1 / 1
婚約破棄は、婚約できてからの話です。
しおりを挟む
前書き
徒然なるままに。恐怖を感じないソフト婚約破棄騒動です。
異世界ですが、ほのぼの?な日常です。恋愛オーラのレベルは、会長次第です。
主人公は転生者ですが、無自覚です。
*****
こちらでは、「お前などとは、婚約破棄だ!」と怒鳴る1年生の男子生徒の声がして。
あちらでは、「貴方とは、婚約破棄よ!」と喚く2年生の女子生徒の声がして。
ハルダカラ学園の中庭は、今日もうるさいです。読書の邪魔です。
そろそろ、生徒は中庭私語厳禁とか、中庭利用禁止の校則が出来るのではないでしょうか。
出来て欲しいですね。
出来て欲しいですよね?
え?私語厳禁はいいが、利用禁止だと、読書する人間も入れないんじゃないか?
モーマンタイ、じゃなかった、ノープロブレム、じゃなかった、問題ありません。
少々思考が混乱してしまいました。きっと騒音のせいですね。失礼しました。
読書に適したベンチは中庭の外側にありますから。
私語厳禁も、利用禁止も、本を愛する人にも、昼寝を愛する人にも、全く差し支えのない校則です。早く出来て欲しいです。
中庭の外、屋内の通路に設置されているベンチは人気ですしね。変わらず利用できるのなら、校則を歓迎する生徒の方が多いでしょう。中庭の綺麗な花は通路からでも十分に楽しめますし。
私の場合は、中庭に面した図書室を利用しているだけなので、もともと関係ないですね。
少し暑いですが、校則が出来ていない今日のところは、窓を閉め切るという対処で乗り切ることにします。あ、全部は無理ですね!廊下側のドアと廊下の窓は全開でお願いします。蒸し暑いので!
あら?良い本を見つけました!
これを有効利用してくださる方におすすめしなくては!
ターゲットは既に発見しております。
図書室の窓際の席でうつらうつらと舟を漕ぐ、我が学園の生徒会長リーダーデッスさん。良いところにいらっしゃいますね。彼の前の机に積まれた本の一番上にそっと「校則についての生徒会からの要望書の作り方」を乗せれば任務完了です。
あ!中庭問題に気づいて頂かないといけませんので、中庭と書いてある本も必要です!
ありました!「静かな中庭で耳を澄ます」が!
これで、良いですね。上に重ねておきます!
満足です。
良い仕事をしました!
お昼休みはそろそろ終わりますので、教室に向かわねばなりません。
では、頼みましたよ、リーダーデッス生徒会長!(念)
最近我が学園で大流行り中の、迷惑千万な“婚約破棄ごっこ”。
2ヶ月ほど前から人気の舞台が、婚約破棄を題材にしたものらしく、「婚約破棄」というセリフを使ってみたい人達が増えている現状です。学園でのブームはまだしばらく続くかもしれません。
まあ、大抵の生徒は、遊びだったり、恋人との口喧嘩の際に使ったりで、大した害はないのですけれどね。ただ、うるさいだけで。本当にうるさいだけで。
大事なことは2回言うようにと、忘れっぽい友人が言っていました。2回伝えても忘れる癖に。
大した害はない……筈でしたのに。
世の中には、厄介な事柄が溢れています。おかしな人間も溢れています。
「ミリアム!お前などとは、婚約破棄だ!」
「ホワイ?」
「は?」
「……」
また少々思考が混乱してしまいました。たまに知らない言語が口から漏れるのです。脳の病気でしょうか。怖い。あ、失礼しました。
それにしても。
はあ。何でしょうか?これは、何なのでしょうか?
おかしいですね。ここは中庭ではない、セーフティゾーンですのに。
中庭の外の屋内の通路もデンジャラスゾーンに加わったのですか?いつ!?
それなら、学園緊急放送で知らせてくださらないと!
