるはずもない。
……正直、失礼なことしか言わない未来しか見えない。
「ふふふ。ルアンったら、またそんな顔をして」
母上はそんな僕たちのやり取りを見て、相変わらずやさしく微笑んでいる。
「母上……だって、エイルは礼儀作法なんてほとんどやってないのに不安ですし、たった数時間会っただけのリュカリオ様をあんなに楽しみにしてるのも少し納得がいかないというか……それに、ちゃんと大人しくできるかも分かりませんし。リュカリオ様も、前は噂と違っておとなしかったですけど、今日は我が家だけが相手ですし……もしかしたら、本当は噂通りなのかもって思うと……」
そんな僕の不安も、母上はくすくす笑いながら受け流してしまう。
「まぁ、エイルにとってはすべてが初めてなんですもの。そわそわしてしまうのも無理はないわ」
たしかにそれもあるけど、それだけじゃない。
僕の頭には、あの“番”という言葉がずっと引っかかっている。
エイルが楽しみにしてるのは、初めてづくしだからというだけじゃない。
本当は、“番”だからなんじゃないか――。
でも父上たちは、仮婚約として様子を見ると言った以上、今日すぐに何かが決まるわけでもないし、僕にどうにかできる問題でもない。
……分かっているのに、この宙ぶらりんな状況が、僕を一番落ち着かなくさせていた。
コンコン――
「そろそろリュカリオ公子様がお越しになられるお時間かと」
家令がノックと共に、静かに時を告げた。
その瞬間、エイルはすたっとイスから軽やかに飛び降り、扉に向かって駆け出す。
「あっ、こらエイル! お行儀が良くないよ!」
慌てて注意する僕の声も届かず、扉の前ではすでに家令――父上に仕える初老の執事――の腕の中に、エイルはしっかりおさまっていた。
「おやおや、エイル様。リュカリオ公子様のために、礼儀作法をお勉強なさったのではありませんか?」
「う、あ、ごめんなさい……」
駆け出したせいで乱れてしまった衣服を、家令はひざを折ってエイルの目線に合わせながら、丁寧に整えていく。
「元気なのは良いことですが、今日はいつもより“お兄さんなエイル様”を見せていただけますかな?」
そのまま穏やかな笑みを浮かべながら、家令は僕たちを門へと先導していった。
我が家の入口、門の前で出迎える準備を整える。
石畳の通路は小型の馬車が通れる程度の幅で、両脇には蔦が絡む門柱が立っている。
馬車が半分ほど入る位置には、通路の中央に控えめに、けれど存在感を放つ石像が立っていた。
こぢんまりとしたその像は、猛禽類ツミを模したもので、我が家の守護を担っている。
両目には黒曜石のように光沢のある魔石が嵌め込まれ、そこに父上が定期的に魔力を流すことで、門柱を通る不審者に対し、魔法による拘束や警告を発する仕組みらしい。
僕もいずれ、学園を卒業したらその魔術の仕組みについて教わることになっている。
ふと、その魔石の瞳がほんの一瞬、新緑の光を帯びて淡く光ったように見えた。
絡まった蔦が風もないのにさわさわと揺れ、それを確認した家令が静かに頷く。
「――まもなく、リュカリオ公子様ご一行がお見えになります」
その声に、僕たちは一列に並び直す。
母上はいつも通り柔らかな微笑を浮かべていたが、その立ち姿は凛としていた。
隣にはそわそわと無邪気に足踏みするエイル。
その様子を横目に、馬車の音が石畳を踏みしめるように近づいてくるのが分かった。
そして現れたのは、小型ながらも上品な二頭立ての馬車。
艶のある焦げ茶の木肌は丁寧に磨き上げられ、控えめに施された金の縁取りが上品に映える。
窓枠の真鍮も、主張しすぎず穏やかに光を返し、後部に小さく刻まれた家紋が、それが公爵家の馬車であることを示していた。
馬車が門柱の間に停まり、御者が軽く礼をして扉を開ける。
最初に降り立ったのは、金色の髪を後ろでまとめた青年――レオニス公子。
そしてその後ろから、ふわふわの金色の髪と獣耳を揺らしながら、まだあどけなさの残るリュカリオ公子が姿を現した。
家令が一歩進み出て、深く頭を下げる。
「ようこそお越しくださいました、リュカリオ公子様、レオニス公子様。ラパーチェ家一同、心より歓迎申し上げます」
