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第4章 神の器の奮闘記
第56話 激突!異常気象VS暴風
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風の精霊との交渉は事実上決裂!
《…先制……》
そして、俺が動くより先に、緑の精霊サイクロンが動いた。
「くっ!躊躇なしかよ!」
気づいたときには、もうアウトだった。ブワッと空気が歪んで、でっかい風の手が俺をガシィッと掴んできやがった!
「ぐえっ!?またいきなりこれかよ!?」
突然の風の手攻撃に、さすがに玄太も面食らう。
「わぁぁ!てんぱぁぁぁぁい!」
「天貴!」
全身ぎゅうぎゅう締め付けられて、身動きできない!目の前グラつく。足元がスカスカして、地面が遠く感じる。
「で、でもなぁ!今の俺は、あんときと違ぇんだよ!」
俺は奥歯噛みしめて、片手をグッと空に掲げる。そのままドンッと空気を蹴ってスカイリンクを発動!
「来い!千の砂牙、サンドストームッ!」
バチバチっと空気が震えて、足元からド派手な砂嵐がぶわぁぁっと巻き上がる!
ザザザザザザザザザ!!!
風の手の中から一気に反転攻勢!砂が風をガリガリ削って、腕のカタチがどんどん崩れていく!
「おりゃぁ!今度はお返しだってのォ!!」
――バシュゥゥゥ!!
風の手がバラバラに散って砂と一緒に吹き飛んでく。俺はそのまま地面に落っこちて、ぜぇはぁ言いながら立ち上がる。
「足、震えてるけど…ノーダメだ!」
「てんぱいすげえ!まさしく砂の牙っすね!」
玄太が寝込んでた時に導流晶を持ち帰る道中で使った技だ。めちゃ便利だぞ、これ。
《……我被弾……標的の成長を確認……》
遠くで響くサイクロンの冷たい声。だけど、ちょっとだけトーンが違った気がした。
「びびったか!この前のお返しだぜ!サイクロンさんよォ!」
言ってやったぜ。玄太が来てくれて俺は変わったんだ。ちょっとカッコつけたかもしんないけど、言いたかったんだよ!すると、今度は黄色い風がずいっと前に出る。
《わっはっは! 面白い童だ…!》
高笑いとともに、空気が一段と騒がしくなる。どっかでドラム缶でも転がしてんのかってくらい、ゴォオオオって音が響いてくる!
《次は荒ぶる暴風、このトルネードが相手だぁ!》
「うおおぉい、待て待て!テンポ早えぇぇぇ!」
《風は待たんぞぉ!そぉら!!》
ツッコむ間もなく、トルネードが拳を突き出すと、人間サイズの小型竜巻が俺めがけて一直線に突進してきた。
「あぶな!て、てんぱぁぁぁぁい!!!」
――ドッガアァン!!
空気ごと殴られた!って感触が体に直撃!俺はふっ飛びながらも、転がってなんとか体制を整える。
「いったたた…なんなんだよあの風、飛び道具かよ!?」
《そぉら!次だ!》
小さな暴風を連発してくるトルネード。
「でも、何が来るかわかれば避けれないレベルじゃねえ!」
俺は飛んだら跳ねたり反復横跳びしたりでなんとかがする程度で回避する。
「天貴!見えてる!!」
「さっすがぁ!俺のてんぱいにそんなもの効かねえっすよ!!」
いや、十分効いてるけどな?でもこれでひよって舐められたらダメだろ。
《やるな童よ。ではこれは耐えられるかぁ!?》
ブオォォォッ!!今度は両腕の拳で中型の竜巻がゆっくり突っ込んでくる!
「ちょ、それはマジでシャレになってねぇって!!」
避ける避けないってレベルのデカさじゃねえ。擦りでもしたら吹き飛ばされそうだ。
「うわぁぁぁぁ!」
「玄太!なんか、秘策ねえのか!?」
「そっすねそっすね…そうだ!ヒートウェーブっす!地面を熱して空気を軽くするんす!」
玄太が一歩前に出て叫んだ。
「はぁ!?そんなん効くのよ!?」
でも…待てよ。言われてみれば、たしかにこの辺、風がやけにヒンヤリしてる。冷たい風ってことは、重いってことだよな?なら、熱くすりゃぁ軽くなるってことか!玄太のこの手の閃きには乗っかっておくに限る!
「できる事やるしかねえしな!!」
デカい竜巻は徐々に周りの風を巻き込みながらゆっくりと俺に向かってくる。俺はすかさず両手を掲げて、スカイリンク起動!