え?加わっていない?では、何故?
「おい、ミリアム!聞いているのか!お前などとは、婚約破棄だ!わかったか!」
聞いていますけれど。大事なことではないので、それは1回でいいと思います。はい。あと、貴方は何を言っているのですか?
「いつもいつもツンと澄まして、俺を無視しやがって!そんなお前とは婚約破棄だ!お前などと結婚などしてやるもんか!」
ツンと澄ましていましたか?それは失礼。
でも、恥ずかしい指摘はやめて欲しいです。
背筋を伸ばし、下を向かずに、顎を引き、前を向いて歩くように教育されている私達ですから。顎をあげて、顔を前に突き出して歩くのは、恥ずかしいことです。
まさか、自分が人前でそんな歩き方をしていたとは!
もう恥ずかしくて泣きそうです。泣いて良いですか?
「な、泣いても、無駄だ!」
いえ、泣かせてください。
キビーシ先生、こんな私が「礼儀作法」の試験で、学年トップだなんておかしいのではないですか?
先生ぇ。(涙)
「と、とにかく、お前とは婚約破棄だ!理解したか!?」
貴方とは“婚約破棄ごっこ”で遊ぶ程親しくないですし、口喧嘩の際に婚約破棄と言っちゃう恋人同士でもありませんが……関係は、この学園に通っているもの同士?話したこともない。ああ。3ヶ月程前でしたか。ご両親と一緒に冒険者ギルドに登録に来られた時に、挨拶しましたね。あそこは、父がギルド長を務めていますので、私もよく出入りしています。ふむ。挨拶しただけ、ですよね?コンビもパーティも貴方とは組んだことありませんし。本当に挨拶しただけ。そこから、どこをどうしたら貴方と私が婚約したことになるのか。私にはわかりません。
もしかして、あれですか?「あの子、同じ学年の子なんだ!」「ほぉ、ギルド長の娘さんなのか。可愛らしいな。ははは、お前の婚約相手だと良いな。」と言う軽口を本気にしたパターンですか?それはよくあることですので慣れております。大丈夫、全て「まあ!まさかそんな、ふふふ。」で流せます。どんぶらこ。ただ、これまでに、婚約破棄妄想まで進んだパターンはございません。あら?経験不足ですね。どうしましょう?そして、ドンブラ湖?とはどこにある湖でしょう?
「あの、オレガオレさん?婚約破棄は、婚約を結んでいる相手としか出来ませんので。ごっこ遊びではなく、そのセリフを使いたいのなら、まずは、婚約できてからの話ではないでしょうか?貴方と私が婚約することはないと思いますけど」
その時、息を切らしたリーダーデッス生徒会長が駆けつけてきました。
「はぁ、はぁ!は、話は聞いたぞ!いや、聞こえていたぞ。生徒会室まで声が響いていたからな。オレガオレくん!迷惑行為はやめたまえ!ミリアムは、君の婚約者などでは決してない!勘違いするな!大体ミリアムのご両親のカーシズ夫妻は、話の通じないバカが嫌いだ。剣も魔法も全教科で低空飛行の、学年の進級すら危ぶまれている君には出る幕はない!ミリアムに謝罪して、即刻立ち去れ!あとで、学園からの呼び出しがあるからな!」
そう言って、頭のおかしなオレガオレさんを追い払ってくれた、リーダーデッス生徒会長。たまには役に立ちますね。
オレガオレくんは、涙目で退場です。どんまい。
ん?ドン舞?なに?……ま、いっか。
リーダーデッス生徒会長。ありがとうございます!
やればできるんですね!