母上が優雅に一礼し、僕も丁寧に頭を下げる。
隣のエイルも、真似るようにぴょこりと頭を下げ――そして次の瞬間、声を上げた。
「リュカさまっ!」
止める間もなくエイルが駆け出し、そのままリュカリオ様に抱きつく。
「こら、エイル。お行儀が――」
小声でたしなめたけれど、既にリュカリオ様の腕の中にすっぽり収まっていた。
「ようこそいらっしゃいました、リュカさまっ!」
「……ああ、会いに来たぞ」
抱き合ったまま笑い合う二人。
その様子を微笑ましく見守りながら、レオニス公子が軽く頭を下げた。
「急な訪問を快く受け入れてくださり感謝いたします。……弟がどうしても、と言い張りまして」
その視線の先では、エイルが少し恥ずかしそうに頬を染めて、ようやくリュカリオ様から離れようとする。
……が、リュカリオ様の腕と、ふわふわの尻尾がしっかりと巻き付いていて離れられない。
「こらリュカ、そろそろ離さないとエイル君も困っているだろう」
「も少し」
「リュカ様ふわふわぁ……」
「まあまあ、公子様。お帰りまでずっとそうなさっていては、疲れてしまいますよ」
母上が苦笑を含んだ声でそう言えば、ようやくリュカリオ様も渋々と手を緩めた。
……尻尾は、名残惜しげにエイルの腰に絡んだままだったけど。
「リュカ様、今日は何して遊びますか? ご本しますか? かけっこしますか? 虫探しますか? はっ、まずはおうち! こっち、行きましょ!」
はっと何かを思い出したように、エイルはリュカリオ様の手を引き、ずんずんと玄関に向かって歩いていく。
僕たちはその後ろ姿を、はらはらと見守りながらついて行くしかなかった。
母上だけが、「あらあらまぁまぁ」と変わらぬ微笑みで、静かに彼らを見送っていた。
「エイル、リュカ様が来るまでまだ時間があるよ。もう少し落ち着いて」
今日だけで何度このやり取りを繰り返しただろうか。
そわそわと何度も窓の外を覗くエイルは可愛いけれど、少し気が急いている。
母上の言葉からすると、リュカリオ様の訪問はもう少し先だと思っていた。
けれど実際には、あの話のわずか二日後――今日、リュカリオ様が我が家を訪ねてくることになった。
知らせが届いたのは昨日のこと。時間が足りず、エイルには最低限の挨拶のマナーだけを急いで教えた。
でもまだ三歳。たった一度で完璧にこなせるはずもない。
……正直、失礼なことしか言わない未来しか見えない。
「ふふふ。ルアンったら、またそんな顔をして」
母上はそんな僕たちのやり取りを見て、相変わらずやさしく微笑んでいる。
「母上……だって、エイルは礼儀作法なんてほとんどやってないのに不安ですし、たった数時間会っただけのリュカリオ様をあんなに楽しみにしてるのも少し納得がいかないというか……それに、ちゃんと大人しくできるかも分かりませんし。リュカリオ様も、前は噂と違っておとなしかったですけど、今日は我が家だけが相手ですし……もしかしたら、本当は噂通りなのかもって思うと……」
そんな僕の不安も、母上はくすくす笑いながら受け流してしまう。
「まぁ、エイルにとってはすべてが初めてなんですもの。そわそわしてしまうのも無理はないわ」
たしかにそれもあるけど、それだけじゃない。
僕の頭には、あの“番”という言葉がずっと引っかかっている。
エイルが楽しみにしてるのは、初めてづくしだからというだけじゃない。
本当は、“番”だからなんじゃないか――。
でも父上たちは、仮婚約として様子を見ると言った以上、今日すぐに何かが決まるわけでもないし、僕にどうにかできる問題でもない。
……分かっているのに、この宙ぶらりんな状況が、僕を一番落ち着かなくさせていた。
コンコン――
「そろそろリュカリオ公子様がお越しになられるお時間かと」
家令がノックと共に、静かに時を告げた。
その瞬間、エイルはすたっとイスから軽やかに飛び降り、扉に向かって駆け出す。
「あっ、こらエイル! お行儀が良くないよ!」
慌てて注意する僕の声も届かず、扉の前ではすでに家令――父上に仕える初老の執事――の腕の中に、エイルはしっかりおさまっていた。
