錬金術師の召喚魔法 ゴーレム擬きで世界征服?

無似死可

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 第7章 テラ・ワールド編

705.本当の黒幕

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 私達は、捕まえた軍服の男達と洞窟にいた男達をベルーナ大佐に引き渡した。

 「テラ、ありがとう。後は、私の方で、処理しておくよ」

 「それじゃ、お願いします」

 私達は、その場を離れて、誰にも見られない所で、隠密魔法で、姿を消した。

 暫く、待ってから、ベルーナ大佐の所に行った。そっと、様子を窺うことにした。

 「そこの者たち、」

 「はい、只今」

 大勢の軍人達がテラが作った土の壁を壊していった。すると、軍服を着た男達が現れた。

 「ほう、軍服も用意しているのか。こいつらの軍服を脱がせろ」

 大勢の軍人達が、軍服を脱がせていく。

 「さて、こいつらは、地下の牢獄に閉じ込めて置け」

 「「はい、了解」」

 「さて、次は、この5個の箱だな」

 「この箱の壁も壊してくれ」

 大勢の軍人達がテラが作った箱のの壁を壊していった。中からは、それぞれの箱から男が現れた。

 「おぉ、これは、久しぶりでございます。メルーロ中将、いや、元中将ですね」

 「誰の事だ。わしは知らん」

 「まあ、いいです。これで、無事、仕事が終わりました」

 「お前、少しは、この国の事を考えろ。今からでも、遅くない。俺たちを離せ」

 「それは出来ませんね。これで、私は、少将になるのですから」

 「この軍隊では、幹部になっても意味はないぞ。単に、マリオネットになるだけだぞ」

 「いえ、いえ、私は、マリオネットでは終わりません。お気を使わせ、申し訳ございません」

 「おい、この者たちは、例の牢獄に一人ずつ入れて置け。それぞれに、2人ずつの見張りを付けておけよ」

 「「はい、了解」」

 部屋には、ベルーナ大佐だけが残った。

 「こんなに早く。脱走兵を連れてくるとは、信じられない。
 我々が、ずっと探し続けていたのに。
 あの、テラとは、何者だ。少し、用心しないと、今度は、私がやられてしまう。
 くわばら、くわばら」

 私達は、その場から離れて、転移魔法で商業都市ブューラナの商業ギルドの裏手に移動した。

 「すみません」

 「はい、何でしょうか」

 名札に、ナタ―シャと書いてあった。
 
 この子も、若い。それに、なんと、猫耳を持っている。とても可愛い。リンダと同じ猫耳族だ。しかも、リンダより、5才は若い。多分、20才ぐらいだろう。

 私は、暫く、見とれていた。あの猫耳、触ってみたい。そんなこと、ばかり、考えていた。

 「あの、何か用ですか?」

 「あぁ、すみません。見とれていました」

 「まあ、何を言っているのですか」

 「あっ、すみません」

 「さっきから、謝ってばかりですね。それで、用件は、何でしょうか」

 「あっ、すみません」

 「また、謝っている」

 私は、少し、深呼吸をしてから、話すことにした。

 「私は、商人のテラです。穀物を売りたいのですが、穀物を扱うのが初めてなので、相談に来ました」
 
 「そうですか。私は、最近このギルドで働き始めたナターシャと言います。
 テラさん、よろしく、お願いします」

 「私の事は、テラと呼んだください。気楽に話をしたいので」

 「はい、わかりました。それでは、向こうのソファでお話しましょうか」

 ナターシャは、私達をソファに座らせてから、奥の部屋に消えて行った。暫くして、戻って来たナターシャは、沢山の資料を持っていた。

 「こちらが、穀物に関する資料です。
 テラは、どんな穀物を取り扱うつもりですか?」

 「初めてで、よくわかりません。教えてください」

 「まず、穀物と言っても、小麦・トウモロコシ・米・大麦・大豆・小豆・菜種などと、種類が豊富です」

 「そんなにあるのですか。今、穀物を持っているのですが、何を持っているかわかりません。
 持ってくるので、見て、貰えますが?」

 「それは、いいですが、今日は、どうしましょうか?」

 「取り敢えず、このまま、話を聞かせてください」

 「はい、わかりました。先ほど、説明したように、どの穀物を扱うかで、その後の流通の扱いが異なります。
 それから、穀物をそのまま売ることも、可能ですが、少し、加工してから売ることも可能です。
 あるいは、食品にまで、加工して売ることも可能です。
 テラは、加工することを考えていますか?」

 「それも、まだ、考えていません」

 「扱う量にも影響しますが、少量であれば、小さな店で済みますが、大量だと、工場を作る必要があります」

 「そうですね。ちょっと、帰って考えてみます」

 「そうですか。また、いつでも、相談に来てください」

 「はい、わかりました」

 私達は、商業ギルドを出て、工房に戻った。一度、リンダに会いに行こうと思った。

 「リンダ、久しぶり。服の方は順調?」

 「えぇ、試作品が昨日出来上がって来たの。テラ、見てみる?」

 「いいよ。見たい」

 「うん。見たい」

 スピアも、ウキウキしているようだ。

 「これよ」

 リンダは、マネキンに試作品を着せて、工房の隅に並べていた。

 「これは、分かりやすいね。このマネキンは、いいね」

 「そうでしょう。私が工夫したの。いままでの展示では、服の様子が、よく分からないから」

 「リンダ、偉い」

 スピアが、リンダを褒めている。

 「取り敢えず、店頭に飾って、売れ行きを調べてみるね」

 「リンダに任せるよ」

 「それじゃ、試作品をテスト販売する店を開くね」

 「いいよ。それで、資金の方は、大丈夫?」

 「例の遠隔投影接続器テレビジョン・コネクタ遠隔通話器テレ・ボイスの売り上げがあるので、問題ないよ。それどころか、お金は、余りまくってるよ。
 特に遠隔通話器テレ・ボイスは、他国にも輸出しているので、すべて、完売しているよ。これで、もう、半年にもなるよ。月金貨4000万枚の儲けが」

 「そんなに儲かっているのか。知らなかった」

 「だから、いつでも新しいことを始められるよ。今、何か考えてるの?」

 「でも、リンダは、忙しいでしょ」

 「まだまだ、余裕よ。それより、もう少し、給料を上げて貰っていい?」

 「いいよ、同然だよ」

 「私だけの分だけでなく、テラの仕事に関係している人たちの賃金を上げたいの。今は、箱1個金貨10枚で買い取っているけど。これを金貨50枚にしてもいい?」

 「リンダに任せるよ。それから、リンダの給料は、これから、今の10倍取っていいよ。その代わり、仕事が増えるよ。いい?」

 「もちろん、さっきも言ったけど、まだまだ、余裕よ」

 私達は、一旦分かれて、私とスピアは、転移魔法でウイドールの居る村に移動した。
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