え?上から目線?それは申し訳ございません。ですが、下から目線はちょっと……。
「くそ~、腹立つ!!俺のミリアムと婚約破棄とか!お前などと婚約するか、ボケ!寝言は寝てから言いやがれ!」
……オレガオレくんには当分の間、静かに眠っているかの様におとなしくしていただきたいですが、貴方も眠りにつきたいのですか?リーダーデッス生徒会長。まあ、学園内は授業以外での魔法禁止ですけれどね。
「婚約破棄も、俺のミリアム妄想も、婚約できてからの話ですよ」
「いや、俺は、絶対に婚約破棄しないし!」
「よくわかりました。そうですね。では、婚約できてから、破棄しましょう!婚約できてから、破棄しましょう!」
「だから、破棄しないって!そして、それは大事なことじゃないので2回言わないで!」
「大事なことは2回言うべきだと言い出したのは貴方よ、ラーク・リーダーデッス生徒会長様?そういえば、中庭私語厳禁、中庭利用禁止の提案はどうなりました?」
「それはまだだけど。すぐ出す!」
「学園内での婚約破棄禁止も案に入れておいてくださいね」
「わかった」
「ついでに、俺のミリアム発言禁止も入れますか?」
「ミリアム、酷い!冷たい!」
「ふふふ!」
「貴方のパーティ抜けても良いですか?」
「それは、絶対ダメ!」
「ふふふ!」
今鳴いた(俺の)ミリアムがもう笑う。
今はそれに満足して、リーダーデッスは、早期の婚約成立を誓うのだった。
fin
*****
後書き
生徒会長の片思いなのか、両思いなのか。両思いの場合は、ツンデレではなく、ツンツンですね。
図書室に入り浸るミリアムのそばにいつも付いてる、番犬生徒会長。
卒業までには、婚約できるでしょう。多分。
徒然なるままに。恐怖を感じないソフト婚約破棄騒動です。
異世界ですが、ほのぼの?な日常です。恋愛オーラのレベルは、会長次第です。
主人公は転生者ですが、無自覚です。
*****
こちらでは、「お前などとは、婚約破棄だ!」と怒鳴る1年生の男子生徒の声がして。
あちらでは、「貴方とは、婚約破棄よ!」と喚く2年生の女子生徒の声がして。
ハルダカラ学園の中庭は、今日もうるさいです。読書の邪魔です。
そろそろ、生徒は中庭私語厳禁とか、中庭利用禁止の校則が出来るのではないでしょうか。
出来て欲しいですね。
出来て欲しいですよね?
え?私語厳禁はいいが、利用禁止だと、読書する人間も入れないんじゃないか?
モーマンタイ、じゃなかった、ノープロブレム、じゃなかった、問題ありません。
少々思考が混乱してしまいました。きっと騒音のせいですね。失礼しました。
読書に適したベンチは中庭の外側にありますから。
私語厳禁も、利用禁止も、本を愛する人にも、昼寝を愛する人にも、全く差し支えのない校則です。早く出来て欲しいです。
中庭の外、屋内の通路に設置されているベンチは人気ですしね。変わらず利用できるのなら、校則を歓迎する生徒の方が多いでしょう。中庭の綺麗な花は通路からでも十分に楽しめますし。
私の場合は、中庭に面した図書室を利用しているだけなので、もともと関係ないですね。
少し暑いですが、校則が出来ていない今日のところは、窓を閉め切るという対処で乗り切ることにします。あ、全部は無理ですね!廊下側のドアと廊下の窓は全開でお願いします。蒸し暑いので!
あら?良い本を見つけました!
これを有効利用してくださる方におすすめしなくては!
ターゲットは既に発見しております。
図書室の窓際の席でうつらうつらと舟を漕ぐ、我が学園の生徒会長リーダーデッスさん。良いところにいらっしゃいますね。彼の前の机に積まれた本の一番上にそっと「校則についての生徒会からの要望書の作り方」を乗せれば任務完了です。
あ!中庭問題に気づいて頂かないといけませんので、中庭と書いてある本も必要です!
ありました!「静かな中庭で耳を澄ます」が!
これで、良いですね。上に重ねておきます!
満足です。
良い仕事をしました!