「おやおや、エイル様。リュカリオ公子様のために、礼儀作法をお勉強なさったのではありませんか?」
「う、あ、ごめんなさい……」
駆け出したせいで乱れてしまった衣服を、家令はひざを折ってエイルの目線に合わせながら、丁寧に整えていく。
「元気なのは良いことですが、今日はいつもより“お兄さんなエイル様”を見せていただけますかな?」
そのまま穏やかな笑みを浮かべながら、家令は僕たちを門へと先導していった。
我が家の入口、門の前で出迎える準備を整える。
石畳の通路は小型の馬車が通れる程度の幅で、両脇には蔦が絡む門柱が立っている。
馬車が半分ほど入る位置には、通路の中央に控えめに、けれど存在感を放つ石像が立っていた。
こぢんまりとしたその像は、猛禽類ツミを模したもので、我が家の守護を担っている。
両目には黒曜石のように光沢のある魔石が嵌め込まれ、そこに父上が定期的に魔力を流すことで、門柱を通る不審者に対し、魔法による拘束や警告を発する仕組みらしい。
僕もいずれ、学園を卒業したらその魔術の仕組みについて教わることになっている。
ふと、その魔石の瞳がほんの一瞬、新緑の光を帯びて淡く光ったように見えた。
絡まった蔦が風もないのにさわさわと揺れ、それを確認した家令が静かに頷く。
「――まもなく、リュカリオ公子様ご一行がお見えになります」
その声に、僕たちは一列に並び直す。
母上はいつも通り柔らかな微笑を浮かべていたが、その立ち姿は凛としていた。
隣にはそわそわと無邪気に足踏みするエイル。
その様子を横目に、馬車の音が石畳を踏みしめるように近づいてくるのが分かった。
そして現れたのは、小型ながらも上品な二頭立ての馬車。
艶のある焦げ茶の木肌は丁寧に磨き上げられ、控えめに施された金の縁取りが上品に映える。
窓枠の真鍮も、主張しすぎず穏やかに光を返し、後部に小さく刻まれた家紋が、それが公爵家の馬車であることを示していた。
馬車が門柱の間に停まり、御者が軽く礼をして扉を開ける。
最初に降り立ったのは、金色の髪を後ろでまとめた青年――レオニス公子。
そしてその後ろから、ふわふわの金色の髪と獣耳を揺らしながら、まだあどけなさの残るリュカリオ公子が姿を現した。
家令が一歩進み出て、深く頭を下げる。
「ようこそお越しくださいました、リュカリオ公子様、レオニス公子様。ラパーチェ家一同、心より歓迎申し上げます」
母上が優雅に一礼し、僕も丁寧に頭を下げる。
隣のエイルも、真似るようにぴょこりと頭を下げ――そして次の瞬間、声を上げた。
「リュカさまっ!」
止める間もなくエイルが駆け出し、そのままリュカリオ様に抱きつく。
「こら、エイル。お行儀が――」
小声でたしなめたけれど、既にリュカリオ様の腕の中にすっぽり収まっていた。
「ようこそいらっしゃいました、リュカさまっ!」
「……ああ、会いに来たぞ」
抱き合ったまま笑い合う二人。
その様子を微笑ましく見守りながら、レオニス公子が軽く頭を下げた。
「急な訪問を快く受け入れてくださり感謝いたします。……弟がどうしても、と言い張りまして」
その視線の先では、エイルが少し恥ずかしそうに頬を染めて、ようやくリュカリオ様から離れようとする。
……が、リュカリオ様の腕と、ふわふわの尻尾がしっかりと巻き付いていて離れられない。
「こらリュカ、そろそろ離さないとエイル君も困っているだろう」
「も少し」
「リュカ様ふわふわぁ……」
「まあまあ、公子様。お帰りまでずっとそうなさっていては、疲れてしまいますよ」
母上が苦笑を含んだ声でそう言えば、ようやくリュカリオ様も渋々と手を緩めた。
……尻尾は、名残惜しげにエイルの腰に絡んだままだったけど。
「リュカ様、今日は何して遊びますか? ご本しますか? かけっこしますか? 虫探しますか? はっ、まずはおうち! こっち、行きましょ!」
はっと何かを思い出したように、エイルはリュカリオ様の手を引き、ずんずんと玄関に向かって歩いていく。
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