「熱源!ヒートウェイブ!!」
──ゴォォォッ!!
即座に地面に陽炎がゆらめく。足元の土がジリジリと焼け、熱気が空へと吹き上がる!
「て、てんぱい…まだ!」
「分かってる!!!!」
玄太の声と同時に、さらに力を込める!
「そんでもって解放!ヒートアイランド!!!!」
ジジジ……ゴォォォォォ……!!地面の奥から、何かが目を覚ましたみたいに、熱気がブワッと膨れあがった。すると、足元の空気が揺らいで、白く霞んでいく。
(…少し草が舞い上がってるっ!空気、確実に軽くなってる!)
「なに?天貴の周りがボヤけてユラユラしてるわ!」
「アリスさん!あれがてんぱいの修行の成果っす!」
熱された空気が、徐々に俺を取り囲む巨大な柱みたいに空へ向かって燃えあがろうとしている。
「さらにもう一丁!ヒートアイランド最大出力ぅぅぅ!!!」
俺は全力で空に叫んだ。地面から沸き立つ熱気が一気にドカーンとまるで天を貫くように柱を成していく!そして、その中に暴風(トルネード)の竜巻が、真正面から突っ込んできた!!
「いけぇぇぇぇっ!!」
「浮けぇぇぇぇっ!!」
「間に合えぇぇぇ!!」
俺は叫んだ。玄太も叫んだ。アリスも叫んだ。もう、叫ぶしかなかった。心臓が爆発しそうなほどバクバクしてる。でも、逃げ道はねぇ!
その時!!
「うわぁぁぁぁてんぱぁぁぁぁぁぁぁ!!」
玄太の声が後ろから近づいてきた。
「うぉ!?おい!」
気が付いたら、俺の足元にはツナギが少し焦げた玄太がしがみついていた!
「ばかっ!くるんじゃねえ!!」
「俺が盾になるって、言ったっすから!!」
玄太はよろけながら立ち上がって、俺の前に腕を広げて立ちはだかる。
ゴォォォォ!!
風が迫る。
「玄太さん!いつの間に…って、あっつ!」
叫びながらアリスがヒートアイランドに手を伸ばすと、まるで熱したフライパンのように指が焦げる。
「こんな熱い中無理すんじゃねえよ!?でも、どけ!玄太!」
「俺はてんぱいの盾っすから!!!どかねえっすよぉぉぉ!!!!」
俺の前に大の字で立ちはだかって盾になる玄太。玄太の肩越しに竜巻は目の前まで来てた。
「だめだ玄太!どけ!もう、ぶつかる!」
「きゃぁぁぁぁぁ!」
アリスが目を覆った、その瞬間。
――ブワァァァァッ!!!
竜巻が玄太の目の前でふわっと浮いた。
「ふぉぉぉっ!!」
まるで上昇気流に乗った紙風船みたいに、スッと天へ持ち上がる。
「浮いたぁぁぁ!?マジで浮いたぁぁぁ!」
俺は思わず、目をギュッと閉じて歯を食いしばる玄太の肩を引き寄せながら大声で叫んだ。竜巻は俺たちの目の前で、そのまま空高く舞い上がり、最後は空の上でシュウゥゥゥ、と音を立てて霧のようにほどけていった。
「よ…よっしゃあああ!!」
「成功ぉ!!」
その様子を見ていたアリスとクータンも、目を見開いて叫ぶ。
「やったわ!天貴ったら、いつのまにあんなすごい技を!」
「ほぉ。あやつも、人ならぬ力を振るうようになったの」
その声に俺は玄太と背中合わせに息を整えながら、ちょっとだけニヤッと笑った。
「どうだよ、黄色い精霊!この地熱の中じゃ、やわな突風は浮いちまうぜ」
《ふ…ははは! 我輩の竜巻を突風と申すか! ならば……!》
トルネードが風圧を強めながら、再び前へ出ようとしたそのとき。
《お待ち!》
スッと現れた渦風が、くるくると優雅に風を舞わせながら、その場の風をさらっていった。
《一度引きなさい、次はこのハリケーンがお相手するわ》
その声と同時に、青い精霊がふわりと空中に浮かび上がった。くるくると回るスカートのような風の帯が、ゆるやかに彼女の身体を包んでいく。
「青い精霊!今度は、お前か!」
《ふふ…我らの風、防ぐだけでは鎮まらないわよ?》
俺が息を切らしながら睨むと、ハリケーンはくすっと笑った。
《…先制……》
そして、俺が動くより先に、緑の精霊サイクロンが動いた。
「くっ!躊躇なしかよ!」
気づいたときには、もうアウトだった。ブワッと空気が歪んで、でっかい風の手が俺をガシィッと掴んできやがった!