お昼休みはそろそろ終わりますので、教室に向かわねばなりません。
では、頼みましたよ、リーダーデッス生徒会長!(念)
最近我が学園で大流行り中の、迷惑千万な“婚約破棄ごっこ”。
2ヶ月ほど前から人気の舞台が、婚約破棄を題材にしたものらしく、「婚約破棄」というセリフを使ってみたい人達が増えている現状です。学園でのブームはまだしばらく続くかもしれません。
まあ、大抵の生徒は、遊びだったり、恋人との口喧嘩の際に使ったりで、大した害はないのですけれどね。ただ、うるさいだけで。本当にうるさいだけで。
大事なことは2回言うようにと、忘れっぽい友人が言っていました。2回伝えても忘れる癖に。
大した害はない……筈でしたのに。
世の中には、厄介な事柄が溢れています。おかしな人間も溢れています。
「ミリアム!お前などとは、婚約破棄だ!」
「ホワイ?」
「は?」
「……」
また少々思考が混乱してしまいました。たまに知らない言語が口から漏れるのです。脳の病気でしょうか。怖い。あ、失礼しました。
それにしても。
はあ。何でしょうか?これは、何なのでしょうか?
おかしいですね。ここは中庭ではない、セーフティゾーンですのに。
中庭の外の屋内の通路もデンジャラスゾーンに加わったのですか?いつ!?
それなら、学園緊急放送で知らせてくださらないと!
え?加わっていない?では、何故?
「おい、ミリアム!聞いているのか!お前などとは、婚約破棄だ!わかったか!」
聞いていますけれど。大事なことではないので、それは1回でいいと思います。はい。あと、貴方は何を言っているのですか?
「いつもいつもツンと澄まして、俺を無視しやがって!そんなお前とは婚約破棄だ!お前などと結婚などしてやるもんか!」
ツンと澄ましていましたか?それは失礼。
でも、恥ずかしい指摘はやめて欲しいです。
背筋を伸ばし、下を向かずに、顎を引き、前を向いて歩くように教育されている私達ですから。顎をあげて、顔を前に突き出して歩くのは、恥ずかしいことです。
まさか、自分が人前でそんな歩き方をしていたとは!
もう恥ずかしくて泣きそうです。泣いて良いですか?
「な、泣いても、無駄だ!」
いえ、泣かせてください。
キビーシ先生、こんな私が「礼儀作法」の試験で、学年トップだなんておかしいのではないですか?
先生ぇ。(涙)
「と、とにかく、お前とは婚約破棄だ!理解したか!?」
貴方とは“婚約破棄ごっこ”で遊ぶ程親しくないですし、口喧嘩の際に婚約破棄と言っちゃう恋人同士でもありませんが……関係は、この学園に通っているもの同士?話したこともない。ああ。3ヶ月程前でしたか。ご両親と一緒に冒険者ギルドに登録に来られた時に、挨拶しましたね。あそこは、父がギルド長を務めていますので、私もよく出入りしています。ふむ。挨拶しただけ、ですよね?コンビもパーティも貴方とは組んだことありませんし。本当に挨拶しただけ。そこから、どこをどうしたら貴方と私が婚約したことになるのか。私にはわかりません。
もしかして、あれですか?「あの子、同じ学年の子なんだ!」「ほぉ、ギルド長の娘さんなのか。可愛らしいな。ははは、お前の婚約相手だと良いな。」と言う軽口を本気にしたパターンですか?それはよくあることですので慣れております。大丈夫、全て「まあ!まさかそんな、ふふふ。」で流せます。どんぶらこ。ただ、これまでに、婚約破棄妄想まで進んだパターンはございません。あら?経験不足ですね。どうしましょう?そして、ドンブラ湖?とはどこにある湖でしょう?
「あの、オレガオレさん?婚約破棄は、婚約を結んでいる相手としか出来ませんので。ごっこ遊びではなく、そのセリフを使いたいのなら、まずは、婚約できてからの話ではないでしょうか?貴方と私が婚約することはないと思いますけど」
その時、息を切らしたリーダーデッス生徒会長が駆けつけてきました。
「はぁ、はぁ!は、話は聞いたぞ!いや、聞こえていたぞ。生徒会室まで声が響いていたからな。オレガオレくん!迷惑行為はやめたまえ!ミリアムは、君の婚約者などでは決してない!勘違いするな!大体ミリアムのご両親のカーシズ夫妻は、話の通じないバカが嫌いだ。剣も魔法も全教科で低空飛行の、学年の進級すら危ぶまれている君には出る幕はない!ミリアムに謝罪して、即刻立ち去れ!あとで、学園からの呼び出しがあるからな!」
そう言って、頭のおかしなオレガオレさんを追い払ってくれた、リーダーデッス生徒会長。たまには役に立ちますね。
オレガオレくんは、涙目で退場です。どんまい。
ん?ドン舞?なに?……ま、いっか。
リーダーデッス生徒会長。ありがとうございます!
やればできるんですね!
え?上から目線?それは申し訳ございません。ですが、下から目線はちょっと……。
「くそ~、腹立つ!!俺のミリアムと婚約破棄とか!お前などと婚約するか、ボケ!寝言は寝てから言いやがれ!」
……オレガオレくんには当分の間、静かに眠っているかの様におとなしくしていただきたいですが、貴方も眠りにつきたいのですか?リーダーデッス生徒会長。まあ、学園内は授業以外での魔法禁止ですけれどね。
「婚約破棄も、俺のミリアム妄想も、婚約できてからの話ですよ」
「いや、俺は、絶対に婚約破棄しないし!」
「よくわかりました。そうですね。では、婚約できてから、破棄しましょう!婚約できてから、破棄しましょう!」
「だから、破棄しないって!そして、それは大事なことじゃないので2回言わないで!」
「大事なことは2回言うべきだと言い出したのは貴方よ、ラーク・リーダーデッス生徒会長様?そういえば、中庭私語厳禁、中庭利用禁止の提案はどうなりました?」
「それはまだだけど。すぐ出す!」
「学園内での婚約破棄禁止も案に入れておいてくださいね」
「わかった」
「ついでに、俺のミリアム発言禁止も入れますか?」
「ミリアム、酷い!冷たい!」
「ふふふ!」
「貴方のパーティ抜けても良いですか?」
「それは、絶対ダメ!」
「ふふふ!」
今鳴いた(俺の)ミリアムがもう笑う。
今はそれに満足して、リーダーデッスは、早期の婚約成立を誓うのだった。
fin
*****
後書き
生徒会長の片思いなのか、両思いなのか。両思いの場合は、ツンデレではなく、ツンツンですね。
図書室に入り浸るミリアムのそばにいつも付いてる、番犬生徒会長。
卒業までには、婚約できるでしょう。多分。
845
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
謹んで婚約者候補を辞退いたします
四折 柊
恋愛
公爵令嬢ブリジットは王太子ヴィンセントの婚約者候補の三人いるうちの一人だ。すでに他の二人はお試し期間を経て婚約者候補を辞退している。ヴィンセントは完璧主義で頭が古いタイプなので一緒になれば気苦労が多そうで将来を考えられないからだそうだ。ブリジットは彼と親しくなるための努力をしたが報われず婚約者候補を辞退した。ところがその後ヴィンセントが声をかけて来るようになって……。(えっ?今になって?)傲慢不遜な王太子と実は心の中では口の悪い公爵令嬢のくっつかないお話。全3話。暇つぶしに流し読んで頂ければ幸いです。
【完結】さっさと婚約破棄しろよ!って、私はもう書類を出していますって。
BBやっこ
恋愛
幼い頃に親同士で婚約したものの、学園に上がってから当人同士合わない!と確信したので