「ぐえっ!?またいきなりこれかよ!?」
突然の風の手攻撃に、さすがに玄太も面食らう。
「わぁぁ!てんぱぁぁぁぁい!」
「天貴!」
全身ぎゅうぎゅう締め付けられて、身動きできない!目の前グラつく。足元がスカスカして、地面が遠く感じる。
「で、でもなぁ!今の俺は、あんときと違ぇんだよ!」
俺は奥歯噛みしめて、片手をグッと空に掲げる。そのままドンッと空気を蹴ってスカイリンクを発動!
「来い!千の砂牙、サンドストームッ!」
バチバチっと空気が震えて、足元からド派手な砂嵐がぶわぁぁっと巻き上がる!
ザザザザザザザザザ!!!
風の手の中から一気に反転攻勢!砂が風をガリガリ削って、腕のカタチがどんどん崩れていく!
「おりゃぁ!今度はお返しだってのォ!!」
――バシュゥゥゥ!!
風の手がバラバラに散って砂と一緒に吹き飛んでく。俺はそのまま地面に落っこちて、ぜぇはぁ言いながら立ち上がる。
「足、震えてるけど…ノーダメだ!」
「てんぱいすげえ!まさしく砂の牙っすね!」
玄太が寝込んでた時に導流晶を持ち帰る道中で使った技だ。めちゃ便利だぞ、これ。
《……我被弾……標的の成長を確認……》
遠くで響くサイクロンの冷たい声。だけど、ちょっとだけトーンが違った気がした。
「びびったか!この前のお返しだぜ!サイクロンさんよォ!」
言ってやったぜ。玄太が来てくれて俺は変わったんだ。ちょっとカッコつけたかもしんないけど、言いたかったんだよ!すると、今度は黄色い風がずいっと前に出る。
《わっはっは! 面白い童だ…!》
高笑いとともに、空気が一段と騒がしくなる。どっかでドラム缶でも転がしてんのかってくらい、ゴォオオオって音が響いてくる!
《次は荒ぶる暴風、このトルネードが相手だぁ!》
「うおおぉい、待て待て!テンポ早えぇぇぇ!」
《風は待たんぞぉ!そぉら!!》
ツッコむ間もなく、トルネードが拳を突き出すと、人間サイズの小型竜巻が俺めがけて一直線に突進してきた。
「あぶな!て、てんぱぁぁぁぁい!!!」
――ドッガアァン!!
空気ごと殴られた!って感触が体に直撃!俺はふっ飛びながらも、転がってなんとか体制を整える。
「いったたた…なんなんだよあの風、飛び道具かよ!?」
《そぉら!次だ!》
小さな暴風を連発してくるトルネード。
「でも、何が来るかわかれば避けれないレベルじゃねえ!」
俺は飛んだら跳ねたり反復横跳びしたりでなんとかがする程度で回避する。
「天貴!見えてる!!」
「さっすがぁ!俺のてんぱいにそんなもの効かねえっすよ!!」
いや、十分効いてるけどな?でもこれでひよって舐められたらダメだろ。
《やるな童よ。ではこれは耐えられるかぁ!?》
ブオォォォッ!!今度は両腕の拳で中型の竜巻がゆっくり突っ込んでくる!
「ちょ、それはマジでシャレになってねぇって!!」
避ける避けないってレベルのデカさじゃねえ。擦りでもしたら吹き飛ばされそうだ。
「うわぁぁぁぁ!」
「玄太!なんか、秘策ねえのか!?」
「そっすねそっすね…そうだ!ヒートウェーブっす!地面を熱して空気を軽くするんす!」
玄太が一歩前に出て叫んだ。
「はぁ!?そんなん効くのよ!?」
でも…待てよ。言われてみれば、たしかにこの辺、風がやけにヒンヤリしてる。冷たい風ってことは、重いってことだよな?なら、熱くすりゃぁ軽くなるってことか!玄太のこの手の閃きには乗っかっておくに限る!
「できる事やるしかねえしな!!」
デカい竜巻は徐々に周りの風を巻き込みながらゆっくりと俺に向かってくる。俺はすかさず両手を掲げて、スカイリンク起動!
「熱源!ヒートウェイブ!!」
──ゴォォォッ!!
即座に地面に陽炎がゆらめく。足元の土がジリジリと焼け、熱気が空へと吹き上がる!
「て、てんぱい…まだ!」
「分かってる!!!!」
玄太の声と同時に、さらに力を込める!
「そんでもって解放!ヒートアイランド!!!!」
ジジジ……ゴォォォォォ……!!地面の奥から、何かが目を覚ましたみたいに、熱気がブワッと膨れあがった。すると、足元の空気が揺らいで、白く霞んでいく。
(…少し草が舞い上がってるっ!空気、確実に軽くなってる!)
「なに?天貴の周りがボヤけてユラユラしてるわ!」
「アリスさん!あれがてんぱいの修行の成果っす!」
熱された空気が、徐々に俺を取り囲む巨大な柱みたいに空へ向かって燃えあがろうとしている。
「さらにもう一丁!ヒートアイランド最大出力ぅぅぅ!!!」
俺は全力で空に叫んだ。地面から沸き立つ熱気が一気にドカーンとまるで天を貫くように柱を成していく!そして、その中に暴風(トルネード)の竜巻が、真正面から突っ込んできた!!
「いけぇぇぇぇっ!!」
「浮けぇぇぇぇっ!!」
「間に合えぇぇぇ!!」
俺は叫んだ。玄太も叫んだ。アリスも叫んだ。もう、叫ぶしかなかった。心臓が爆発しそうなほどバクバクしてる。でも、逃げ道はねぇ!
その時!!
「うわぁぁぁぁてんぱぁぁぁぁぁぁぁ!!」
玄太の声が後ろから近づいてきた。
「うぉ!?おい!」
気が付いたら、俺の足元にはツナギが少し焦げた玄太がしがみついていた!
「ばかっ!くるんじゃねえ!!」
「俺が盾になるって、言ったっすから!!」
玄太はよろけながら立ち上がって、俺の前に腕を広げて立ちはだかる。
ゴォォォォ!!
風が迫る。
「玄太さん!いつの間に…って、あっつ!」
叫びながらアリスがヒートアイランドに手を伸ばすと、まるで熱したフライパンのように指が焦げる。
「こんな熱い中無理すんじゃねえよ!?でも、どけ!玄太!」
「俺はてんぱいの盾っすから!!!どかねえっすよぉぉぉ!!!!」
俺の前に大の字で立ちはだかって盾になる玄太。玄太の肩越しに竜巻は目の前まで来てた。
「だめだ玄太!どけ!もう、ぶつかる!」
「きゃぁぁぁぁぁ!」
アリスが目を覆った、その瞬間。
――ブワァァァァッ!!!
竜巻が玄太の目の前でふわっと浮いた。
「ふぉぉぉっ!!」
まるで上昇気流に乗った紙風船みたいに、スッと天へ持ち上がる。
「浮いたぁぁぁ!?マジで浮いたぁぁぁ!」
俺は思わず、目をギュッと閉じて歯を食いしばる玄太の肩を引き寄せながら大声で叫んだ。竜巻は俺たちの目の前で、そのまま空高く舞い上がり、最後は空の上でシュウゥゥゥ、と音を立てて霧のようにほどけていった。
「よ…よっしゃあああ!!」
「成功ぉ!!」
その様子を見ていたアリスとクータンも、目を見開いて叫ぶ。
「やったわ!天貴ったら、いつのまにあんなすごい技を!」
「ほぉ。あやつも、人ならぬ力を振るうようになったの」
その声に俺は玄太と背中合わせに息を整えながら、ちょっとだけニヤッと笑った。
「どうだよ、黄色い精霊!この地熱の中じゃ、やわな突風は浮いちまうぜ」
《ふ…ははは! 我輩の竜巻を突風と申すか! ならば……!》
トルネードが風圧を強めながら、再び前へ出ようとしたそのとき。
《お待ち!》
スッと現れた渦風が、くるくると優雅に風を舞わせながら、その場の風をさらっていった。
《一度引きなさい、次はこのハリケーンがお相手するわ》
その声と同時に、青い精霊がふわりと空中に浮かび上がった。くるくると回るスカートのような風の帯が、ゆるやかに彼女の身体を包んでいく。
「青い精霊!今度は、お前か!」
《ふふ…我らの風、防ぐだけでは鎮まらないわよ?》
俺が息を切らしながら睨むと、ハリケーンはくすっと笑った。
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