親を説得して、婚約破棄にする事にした。
結婚したらいいねー。男女で同い歳だから婚約しちゃう?と軽い感じで結ばれたらしい。
はっきり言って迷惑。揶揄われるし、合わないしでもう婚約破棄にしようと合意は得た。
せいせいした!と思ってた時…でた。お呼びでないのに。
【2023/10/1 24h. 12,396 pt (151位)】達成
【完結】婚約破棄される未来見えてるので最初から婚約しないルートを選びます
22時完結
恋愛
レイリーナ・フォン・アーデルバルトは、美しく品格高い公爵令嬢。しかし、彼女はこの世界が乙女ゲームの世界であり、自分がその悪役令嬢であることを知っている。ある日、夢で見た記憶が現実となり、レイリーナとしての人生が始まる。彼女の使命は、悲惨な結末を避けて幸せを掴むこと。
エドウィン王子との婚約を避けるため、レイリーナは彼との接触を避けようとするが、彼の深い愛情に次第に心を開いていく。エドウィン王子から婚約を申し込まれるも、レイリーナは即答を避け、未来を築くために時間を求める。
悪役令嬢としての運命を変えるため、レイリーナはエドウィンとの関係を慎重に築きながら、新しい道を模索する。運命を超えて真実の愛を掴むため、彼女は一人の女性として成長し、幸せな未来を目指して歩み続ける。
婚約破棄したので、元の自分に戻ります
しあ
恋愛
この国の王子の誕生日パーティで、私の婚約者であるショーン=ブリガルドは見知らぬ女の子をパートナーにしていた。
そして、ショーンはこう言った。
「可愛げのないお前が悪いんだから!お前みたいな地味で不細工なやつと結婚なんて悪夢だ!今すぐ婚約を破棄してくれ!」
王子の誕生日パーティで何してるんだ…。と呆れるけど、こんな大勢の前で婚約破棄を要求してくれてありがとうございます。
今すぐ婚約破棄して本来の自分の姿に戻ります!
【完結】やってしまいましたわね、あの方たち
玲羅
恋愛
グランディエネ・フラントールはかつてないほど怒っていた。理由は目の前で繰り広げられている、この国の第3王女による従兄への婚約破棄。
蒼氷の魔女と噂されるグランディエネの足元からピキピキと音を立てて豪奢な王宮の夜会会場が凍りついていく。
王家の夜会で繰り広げられた、婚約破棄の傍観者のカップルの会話です。主人公が婚約破棄に関わることはありません。
最後に、お願いがあります
狂乱の傀儡師
恋愛
三年間、王妃になるためだけに尽くしてきた馬鹿王子から、即位の日の直前に婚約破棄されたエマ。
彼女の最後のお願いには、国を揺るがすほどの罠が仕掛けられていた。
【完結】王女の婚約者をヒロインが狙ったので、ざまぁが始まりました
miniko
恋愛
ヒロイン気取りの令嬢が、王女の婚約者である他国の王太子を籠絡した。
婚約破棄の宣言に、王女は嬉々として応戦する。
お花畑馬鹿ップルに正論ぶちかます系王女のお話。
※タイトルに「ヒロイン」とありますが、ヒロインポジの令嬢が登場するだけで、転生物ではありません。
※恋愛カテゴリーですが、ざまぁ中心なので、恋愛要素は最後に少しだけです。
私の婚約者は失恋の痛手を抱えています。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
幼馴染の少女に失恋したばかりのケインと「学園卒業まで婚約していることは秘密にする」という条件で婚約したリンジー。当初は互いに恋愛感情はなかったが、一年の交際を経て二人の距離は縮まりつつあった。
予定より早いけど婚約を公表しようと言い出したケインに、失恋の傷はすっかり癒えたのだと嬉しくなったリンジーだったが、その矢先、彼の初恋の相手である幼馴染ミーナがケインの前に現れる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる